バトルフェスタ浜松大会に参加された皆さんお疲れ様でした。
お忍びというわけでもありませんが特に目立った告知もせずに仙台から僕が遠征してきたことを知らなかった人が結構いらっしゃいまして驚かれたと思います。うっかり来ちゃいました。
先週の半ばからあった東京へ行く予定の期間とバトルフェスタ浜松のスケジュールが上手い感じにかみ合ってくれたので大会日程が発表された日に遠征を決意。そして、土曜日にHKさんらと合流し東京から車に乗せて頂き浜松へ前日入り。そのまま大会当日のうちに仙台まで新幹線で帰るプランでやってきました。新幹線を利用した遠征は高3の時以来ですね。
今回の遠征したご一緒したメンバーはお馴染みチムLOLIのHKさん、mepoさん、そして六輝さんでした。僕以外みんな2012~2014年の日本代表選手という豪華な顔ぶれ。特に六輝さんとは1年半前に準決勝であの激闘を行った後に出来た縁から共に遠征することになったのでわりと不思議な感じでした。
浜松に行くまで色々な話をしたり、名古屋の微粒邸に乗り込んで別のテーブルゲームをしたり、しんいちパパさんがオススメされていた静岡のソウルフード さわやかのハンバーグを堪能したりと、前日までの時間もとても濃い内容が詰まった面白い時間でした。ポケモンカードがきっかけで繋がった友人との遠征で大会以外の時間も共に過ごすのは本当に楽しいですね。
そんなこんなでいよいよ迎えた大会当日の朝。7時過ぎに会場に並び始めるも初卓に着けないという絶望。こんな朝早くから並んで初卓に座れなかった辺り卓数がかなり少なかっただけだと信じたいですね。きっと東京大会では緩和されているのでしょう。そう信じたい。
【チャレンジステージ 1週目】
使用デッキ「スピードイベルタル」
前日まで他にデッキ候補が2つほどあったのですが最後の調整で一番手触りが良かった黒デッキを選択。ちなみにこれはチームのドラゴラーちゃんが原案を組み、そこからmepoさんが煮詰めて僕にシェアしてくれたデッキでした。彼らよりも僕の黒デッキはちょいと丸めな構築になっています。
1戦目 ○ ビリジオンEXゲノセクトEXミュウEX 6-2
ワシントンへ行ったというWCSシャツを着た男の子が初戦の相手でした。相手のマリガンでプラズマエネルギーと草が見えたのでビリゲノだとわかり対処法を考える。一方こちらの初手はジラーチEX…むむむ。しかしながら、相手が後攻1ターン目に打ったNでそのまま自分で事故ってくれて、ビリジオンEXが場に出なかったり、タチワキシティジムもなかなか割られなかったりとテンポがかなり遅れたので暴走イベルタル2体体制でゲノセウトEX2体とミュウEXを倒して勝負あり。相手から1勝の札を頂きました。
2戦目 × フレフワンバレット 4-6 (名無しぶたさん)
対戦相手を待っている時に列を見ると何かよく知っている人が来てお互いに目をカッと見開く。とりあえず手にできた1勝の札を譲るわけにはいかないのでそのまま真剣勝負に突入。試合のハイライトとしては序盤に相手が自分のイベルタルEXに貼ってきた2枚のジャミングネットとガマゲロゲEXのブルブルの処理に頭を抱えてサポが3ターンほど止まってしまいました。ブルブルして止まっている間に相手はフレフワンを完成させミュウツーEXとイベルタルEXを出し、場にエネルギーを充足させる。
やっと引けたアララギはかせで展開を試みるもサイドを4枚ほど先行されてしまい、うかつに殴ると暴走ミュウツーかイベルタルが返り討ちにやってくる盤面に。それでも相手のメインアタッカーとエネルギーを出来るだけ枯らそうと、通常イベルタルを駆使して相手のミュウツーEX、イベルタルEXを何とか倒す。このターンに自分のイベルタルEXがやられなければ、ベンチにいる手負いのガマゲロゲEXをフラダリで呼び出せる…が、その返しに相手が手札に隠し持っていたギルガルドEXが登場し残っていたエネルギーを集めてスラッシュブラストで僕のイベルタルEXを倒し勝負あり。
負けた瞬間「くっそぉ…!すっげぇ悔しい…!」って声に出して天を仰いでしまいました。負けたとは言えとても楽しい対戦だったのは救いですね。相手としっかり握手をすると共に1勝札を相手に託し、僕は再びチャレンジステージの列に並びました。
【チャレンジステージ 2週目】
使用デッキ「スーパースピードルギア」
時間内に勝ち抜けるためにはより一層スピードが求められるデッキ選択が必要であると思い、大会2週間前におトンさんが公開していた奥の手エンジンスピードルギアを僕なりにアレンジして構築。トルネロスEXPz、タウンマップ、プラズマフリゲートなどオリジナル要素も入れつつ早めに勝ち抜くための漢気溢れるデッキが出来ました。ちなみにこれを先日のYS池袋のジムバトルで使用したら1勝2敗で惨敗してしまったので自分の肌にあっていないのかもしれないと感じ今回の候補からは外れていたのですが、状況が状況だったので確実性よりも速さを求め僕は賭けに出ました。
1戦目 × MライボルトEXランドロスEX 0-2 投了 (ちゃないさん)
