#228 みらチャン杯 兼 BATTLE X ROAD東京予選に参加し惨敗するも、思いもよらない成果を残してしまったお話を
おはようございます、朗です。

今週、木曜日(文化の日)は東京にて開催された「第47回おーす!みらいのチャンピオン!杯 兼 BATTLE X ROAD東京予選」に参加してきました。遅ればせながら、参加された皆さんお疲れ様でした。

今回の日記では簡易的な対戦レポートと、個人的にそれよりも大きな出来事となったお話を書こうと思います。詳細な対戦レポートは後日、時間を見つけて書いてみようと思っているのでお楽しみに!(20周年アニバーサリーフェスタ 名古屋大会の分もありますがそちらも忘れないようにしなきゃ…)

使用デッキ「ジガルデEXメレシーBREAKダストダス」
1回戦 × 5-6 ボルケニオンEXボルケニオンクイタランオクタンスターミー(ジークさん)
2回戦 ○ 6-2 ゼルネアスBREAKギラティナEXボーマンダEX(すずきさん)
3回戦 × 2-6 ボルケニオンEXボルケニオン(レクスマン)
4回戦 ○ 6-2 ダークライEXギラティナEXボーマンダEXイベルタル(ヨシさん)
5回戦 ○ 6-2 MハッサムEXダストダス(山田 鯖男さん)
6回戦 × 4-6 ダークライEXギラティナEXイベルタルEX(マサキさん)

《3勝3敗 予選落ち》


自分が今回のみらチャン杯 兼 バトクロ東京予選への出場を決めた理由は2つです。

1つ目は地元で行われるナナホシ杯 兼 バトクロ宮城予選で、自分が地元プレイヤー同士で貴重なバトクロ本戦出場枠を取り合いたくなかったから…ここ半年ほどはプレイヤーとしてではなく、イベントオーガナイザーとして後進の育成を図る狙いを含めた過ごし方をしていたため、自分のような存在が地元で勝ちを狙いに行くのは正直言って引け目を感じていました。だからこそ、自分のように容易く遠征が出来る者は他の地方のバトクロ予選に出場することに全く抵抗がありませんでした。ちなみに第2希望はGGCにて行われる愛知予選だったのです。

そして、2つ目は「プレイヤーとしてバトクロ本戦を目指すならばみらチャン杯で勝ちたい」という思いがあったから…僕はプレイヤーのしての実力はまだまだですが、自身が今よりも強くなりたいという誰よりも気持ちが強いためみらチャンやGGCといった他の自主大会にも積極的に武者修行がてら参加をしています。その中でも勝ち続けるハードルが高いみらチャン杯でトップを掴み取ることは、僕の目標のうちの1つでもあります。ということで、「バトクロ本戦を本気で目指すならみらチャンで勝とう!そして、宮城の次世代を担うプレイヤーをバトクロ本戦へ一緒に連れて行こう!」という意気込みで、みらチャン杯への参加を決意しました。参加するに当たり、抽選制ということでヒヤヒヤしていましたが無事に当選することが出来て良かったです。

しかしながら、結果は惨敗。自分が本気で環境を読んだ上で、自信を持って組んだデッキでも敵いませんでした。当日の自分の運はわりと良かったものの、対戦相手の運が自分よりも上回り負けてしまったり、じゃんけんに関して全敗してしまい後攻ゲームによる不利が響いたり、極め付けは最終戦にてゲームプランを組み間違えて有利な相手に負けてしまいました。

環境読みやらデッキ選択に関しての経緯は次回のレポートに記載しますが、1つ言えることは「自分が参加するXYレギュレーションの最後の大きなイベントということで、自分が最も大好きな闘デッキを現環境に合わせて使うことに決めた」ということです。そのためデッキ選択に後悔は全くありません。負けたのは僕自身の実力が不足していたから。それに尽きます。東京予選で十分に勝てない人間が、地元の宮城予選でも勝てるわけがありません。

「また出直しだ、来年に向けて精一杯頑張ろう」と素直に考えを切り替えられる大会でした。とてもいい経験をさせてもらえました。


予選終了後はずっと決勝トーナメントに残った16人のプレイヤーの対戦を見学していました。参加者128名のうち上位16名まで勝ち残ったプレイヤー同士の試合にはそれぞれ沢山学べるものがあり、あらゆるものをフィードバックして地元に持ち帰ろうというスタンスで色々なことを考えながら見入っていました。