胸のネームプレートを見て以前から名前を存じていたちゃないさんとわかりご挨拶。仙台から来ましたとお話したら少し驚かれていましたね。相手の先行で場をオープンするとそこにはライボルトEXが…この時点で絶望。相手は先行2ターン目でソウルリンクを利用しMライボルトEXとベンチにライボルトEX、ランドロスEX、トラッシュにエネルギーを落とすという盤面を完成させたので、長く対戦を続けるのはお互いのためにならないと自分で判断し潔く投了しました。Mライボに先手を取られて盤面を完成させられてしまったら僕のデッキは無理です。
【チャレンジステージ 3週目】
使用デッキ「スーパースピードルギア」
1戦目 ○ イベルタルEXダークライEXライチュウ 6-0 (kanaさん)
「こちらの卓に2名様どうぞー」と案内されたので前後に並んでいたGGCのお弁当屋さんで有名なkanaさんと対戦。お互いに「もうこの時間になって並ぶとロボが欲しいだけになるのにねー(笑)」と話していただけにちょっと残念。現実の世界は何故こうも辛く厳しいのだろう。実は6月のGGCで僕は彼女に負けているのでリベンジマッチをする気持ちで臨みました。デッキはもちろんルギア続投。
対戦内容としては先行2ターン目に僕がイベルタルEXに対するOHKOの盤面が完成し、相手がライチュウEXでカウンタ―出来なかったのでそのままイベルタルEX2体をプラズマゲイルで吹き飛ばしてサイドを6枚取りきり勝ちました。
2戦目 × 「イベルタルEXダークライEX 3-6 (ドラゴラーちゃん)
kanaさんが卓を離れた後ろからやってきたのはまさかのチムLOLIメンバーのドラちゃん。色々なことが重なってここまで来るとテンションがおかしくなってきたので、ポケモン声コミック ポケモンカードXYやろうぜー!ネタから「情け容赦ない奴じゃのう!ワシに勝利を譲ってはくれんのか!(by 鋼硬二)」をデッキシャッフルをしながら言うと、「俺も…朗さんとこの公式の場で対戦出来るなんて中々ないからやりたいんですよ…!」とカッコよく返してくれました。そんな茶番劇を経てそのまま真剣勝負へ突入。
こちらがルギアEXのプラズマゲイルでイベルタルEXを倒しサイド3枚を先行すると、相手はパーツを揃えてイビルボールでOHKOカウンターを決めてきます。その後、ラセンフォースでOHKOのチャンスができるもパーツが1枚足りずに150Dしか与えられなかったので倒せず、そのまま返しでデオキシスがやられて勝負ありでした。「後は…キミに託した…ドラちゃん…」「ああ…」と互いに拳を交わし、僕は再びチャレンジステージの待機列へ戻りました。
もうここまで来るとクライマックスステージはおろかセカンドステージすら遠く見えてきます。2連勝の壁が本当に高くてとても辛くなりました。泣きそうな顔をしながら「僕はせめてロボを仙台に持ち帰りたいんだよぉ…!」みたいなことを言っていたと思います。その後にまさかあんな奇跡が起こるなんて…
【チャレンジステージ 4週目】
使用デッキ「スーパースピードルギア」
1戦目 ○ よるのこうしん 6-0
ただただロボを持ち帰りたい気持ちで臨んだ4週目。場を開けるとデオキシスEXとバケッチャ(XY4)がお見合い…絶望しかありませんでした。しかしながら、相手がサポーターをなかなか引けずにエネルギーと次元の谷も揃わずトラッシュに送られたこうしんのカードも活かされないまま、バチュルやバケッチャにラセンフォースをひたすら打って後はプラズマゲイル連射体制が完成したのでそのまま押し切りました。色相性的にかなり不利だったのでまさか勝てるとは…
2戦目 ○ キュレムボルトロスEXデオキシスEX 6-3
相手のスリーブがプラズマスリーブだったので嫌な予感はしていたんですがやっぱりプラズマでした。しかも、ボルトロスEXが入った純正寄りのプラズマ。プラズマゲイルOHKO体制を完成させるべく2ターンでパーツを揃えますが、先にルギアEXにナイデンナックルを当てられてしまいます。返しのターンに「このスタジアムを割れたら勝てますよ!僕と勝負しましょう!」とまさに死亡フラグとなるような宣言をし、プラズマフリゲートを出してボルトロスをOHKOするも、相手のターンで凍てついた街を出されます。現実辛すぎ。
その後、僕は壁にアブソルを出して時間を稼ぎ勝ち筋を考えます。ベンチにはHP170のポケモンだけが並んでいるので手札にあるあなぬけで呼び出してもう1度プラズマゲイルをEXに決めれば勝ちだ!と考え新しいルギアを育て始めるも、場にあるハチマキが相手のメガホンですべてトラッシュに送られてしまいます。そのまま相手はアタッカーをキュレムに切り替えてアブソルをブリザードバーンで倒しますが、この時に僕の山札は残り1枚…「今だ!」とサーチャー2枚を使用して、フウロ、フラダリの奥の手を手札に加えて奥の手を決める。返しのターンで相手のキュレムが身動きを取れなくなったようで、そのままフウロからハチマキを持ってきてあなぬけプラズマゲイルでデオキシスEXをOHKOして勝利!自分の中にあったプレンイグの奥の手を使った勝利でした。
とりあえずこの時点で最低限の目標であったみがわりロボをゲットしたことに安心し、セカンドステージ以降はこれで仮にクライマックスステージまで行けたら嬉しいなぁと考えて組んだ今大会に向けた大本命デッキを投入しました。
【セカンドステージ】
使用デッキ「リヴォルヴァー・フェニックス=オン・ザ・ロック (通称:カクテル)」
早い話がガマゲロゲEXクロバットホウオウ…と、何処かで見たことがあるであろうこのデッキ紹介の通りデッキの名付け親はチムLOLIメンバーのドラゴラーちゃん、そしてこのデッキを1から組んだのはmepoさんでした。ホウオウがふしちょうで纏うための自分好みの基本エネルギーを何色か入れていたことからこのデッキの通称は「カクテル」ということに。
きっかけは僕が先月のナナホシ杯で3位となったこころみ君のゲロゲクロバに衝撃を受け、一方mepoさんは先月のみらチャン杯で2位になった雨れ男さんのホウホウ軸のゲロゲに衝撃を受け、「もしかしてクロバゲロゲにホウホウを突っ込んだらビリゲノにも勝てるから強いんじゃない?」とmepoさんが考え始めたことから9月の終わりから毎日のように2人であーでもないこーでもないと議論して大会1週間前辺りに完成したのがこのデッキ。僕はmepoさんから相談を受けアドバイスをしただけなのでデッキ構築はほとんどmepoさんが行いました。だからこそ、これが自分のデッキだとは言えませんが2人で力を合わせて作りあげた強いデッキであるという自信はあったので、本番では最も信じられるデッキだと思いずっとデッキケースの中で温めていました。
ちなみに僕がこのデッキをちゃんとした対人戦で回したのはたった1回だけ。あとはmepoさんのスパー相手を担当しながらプレイングのノウハウを頭の中に焼き付け、毎日繰り返し考え続けていた戦法を実行できるように何度も1人回し等でシュミレーションしていました。正直、付け焼刃で習得したこのデッキを実戦投入するのは勇気がいりましたが、今自分が信じられるデッキで最後まで戦うことに意義を感じていたので迷わずにこのデッキでセカンドステージに臨みました。
1戦目 ○ ランドロスEXルカリオEXルチャブル 6-0
先行1ターン目でズバットを並べて、どくさいみん光線、タチワキシティジムを出し、あとはひたすらブルブルパンチでロックをしかけて、ゴルバット、クロバットによる打点コントロールを駆使しながらダメージ調整を試み、ガマゲロゲが手負いになった時にAZで回収し、再びブルブルパンチを継続させていたら相手が投了するかのごとくドローゴーを繰り返して試合が終了しました。主にランドがメインだったため色相性もあったので仕方ないとは思いますが、そういうデッキなので…
2戦目 ○ イベルタルEXダークライEXミュウツーEXダストダス 6-0
後攻1ターン、ズバットを並べて、どくさいみん光線、タチワキシティジムを出し、あとはひたすらブルブルパンチでロックをしかけてダストダスに道具を貼れない状態に持っていき、そのままゴルバット、クロバットによる打点コントロールを駆使しながらダメージ調整を試み、ガマゲロゲが手負いになった時にAZで回収し、再びブルブルパンチを継続させていたらいつの間にかサイドを6枚取り切っていました。実はこのデッキ、速攻デッキほどではありませんが見た目以上にゲーム展開が早いデッキでもあるのです。
3戦目 ○ ビリジオンEXゲノセクトEXフワライド 6-0
相手がマリガンで手札を見せるとビリゲノと思われるデッキだということを確認し勝利をほぼ確信。そして相手はジラーチEXスタートでベンチにビリジオンEXと草エネルギーをセットしてターンを渡す…これは…
後攻で前がズバット、手札にあったバトルコンプレッサーを使用し山札に基本エネルギー2枚とホウオウEXがあることを確認し、そのままトラッシュに送ると相手が「うわあああああ!!」と声をあげて崩れ落ちる。そのままハイパーボールで手札に合った基本エネルギーをトラッシュし、アララギはかせを使用し、後のゴルバット、クロバットを引くためのパーツがいとも簡単に揃う。そしてそのまま迷わずふしちょうを試み、コインは見事に表。ズバットを逃がしてジラーチEXへレインボーバーンでサイド先制。そのまま前に出てきたビリジオンEXもゴルバットでダメージを乗せてレインボーバーンで焼き払い、前に出てきたエネ付のフワンテをこっそりかみつく、とつぜんかみつくで落とし、前に出てきたゲノセクトEXへレインボーバーン160Dを決め、最後は相手がベンチに引っ込めたクロバットのちょくげきひこうでゲノセクトEXを狙い撃ちゲームセット!!
勝った瞬間にジャッジに結果を確認すると最後の1人か2人の枠へと滑り込みでクライマックスステージの進出が決定。思わず声をあげてガッツポーズをしてしまいました。チャレンジステージで4周もしてからのクライマックステージなど誰が予想できたでしょうか…「奇跡を起こすのは他の何者でもなく自分だ」という言葉を聞いたことはありますが、まさかこのようなことになるとは…僕自身としても去年の8月に行われたゲームショー以来となる約1年半ぶりのクライマックスステージ進出ということで本当に嬉しかったです。
実は浜松大会があった10月26日は僕の25歳の誕生日でした。1年前に24歳といういわゆる厄年を迎えてから公式大会はもちろん自主大会の結果もイマイチふるわずポケカをするのがとても辛くなった時期があったり、リアルでも交通事故にあって3ヶ月ほどまともに生活が出来なくなるなど、いっぱい辛いことが多かった1年でした。
それが25歳となった誕生日の今日、厄落としをしたかの如くクライマックスステージの進出を決められたのは涙が出るほど嬉しかったです。僕自身としては累計6回目のクライマックスステージ進出ですが、ここまで戻ってくるのにずっとずっと時間がかかりました。とても辛かったけど今日まで足掻いてきて本当に良かった!!