そして、決勝戦が終わり閉会式を迎えます。バトクロ東京予選への出場権を勝ち取った4人の栄えある姿を見届けて、記念写真に写ってあとは帰るだけだな…と考えていた時、この日一番思いがけないことが起こりました。


グッドマナー賞として自分の名前が呼ばれました。


まさか自分の名前を呼ばれるとは全く思っていなくて、「えっ!?僕ですか…!?僕でいいんですか…!?」などと、よくわからない言葉が口から出ていました。それぐらい驚いてしまったのです。

ここから少しだけ話が長くなりますがどうかお付き合い頂けると幸いです。


僕はグッドマナー賞というものに無縁の存在だとずっと思っていました。何故なら、僕が「自分のことをお世辞にもマナーが良い人間だと思うことが出来ない」からです。自主大会で優勝することがあったとしても、自分がグッドマナー賞を頂くようなことは絶対にないだろうと本気で思っていました。

振り返れば宮城でナナホシ杯が始まってから僕が自主大会という物に参加するようになり、かれこれ4年ほど経ちます。その初めての自主大会であるナナホシ杯でも当時はグッドマナー賞制度があり、その賞はこころみ君が獲得しました。その際、当時地元で有名なお父さんプレイヤーが「この賞を貰うのは優勝するより難しいからなぁ」と仰っていたのをよく覚えています。実際その通りだと思います。グッドマナー賞は対戦相手に選んでもらう賞であるため、この賞は狙って獲得出来るものではありません。

グッドマナー賞を設けている狙いは全体的なプレイマナーの向上や、それを意識させることなどが挙げられると思います。とても素晴らしいものだと思っています。しかし、当時の自分の姿はその目指すべき姿とは真逆のものでした。

具体的に上げればキリがありません。対戦中問わずリアクションなどが大きい(うるさい)、対戦中のカード等の扱い方が雑である、対戦相手への経緯が足りない、対戦中の自分の言動や態度などが高圧的であるといった面もあり、先述したお父さんプレイヤーからも同じ会のナナホシ杯にて注意をされたことがあります。僕はその言葉を受けて、ただ謝ることしか出来ませんでした。

他にも過去に参加したみらチャン杯にて、運営のとある方を怒らせてしまうほどの言動(行動)を対戦相手に取ってしまったことがあります。その際に「次にそれやったらもう来なくていいから」とまで言われてしまいました。当時の自分は本気で叱られてしまったのです。その時には運営陣と対戦相手に何度も謝り、その後に参加したみらチャン杯の参加申請時には「マナーに気を付けて参加します」とメール記載したほどの出来事だったので、僕は今でもよく覚えています。

その出来事以来、自主大会における自身のマナーに関してはかなり注意深くはなりました…が、元々マナーが悪かった人間が劇的に良くなることなどまずありません。というか、マナーを良く心がけるのは当たり前のことであると考えているので、僕はグッドマナーを狙うようなスタンスではなく、常に自分がマナーを意識してポケモンカードが出来るように相手へ気遣うことを忘れないようにしようといったスタンスになりました。

しかしながら、自主大会では何とかなったとしても、公式大会ではなかなかそう上手くはいかず、日本代表の権利や表彰台という自分にとっての目標を達成しようとするあまり、僕は必死になりすぎてしまい自分の素の顔が出てしまいます。そういった時にこれまでの公式大会の中で、対戦相手から「そんな大きな声を出さなくてもいいじゃないですか」、「あまり急かさないでください、その姿勢は失礼ですよ」などと言われることがあったり、大きな出来事としては去年の春に対戦相手の行動に対し大勢の人前で大声で怒鳴るという醜態を沢山の人に見せてしまったり、さらに大変お恥ずかしいことに今年の春の大会では「あなたの(対戦中の)言動が怖いです」と面と向かって言われてしまいました。

特にこの最後に書いた出来事が自分の中ではとてもショックで、チームリーダーからも叱られました。彼から「朗君は自分が『怖い』って言われるのは嫌でしょ?」って言われた時に、「自分は自主大会・公式大会など関係なく、どんな時でも平常心を保ってプレイマナーを心がけるべきだ」と本気で思えるようになりました。僕は今年で27歳になりますが、中身はまだまだ幼いです。色々な出来事を経験してやっとその域に辿り着くことが出来ました。人よりも成長が本当に遅いんだと思います。そんな自分のことが心底恥ずかしいです。