そのままクライマックスステージ進出者受付に向かうと、何とそこには前日から行動を共にしてきたレイをかけた六輝さんの姿が。2人で抱き合ってクライマックスステージ進出の喜びを分かち合いました。何かこういうのっていいですね。昨日の敵(去年の準決勝の対戦相手的な意味で)は今日の友みたいな感じで素敵。
スタッフによるくじ引きの結果、僕の対戦相手は日本最強であろうチームアチャモのメンバー かっきーさんでした。六輝さんと同じく、昨年の日本代表選手でもありますね。個人的にはリザードンメガバトル西日本大会クライマックスステージ1戦目のHKさん vs かっきーさんを彷彿とさせるものがありました。
この時点で僕は燃え尽きていたわけではないのですが、上記でも書いた通りロボを持ち帰って仙台に帰るという目標を達成したので、ビクトリーリングを狙いに行くという気持ちはかなり薄かったと思います。というか、クライマックスステージに行けた奇跡を体感出来ただけで正直9割方満足でした。ということで、ここからは自分が信じたデッキと共に最後まで楽しんだ者勝ちです。
自分のことでいっぱいいっぱいだったので全然気が付かなかったんですが、チムLOLIのメンバーからはAリーグでCouto君が進出し、Bリーグでは唯一僕だけが進出したとのこと。僕に力を貸してくれたチムLOLIの誇りのためにも楽しみながらやれるところまでやってやる!という気持ちで僕はクライマックスステージへと向かいました。
【クライマックスステージ】
使用デッキ「リヴォルヴァー・フェニックス=オン・ザ・ロック (通称:カクテル)」
1戦目 × よるのこうしん 5-6 (かっきーさん)
対戦前にかっきーさんから「今回の大会は日本代表の権利とかもかかってないし気楽に楽しくやろう!」と声をかけてもらえたので、その言葉通りいつも以上に真剣に、そして楽しい試合を心がけて対戦がスタートしました。
僕が先行を取り、前にガマゲロゲEX、後ろにズバットを2体並べ、バトルコンプレッサーでよるのこうしん対策の肝であるフラダリの奥の手をトラッシュへと送ることに成功します。そしてアララギはかせを使用し、相手のバケッチャへどくさいみん光線を打ち相手が眠り、ダブル無色エネルギーを貼り、手札にあるバトルサーチャーを見てほぼ万全の展開で相手にターンを渡します。
返しのターンでバケッチャが眠ったままとなりで返しのターンのブルブルパンチでバケッチャが眠ることがほぼ確定。この瞬間にほぼ勝利を確信しますが現実はそう甘くありませんでした。相手はバトルコンプレッサー等を使用し、よるのこうしん対象を6枚ほどトラッシュへ送りますそしてベンチにミュウEXに草エネルギーとちからのハチマキを貼り、バケッチャを出しターンを僕に返します。なるほど…パンプジン型よるのこうしんは厄介ですね。
次のターンで僕は当然のごとく、バトルサーチャーからフラダリ奥の手を使用し自分と相手のトラッシュをリセットさせます。そのままゴルバットを1匹進させミュウEXにこっそりかみつき、そのままブルブルパンチでサイドを先行します。その後の展開でかっきーさんというトッププレイヤーの強さを実感することに…
かっきーさんは前にミュウEXを出し、草エネルギーを付けてアララギはかせを使用して、よるのこうしん対象を2ほどトラッシュに送り、ゆっくりとパンプしてくるのかと思いきや打ってきた技は何とブルブルパンチ。この瞬間、相手との場数の差が出たことを痛感しました。ミュウEXがブルブルパンチを打ってくる展開を想定出来なかったのは僕の練習、経験不足です。
その後の展開で僕はクロバットを場に出すも、思うようにズバットを並べられずにかなり苦戦しました。しかしながら、相手も次元の谷を出すことが出来ていなかったので手札に握っていたタチワキシティジムを大切にしながらここからはブルブルパンチの打ち合いによる不毛なグッズロック合戦の始まりです。
相手は手札に握っていたクセロシキという、僕がまさか搭載されているとは考えていなかったサポーターを使用し僕のガマゲロゲEXのダブル無色エネルギーをトラッシュしてきます。そしてブルブルパンチ。その返しのターンで僕は幸運にも手札に握っていたダブル無色エネルギーを貼りブルブルパンチでミュウEXを倒します。
その後、かっきーさんはサイド3-0となった時に打ったNで僕の手札がお察しのボロボロ状態に…トラッシュにアララギはかせが1枚あったので山札に残っている残り3枚のアララギはかせと4枚のバトルサーチャーが引ければチャンスは掴めますがそれがなかなか引けません…何とか手札に来ていたガマゲロゲEXとダブル無色エネルギーによるブルブルパンチで首の皮を一枚繋ぎますが、この時に相手のトラッシュにはよるのこうしん対象が5枚…この辺りから次元の谷も出ていたのでひたすら沢山のバケッチャ達によるのこうしんで場を荒らされました。
僕はブルブルパンチを決めながらも相手も負けじと、フラダリでクロバットやズバットというダメージ調整狙撃要因を狙いながらサイドを調整しにきます。そして、その間アララギもバトルサーチャーも全く引けないままゲームは終盤を迎え、最後は相手にエネルギーがつかないことを信じて苦し紛れに打った無傷のガマゲロゲEXがブルブルパンチでバケッチャを倒し、相手のトラッシュのよるのこうしん対象が9枚となり、バケッチャにダブル無色エネルギーが貼られてよるのこうしん180Dでピッタリ落ちてゲームセットでした。
まさか自分の打ったブルブルパンチでトラッシュのよるのこうしん対象が最後にピッタリ9枚になるようにコントロールされていたとは…チームアチャモの、そしてかっきーさんというプレイヤーの強さを思い知らされました。試合が終わった後、「久々にポケモンカードらしい勝負をした!楽しかった!ありがとう!」とかっきーさんに言われ、僕も本当に嬉しくて「こちらこそすっごく楽しかったです!ありがとうございました!」とガッツリ握手を交わしました。
不思議なものです。自分がいける!と思って万全の立ち回りが出来ていたはずなのに、逆転を許してそのまま押し切られてしまったのに、負けたことによる悔しさよりも気持ちよさが勝っていただなんて。自分の中ではこの試合でプレミスをしたところはありませんでした。だからこそ、自分は素直に自分よりも本当に強い人に負けたんだなと心の底から思えました。いやぁ、とってもいい経験になりました。この試合は良い意味でしばらく忘れることが出来なさそうです。
クライマックスステージ敗退後は今後のバトルフェスタに向けてずっと決勝トーナメントを観戦していました。特に決勝戦のガマゲロゲEX同士のブルブルパンチ、グレネードハンマーの打ち合いはとても見応えがありましたね。優勝されたharuさんのデッキはとてもよく考えられたガマゲロゲEXを主軸とした嫌がらせに特化したデッキで、率直に申し上げて絶対に対戦したくないデッキだと思わされました。あの優勝デッキはそう簡単に組めない、回せない、勝てないと思います。それぐらい強力なデッキです。だけど、絶対に勝てないことはないので東京大会以降の動向がとても楽しみですね。
表彰式も終わり、沢山の方々と挨拶した後は浜松駅から新幹線で東京、仙台へと乗継ぎ日付が変わる前に自宅に帰ってきました。一応、出張でしばらく仙台を離れてい行たので5日ぶりの我が家です。ぐっすりとよく眠れました。今日休みを取っていたのは大正解でしたね。結局疲れ果てていたため、夜までごろごろしていたためレポートを書くまでこんなに時間がかかってしまいましたが(笑)
さてさて、僕の浜松大会はベスト16というここ最近の結果からすると十分すぎる物となったので、僕個人としても、チムLOLIとしてもある程度の成果を残せたのではないかと考えています。中でもXY3環境の頃、仕事も繁忙期でとても忙しくなり7月から9月にジムバトルもまともに参加出来なくなるほどポケカのモチベーションがどん底まで落ちていた僕を、本気で支えてこの場所まで持ち上げてくれたmepoさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいですね。彼のサポートがなければ今回のデッキも結果も伴いませんでした。
25歳の誕生日は自分にはやはり何かすごい力がある、ついに厄年を抜け出したことの喜び、そして仲間による支えの強さなど、今後のポケモンカードライフをより良い物にするための大切ないっぱい感じ取ることが出来た最高の誕生日になりました。今日までポケモンカードをやっていて本当に良かった!!
今大会でお世話になりました皆さんありがとうございました!次は週末の東京大会でお会いしましょう!そして、また戻ってきてやるぞクライマックスステージ!待ってろビクトリーリング!
お忍びというわけでもありませんが特に目立った告知もせずに仙台から僕が遠征してきたことを知らなかった人が結構いらっしゃいまして驚かれたと思います。うっかり来ちゃいました。
先週の半ばからあった東京へ行く予定の期間とバトルフェスタ浜松のスケジュールが上手い感じにかみ合ってくれたので大会日程が発表された日に遠征を決意。そして、土曜日にHKさんらと合流し東京から車に乗せて頂き浜松へ前日入り。そのまま大会当日のうちに仙台まで新幹線で帰るプランでやってきました。新幹線を利用した遠征は高3の時以来ですね。
今回の遠征したご一緒したメンバーはお馴染みチムLOLIのHKさん、mepoさん、そして六輝さんでした。僕以外みんな2012~2014年の日本代表選手という豪華な顔ぶれ。特に六輝さんとは1年半前に準決勝であの激闘を行った後に出来た縁から共に遠征することになったのでわりと不思議な感じでした。
浜松に行くまで色々な話をしたり、名古屋の微粒邸に乗り込んで別のテーブルゲームをしたり、しんいちパパさんがオススメされていた静岡のソウルフード さわやかのハンバーグを堪能したりと、前日までの時間もとても濃い内容が詰まった面白い時間でした。ポケモンカードがきっかけで繋がった友人との遠征で大会以外の時間も共に過ごすのは本当に楽しいですね。
そんなこんなでいよいよ迎えた大会当日の朝。7時過ぎに会場に並び始めるも初卓に着けないという絶望。こんな朝早くから並んで初卓に座れなかった辺り卓数がかなり少なかっただけだと信じたいですね。きっと東京大会では緩和されているのでしょう。そう信じたい。
【チャレンジステージ 1週目】
使用デッキ「スピードイベルタル」
前日まで他にデッキ候補が2つほどあったのですが最後の調整で一番手触りが良かった黒デッキを選択。ちなみにこれはチームのドラゴラーちゃんが原案を組み、そこからmepoさんが煮詰めて僕にシェアしてくれたデッキでした。彼らよりも僕の黒デッキはちょいと丸めな構築になっています。
1戦目 ○ ビリジオンEXゲノセクトEXミュウEX 6-2
ワシントンへ行ったというWCSシャツを着た男の子が初戦の相手でした。相手のマリガンでプラズマエネルギーと草が見えたのでビリゲノだとわかり対処法を考える。一方こちらの初手はジラーチEX…むむむ。しかしながら、相手が後攻1ターン目に打ったNでそのまま自分で事故ってくれて、ビリジオンEXが場に出なかったり、タチワキシティジムもなかなか割られなかったりとテンポがかなり遅れたので暴走イベルタル2体体制でゲノセウトEX2体とミュウEXを倒して勝負あり。相手から1勝の札を頂きました。
2戦目 × フレフワンバレット 4-6 (名無しぶたさん)
対戦相手を待っている時に列を見ると何かよく知っている人が来てお互いに目をカッと見開く。とりあえず手にできた1勝の札を譲るわけにはいかないのでそのまま真剣勝負に突入。試合のハイライトとしては序盤に相手が自分のイベルタルEXに貼ってきた2枚のジャミングネットとガマゲロゲEXのブルブルの処理に頭を抱えてサポが3ターンほど止まってしまいました。ブルブルして止まっている間に相手はフレフワンを完成させミュウツーEXとイベルタルEXを出し、場にエネルギーを充足させる。
やっと引けたアララギはかせで展開を試みるもサイドを4枚ほど先行されてしまい、うかつに殴ると暴走ミュウツーかイベルタルが返り討ちにやってくる盤面に。それでも相手のメインアタッカーとエネルギーを出来るだけ枯らそうと、通常イベルタルを駆使して相手のミュウツーEX、イベルタルEXを何とか倒す。このターンに自分のイベルタルEXがやられなければ、ベンチにいる手負いのガマゲロゲEXをフラダリで呼び出せる…が、その返しに相手が手札に隠し持っていたギルガルドEXが登場し残っていたエネルギーを集めてスラッシュブラストで僕のイベルタルEXを倒し勝負あり。
負けた瞬間「くっそぉ…!すっげぇ悔しい…!」って声に出して天を仰いでしまいました。負けたとは言えとても楽しい対戦だったのは救いですね。相手としっかり握手をすると共に1勝札を相手に託し、僕は再びチャレンジステージの列に並びました。
【チャレンジステージ 2週目】
使用デッキ「スーパースピードルギア」
時間内に勝ち抜けるためにはより一層スピードが求められるデッキ選択が必要であると思い、大会2週間前におトンさんが公開していた奥の手エンジンスピードルギアを僕なりにアレンジして構築。トルネロスEXPz、タウンマップ、プラズマフリゲートなどオリジナル要素も入れつつ早めに勝ち抜くための漢気溢れるデッキが出来ました。ちなみにこれを先日のYS池袋のジムバトルで使用したら1勝2敗で惨敗してしまったので自分の肌にあっていないのかもしれないと感じ今回の候補からは外れていたのですが、状況が状況だったので確実性よりも速さを求め僕は賭けに出ました。
1戦目 × MライボルトEXランドロスEX 0-2 投了 (ちゃないさん)