話を戻します。その後、東北チャンピオンシップス2016、仙台バトルスタジアムの定期開催も安定化し、イベントオーガナイザーとしての活動も本格化したことで、「自分は東北のプレイヤーの中でも特にあらゆるところから見られている存在である」ということを強く意識するようになりました。夏に東京で行われたジャッジ研修会などにも参加し、他人のプレイマナーなどをジャッジの観点から考える機会も増えました。

また、地元東北のイベントによく参加しているプレイヤーの中でも特にプレイマナーが良く、自分にとってはまさに模範的なポケカプレイヤーといえる、福島県のイベントオーガナイザー やまめ君のことを、プレイマナーを考える意味合いで意識をするようにもなりました。といっても、彼と同じことをそのまま自分が真似するのも難しいだろうと思ったので、彼の良いところを自分も真似(吸収)をし、自分には自分の出来ることをやってみようと思い、少しずつ実践をしていった次第です。

僕がポケモンカードをやる上で気にかけていることは沢山ありますが、その中でも最も心がけていることは「対戦をする上でお互いに勝っても負けても『楽しかった!』と思えるような時間を過ごそう」といったものです。事故って後攻1ターンやら先行2ターンで試合が終わることなども時たまありますが、その時はその時で対戦相手への態度には失礼のないように…など、ケースバイケースとしてあらゆる状況においてお互いが楽しく過ごすための方法を考えることが増えました。

ポケモンカードは実際に面と向かって対戦をするゲームである以上、プレイマナーはそれなりに気にかけた方がいいんじゃないかと思います。また、僕は仮にもルールエキスパート及び「イベントオーガナイザーの資格も有しているので、同資格に恥じない模範的なポケカプレイヤーであるべきだと、その姿勢を常に意識するよう自分に課しています。そのスタンスで臨んだアニバーサリーフェスタ新潟・愛知大会では、プレイマナーの観点では今まで参加したどの公式大会よりも、最も良い意識を持ちながら過ごすことが出来たと思っています。これは自分にとっては大きな自信となりました。


そして、迎えた今回のみらチャン杯…3戦目に対戦した同じチムLOLIのレクスマン以外はすべて初めてお会いし対戦する方です。僕は僕なりのスタンスでプレイマナーを心がけながら、対戦の中でも本気で相手にぶつかっていきました。

その中で、最終戦で対戦したマサキさんに負けてしまった直後に「今までの試合の中で一番楽しかったです!」という一言を頂けました。僕はその言葉が心の底から嬉しかったです。その対戦自体は負けてしまい、いつもよりも不調な結果に終わってしまいましたが、僕の中にはどこかスッキリとしたものがありました。

今回のみらチャン杯にて、僕にグッドマナー賞を投票して下さったのは対戦した誰なのかは全くわかりません。とりあえず、言えることは同じチームのレクスマン以外の方々の中にいるのかなと思いますが、それでも128人もの参加者がいた中で自分の名前が呼ばれたことは今でも信じられない出来事です。もう何というか感謝の気持ちでいっぱいです。

これは自分で言うことでは無いのかもしれませんが、僕がポケモンカードにおけるプレイマナーを本気で意識するようになって、少しずつ色々な物を積み重ねることが出来た成果として行き着いたものだと感じました。

しかしながら、これはあくまで今回の自分に対する1つの評価であり、偶然の出来事であるかもしれません。つまり、これからもプレイマナーというものは意識し続けなければならないのです。こういった名誉ある賞を頂けたのならばそれは尚更です。

書いているうちにふと思ったのですが、もしかしたらみらチャン杯などの自主大会に参加している方々の中にはグッドマナー賞を目指している方もいらっしゃると思います。僕はそのスタンスは決して否定しませんし、それは多くのプレイヤーにとっていいきっかけになり得ると思います。常日頃からプレイマナーを意識することってなかなか自発的には出来ないと思うんです。だけど、大事なのはそれを常日頃から自分が出来ているか?…先ほど僕が書いた自主大会・公式大会などのシチュエーションによって平常心を保てるかという部分にも繋がりますね。