胸のネームプレートを見て以前から名前を存じていたちゃないさんとわかりご挨拶。仙台から来ましたとお話したら少し驚かれていましたね。相手の先行で場をオープンするとそこにはライボルトEXが…この時点で絶望。相手は先行2ターン目でソウルリンクを利用しMライボルトEXとベンチにライボルトEX、ランドロスEX、トラッシュにエネルギーを落とすという盤面を完成させたので、長く対戦を続けるのはお互いのためにならないと自分で判断し潔く投了しました。Mライボに先手を取られて盤面を完成させられてしまったら僕のデッキは無理です。
【チャレンジステージ 3週目】
使用デッキ「スーパースピードルギア」
1戦目 ○ イベルタルEXダークライEXライチュウ 6-0 (kanaさん)
「こちらの卓に2名様どうぞー」と案内されたので前後に並んでいたGGCのお弁当屋さんで有名なkanaさんと対戦。お互いに「もうこの時間になって並ぶとロボが欲しいだけになるのにねー(笑)」と話していただけにちょっと残念。現実の世界は何故こうも辛く厳しいのだろう。実は6月のGGCで僕は彼女に負けているのでリベンジマッチをする気持ちで臨みました。デッキはもちろんルギア続投。
対戦内容としては先行2ターン目に僕がイベルタルEXに対するOHKOの盤面が完成し、相手がライチュウEXでカウンタ―出来なかったのでそのままイベルタルEX2体をプラズマゲイルで吹き飛ばしてサイドを6枚取りきり勝ちました。
2戦目 × 「イベルタルEXダークライEX 3-6 (ドラゴラーちゃん)
kanaさんが卓を離れた後ろからやってきたのはまさかのチムLOLIメンバーのドラちゃん。色々なことが重なってここまで来るとテンションがおかしくなってきたので、ポケモン声コミック ポケモンカードXYやろうぜー!ネタから「情け容赦ない奴じゃのう!ワシに勝利を譲ってはくれんのか!(by 鋼硬二)」をデッキシャッフルをしながら言うと、「俺も…朗さんとこの公式の場で対戦出来るなんて中々ないからやりたいんですよ…!」とカッコよく返してくれました。そんな茶番劇を経てそのまま真剣勝負へ突入。
こちらがルギアEXのプラズマゲイルでイベルタルEXを倒しサイド3枚を先行すると、相手はパーツを揃えてイビルボールでOHKOカウンターを決めてきます。その後、ラセンフォースでOHKOのチャンスができるもパーツが1枚足りずに150Dしか与えられなかったので倒せず、そのまま返しでデオキシスがやられて勝負ありでした。「後は…キミに託した…ドラちゃん…」「ああ…」と互いに拳を交わし、僕は再びチャレンジステージの待機列へ戻りました。
もうここまで来るとクライマックスステージはおろかセカンドステージすら遠く見えてきます。2連勝の壁が本当に高くてとても辛くなりました。泣きそうな顔をしながら「僕はせめてロボを仙台に持ち帰りたいんだよぉ…!」みたいなことを言っていたと思います。その後にまさかあんな奇跡が起こるなんて…
【チャレンジステージ 4週目】
使用デッキ「スーパースピードルギア」
1戦目 ○ よるのこうしん 6-0
ただただロボを持ち帰りたい気持ちで臨んだ4週目。場を開けるとデオキシスEXとバケッチャ(XY4)がお見合い…絶望しかありませんでした。しかしながら、相手がサポーターをなかなか引けずにエネルギーと次元の谷も揃わずトラッシュに送られたこうしんのカードも活かされないまま、バチュルやバケッチャにラセンフォースをひたすら打って後はプラズマゲイル連射体制が完成したのでそのまま押し切りました。色相性的にかなり不利だったのでまさか勝てるとは…
2戦目 ○ キュレムボルトロスEXデオキシスEX 6-3
相手のスリーブがプラズマスリーブだったので嫌な予感はしていたんですがやっぱりプラズマでした。しかも、ボルトロスEXが入った純正寄りのプラズマ。プラズマゲイルOHKO体制を完成させるべく2ターンでパーツを揃えますが、先にルギアEXにナイデンナックルを当てられてしまいます。返しのターンに「このスタジアムを割れたら勝てますよ!僕と勝負しましょう!」とまさに死亡フラグとなるような宣言をし、プラズマフリゲートを出してボルトロスをOHKOするも、相手のターンで凍てついた街を出されます。現実辛すぎ。
その後、僕は壁にアブソルを出して時間を稼ぎ勝ち筋を考えます。ベンチにはHP170のポケモンだけが並んでいるので手札にあるあなぬけで呼び出してもう1度プラズマゲイルをEXに決めれば勝ちだ!と考え新しいルギアを育て始めるも、場にあるハチマキが相手のメガホンですべてトラッシュに送られてしまいます。そのまま相手はアタッカーをキュレムに切り替えてアブソルをブリザードバーンで倒しますが、この時に僕の山札は残り1枚…「今だ!」とサーチャー2枚を使用して、フウロ、フラダリの奥の手を手札に加えて奥の手を決める。返しのターンで相手のキュレムが身動きを取れなくなったようで、そのままフウロからハチマキを持ってきてあなぬけプラズマゲイルでデオキシスEXをOHKOして勝利!自分の中にあったプレンイグの奥の手を使った勝利でした。
とりあえずこの時点で最低限の目標であったみがわりロボをゲットしたことに安心し、セカンドステージ以降はこれで仮にクライマックスステージまで行けたら嬉しいなぁと考えて組んだ今大会に向けた大本命デッキを投入しました。
【セカンドステージ】
使用デッキ「リヴォルヴァー・フェニックス=オン・ザ・ロック (通称:カクテル)」
早い話がガマゲロゲEXクロバットホウオウ…と、何処かで見たことがあるであろうこのデッキ紹介の通りデッキの名付け親はチムLOLIメンバーのドラゴラーちゃん、そしてこのデッキを1から組んだのはmepoさんでした。ホウオウがふしちょうで纏うための自分好みの基本エネルギーを何色か入れていたことからこのデッキの通称は「カクテル」ということに。
きっかけは僕が先月のナナホシ杯で3位となったこころみ君のゲロゲクロバに衝撃を受け、一方mepoさんは先月のみらチャン杯で2位になった雨れ男さんのホウホウ軸のゲロゲに衝撃を受け、「もしかしてクロバゲロゲにホウホウを突っ込んだらビリゲノにも勝てるから強いんじゃない?」とmepoさんが考え始めたことから9月の終わりから毎日のように2人であーでもないこーでもないと議論して大会1週間前辺りに完成したのがこのデッキ。僕はmepoさんから相談を受けアドバイスをしただけなのでデッキ構築はほとんどmepoさんが行いました。だからこそ、これが自分のデッキだとは言えませんが2人で力を合わせて作りあげた強いデッキであるという自信はあったので、本番では最も信じられるデッキだと思いずっとデッキケースの中で温めていました。
ちなみに僕がこのデッキをちゃんとした対人戦で回したのはたった1回だけ。あとはmepoさんのスパー相手を担当しながらプレイングのノウハウを頭の中に焼き付け、毎日繰り返し考え続けていた戦法を実行できるように何度も1人回し等でシュミレーションしていました。正直、付け焼刃で習得したこのデッキを実戦投入するのは勇気がいりましたが、今自分が信じられるデッキで最後まで戦うことに意義を感じていたので迷わずにこのデッキでセカンドステージに臨みました。
1戦目 ○ ランドロスEXルカリオEXルチャブル 6-0
先行1ターン目でズバットを並べて、どくさいみん光線、タチワキシティジムを出し、あとはひたすらブルブルパンチでロックをしかけて、ゴルバット、クロバットによる打点コントロールを駆使しながらダメージ調整を試み、ガマゲロゲが手負いになった時にAZで回収し、再びブルブルパンチを継続させていたら相手が投了するかのごとくドローゴーを繰り返して試合が終了しました。主にランドがメインだったため色相性もあったので仕方ないとは思いますが、そういうデッキなので…
2戦目 ○ イベルタルEXダークライEXミュウツーEXダストダス 6-0
後攻1ターン、ズバットを並べて、どくさいみん光線、タチワキシティジムを出し、あとはひたすらブルブルパンチでロックをしかけてダストダスに道具を貼れない状態に持っていき、そのままゴルバット、クロバットによる打点コントロールを駆使しながらダメージ調整を試み、ガマゲロゲが手負いになった時にAZで回収し、再びブルブルパンチを継続させていたらいつの間にかサイドを6枚取り切っていました。実はこのデッキ、速攻デッキほどではありませんが見た目以上にゲーム展開が早いデッキでもあるのです。
3戦目 ○ ビリジオンEXゲノセクトEXフワライド 6-0
相手がマリガンで手札を見せるとビリゲノと思われるデッキだということを確認し勝利をほぼ確信。そして相手はジラーチEXスタートでベンチにビリジオンEXと草エネルギーをセットしてターンを渡す…これは…
後攻で前がズバット、手札にあったバトルコンプレッサーを使用し山札に基本エネルギー2枚とホウオウEXがあることを確認し、そのままトラッシュに送ると相手が「うわあああああ!!」と声をあげて崩れ落ちる。そのままハイパーボールで手札に合った基本エネルギーをトラッシュし、アララギはかせを使用し、後のゴルバット、クロバットを引くためのパーツがいとも簡単に揃う。そしてそのまま迷わずふしちょうを試み、コインは見事に表。ズバットを逃がしてジラーチEXへレインボーバーンでサイド先制。そのまま前に出てきたビリジオンEXもゴルバットでダメージを乗せてレインボーバーンで焼き払い、前に出てきたエネ付のフワンテをこっそりかみつく、とつぜんかみつくで落とし、前に出てきたゲノセクトEXへレインボーバーン160Dを決め、最後は相手がベンチに引っ込めたクロバットのちょくげきひこうでゲノセクトEXを狙い撃ちゲームセット!!
勝った瞬間にジャッジに結果を確認すると最後の1人か2人の枠へと滑り込みでクライマックスステージの進出が決定。思わず声をあげてガッツポーズをしてしまいました。チャレンジステージで4周もしてからのクライマックステージなど誰が予想できたでしょうか…「奇跡を起こすのは他の何者でもなく自分だ」という言葉を聞いたことはありますが、まさかこのようなことになるとは…僕自身としても去年の8月に行われたゲームショー以来となる約1年半ぶりのクライマックスステージ進出ということで本当に嬉しかったです。
実は浜松大会があった10月26日は僕の25歳の誕生日でした。1年前に24歳といういわゆる厄年を迎えてから公式大会はもちろん自主大会の結果もイマイチふるわずポケカをするのがとても辛くなった時期があったり、リアルでも交通事故にあって3ヶ月ほどまともに生活が出来なくなるなど、いっぱい辛いことが多かった1年でした。
それが25歳となった誕生日の今日、厄落としをしたかの如くクライマックスステージの進出を決められたのは涙が出るほど嬉しかったです。僕自身としては累計6回目のクライマックスステージ進出ですが、ここまで戻ってくるのにずっとずっと時間がかかりました。とても辛かったけど今日まで足掻いてきて本当に良かった!!