僕は今回のみらチャン杯にてグッドマナー賞を頂いたことで「より一層、自分のプレイマナーには気を付けなければ」と思えるようになりました。それはプレイマナー以外の部分の行動や言動でも…というのは当たり前なのですが、それを教えてくれたのはポケモンカードに他なりません。ポケモンカードはあくまで遊びですが、優秀なコミュニケーションツールでもあります。本当に素敵なコンテンツだと思っています


この経験を踏まえて、あらゆる意味合いでこれからも前へと進んでいきたいと思います。目指すは子どもからも大人からも「地元で憧れてもらえるポケモンカードのお兄ちゃん」といったところですかね…そこに辿り着くためには今以上に実力も身に付けなければいけませんけど(笑)

僕のバトクロへの挑戦は終わりましたが、それ以外の面でポケモンカードプレイヤーとして更なる高みを目指せるようなきっかけを手に入れることが出来た1日だったように思います。今回の大会へ参加して本当に良かったです。

みらチャン杯にて対戦された皆さん、声をかけて下さった皆さん、そしてみらチャン杯を運営して下さった皆さん、本当にありがとうございました!

また、タイミングを見つけて遊びに行きますのでその際はよろしくお願いします!

コメント

Mダンディ
2016年11月5日11:51

はじめまして、ダンディと申します。
いつも楽しく読ませていただいてます。
お若いのにオーガナイザーとしても尽力されていて素晴らしい方もいるのだなぁと思っておりました。
何年も前になりますが、私も仕事上で相手に怖いと言われてしまった事があります。この事がその後の人生の指針として大きく自分を変える出来事になりました。
真剣になる事が正論や自分の価値観を押し付ける事として表面化していたように思います。
私はまだまだ未熟者ですがあの一言が常に自分の戒めとして働いています、カードに限らずですがいつも周りに敬意を持てるよう気を付けているつもりです。

朗さんもそういった経験がグッドマナー賞に繋がったのですね。おめでとうございます。
勝手にシンパシーを感じてコメントしてしまいました。
リンク頂いて行きますね、失礼しました。

1人なしごれん
2016年11月6日6:57

お疲れ様でした!
これも、あきらさんが『変わろう』と
努力した結果ですね(°∀°)
私も 老若男女に憧れられる
マナーを目指そうと思います!

おさわさん
2016年11月7日1:15

おつかれさまでした。
最高峰の大会の一つ、対戦は厳しいものだと思いますが、
終始ちゃんとした立ち回りで受賞を呼び込まれました。
いい年のおっさんにも有難いお話です。

朗(あきら)
2016年11月12日0:54

> Mダンディさん
コメント及びリンクありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。

いえいえ、僕なんてまだまだですよ。イベントオーガナイザーというよりも自主イベント主催者としては駆け出しの存在です…といても、イベントオーガナイザーとして全国屈指の人間を目指しているので、引き続きこのスタンスで活動していこうと考えています。

仕事上でですか。確かにいつどこでどんな経験があらゆる分野で活かせるかはわからないものですね。僕の場合はそれがたまたまポケモンカードだったもので…真剣に打ち込むあまり人として大事な部分が欠けていたようにも思います。仕事でも趣味でもあらゆる相手に敬意を持って動くことはとても大切なことだと僕も感じます。

そういった経験がこのような結果に繋がったのは僕の中ではかなり大きな出来事でした。大袈裟だとは思っていますが素直に喜んでいます。シンパシーを感じて下さってありがとうございました(笑)

こちらもリンクを返しました。今後ともよろしくお願い致します!

朗(あきら)
2016年11月12日0:56

> ジャックさん
コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
最近はおしのびじゃなくなったんですね(?)

そうですね…意識的に変わろうと思ったきっかけは色々な所にあったのですが、それはどれも自分にとっても周りの方々にとっても悪く感じてしまうような部分を、文字通り改善しようと考えた次第です。

老若男女問わずに憧れるって素敵な表現ですね。僕もそのような存在になりたいです。

朗(あきら)
2016年11月12日0:59

> おさわさん
コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい申し訳ありません。

確かに最高峰の大会という表現は的を得ているように思います。公式大会とはまた違った緊張感を持つ上に、自主大会である特性上いつもとは違う意識を持ち続けないといけないので、対戦然り立ち振る舞い然りなかなか厳しいものがあると感じます。

過去にあらゆる失敗を繰り返している自分にとっては大きな出来事でした。有難いお話と思って頂けて光栄です。ありがとうございました。

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