そのままクライマックスステージ進出者受付に向かうと、何とそこには前日から行動を共にしてきたレイをかけた六輝さんの姿が。2人で抱き合ってクライマックスステージ進出の喜びを分かち合いました。何かこういうのっていいですね。昨日の敵(去年の準決勝の対戦相手的な意味で)は今日の友みたいな感じで素敵。
スタッフによるくじ引きの結果、僕の対戦相手は日本最強であろうチームアチャモのメンバー かっきーさんでした。六輝さんと同じく、昨年の日本代表選手でもありますね。個人的にはリザードンメガバトル西日本大会クライマックスステージ1戦目のHKさん vs かっきーさんを彷彿とさせるものがありました。
この時点で僕は燃え尽きていたわけではないのですが、上記でも書いた通りロボを持ち帰って仙台に帰るという目標を達成したので、ビクトリーリングを狙いに行くという気持ちはかなり薄かったと思います。というか、クライマックスステージに行けた奇跡を体感出来ただけで正直9割方満足でした。ということで、ここからは自分が信じたデッキと共に最後まで楽しんだ者勝ちです。
自分のことでいっぱいいっぱいだったので全然気が付かなかったんですが、チムLOLIのメンバーからはAリーグでCouto君が進出し、Bリーグでは唯一僕だけが進出したとのこと。僕に力を貸してくれたチムLOLIの誇りのためにも楽しみながらやれるところまでやってやる!という気持ちで僕はクライマックスステージへと向かいました。
【クライマックスステージ】
使用デッキ「リヴォルヴァー・フェニックス=オン・ザ・ロック (通称:カクテル)」
1戦目 × よるのこうしん 5-6 (かっきーさん)
対戦前にかっきーさんから「今回の大会は日本代表の権利とかもかかってないし気楽に楽しくやろう!」と声をかけてもらえたので、その言葉通りいつも以上に真剣に、そして楽しい試合を心がけて対戦がスタートしました。
僕が先行を取り、前にガマゲロゲEX、後ろにズバットを2体並べ、バトルコンプレッサーでよるのこうしん対策の肝であるフラダリの奥の手をトラッシュへと送ることに成功します。そしてアララギはかせを使用し、相手のバケッチャへどくさいみん光線を打ち相手が眠り、ダブル無色エネルギーを貼り、手札にあるバトルサーチャーを見てほぼ万全の展開で相手にターンを渡します。
返しのターンでバケッチャが眠ったままとなりで返しのターンのブルブルパンチでバケッチャが眠ることがほぼ確定。この瞬間にほぼ勝利を確信しますが現実はそう甘くありませんでした。相手はバトルコンプレッサー等を使用し、よるのこうしん対象を6枚ほどトラッシュへ送りますそしてベンチにミュウEXに草エネルギーとちからのハチマキを貼り、バケッチャを出しターンを僕に返します。なるほど…パンプジン型よるのこうしんは厄介ですね。
次のターンで僕は当然のごとく、バトルサーチャーからフラダリ奥の手を使用し自分と相手のトラッシュをリセットさせます。そのままゴルバットを1匹進させミュウEXにこっそりかみつき、そのままブルブルパンチでサイドを先行します。その後の展開でかっきーさんというトッププレイヤーの強さを実感することに…
かっきーさんは前にミュウEXを出し、草エネルギーを付けてアララギはかせを使用して、よるのこうしん対象を2ほどトラッシュに送り、ゆっくりとパンプしてくるのかと思いきや打ってきた技は何とブルブルパンチ。この瞬間、相手との場数の差が出たことを痛感しました。ミュウEXがブルブルパンチを打ってくる展開を想定出来なかったのは僕の練習、経験不足です。
その後の展開で僕はクロバットを場に出すも、思うようにズバットを並べられずにかなり苦戦しました。しかしながら、相手も次元の谷を出すことが出来ていなかったので手札に握っていたタチワキシティジムを大切にしながらここからはブルブルパンチの打ち合いによる不毛なグッズロック合戦の始まりです。
相手は手札に握っていたクセロシキという、僕がまさか搭載されているとは考えていなかったサポーターを使用し僕のガマゲロゲEXのダブル無色エネルギーをトラッシュしてきます。そしてブルブルパンチ。その返しのターンで僕は幸運にも手札に握っていたダブル無色エネルギーを貼りブルブルパンチでミュウEXを倒します。
その後、かっきーさんはサイド3-0となった時に打ったNで僕の手札がお察しのボロボロ状態に…トラッシュにアララギはかせが1枚あったので山札に残っている残り3枚のアララギはかせと4枚のバトルサーチャーが引ければチャンスは掴めますがそれがなかなか引けません…何とか手札に来ていたガマゲロゲEXとダブル無色エネルギーによるブルブルパンチで首の皮を一枚繋ぎますが、この時に相手のトラッシュにはよるのこうしん対象が5枚…この辺りから次元の谷も出ていたのでひたすら沢山のバケッチャ達によるのこうしんで場を荒らされました。
僕はブルブルパンチを決めながらも相手も負けじと、フラダリでクロバットやズバットというダメージ調整狙撃要因を狙いながらサイドを調整しにきます。そして、その間アララギもバトルサーチャーも全く引けないままゲームは終盤を迎え、最後は相手にエネルギーがつかないことを信じて苦し紛れに打った無傷のガマゲロゲEXがブルブルパンチでバケッチャを倒し、相手のトラッシュのよるのこうしん対象が9枚となり、バケッチャにダブル無色エネルギーが貼られてよるのこうしん180Dでピッタリ落ちてゲームセットでした。
まさか自分の打ったブルブルパンチでトラッシュのよるのこうしん対象が最後にピッタリ9枚になるようにコントロールされていたとは…チームアチャモの、そしてかっきーさんというプレイヤーの強さを思い知らされました。試合が終わった後、「久々にポケモンカードらしい勝負をした!楽しかった!ありがとう!」とかっきーさんに言われ、僕も本当に嬉しくて「こちらこそすっごく楽しかったです!ありがとうございました!」とガッツリ握手を交わしました。
不思議なものです。自分がいける!と思って万全の立ち回りが出来ていたはずなのに、逆転を許してそのまま押し切られてしまったのに、負けたことによる悔しさよりも気持ちよさが勝っていただなんて。自分の中ではこの試合でプレミスをしたところはありませんでした。だからこそ、自分は素直に自分よりも本当に強い人に負けたんだなと心の底から思えました。いやぁ、とってもいい経験になりました。この試合は良い意味でしばらく忘れることが出来なさそうです。
クライマックスステージ敗退後は今後のバトルフェスタに向けてずっと決勝トーナメントを観戦していました。特に決勝戦のガマゲロゲEX同士のブルブルパンチ、グレネードハンマーの打ち合いはとても見応えがありましたね。優勝されたharuさんのデッキはとてもよく考えられたガマゲロゲEXを主軸とした嫌がらせに特化したデッキで、率直に申し上げて絶対に対戦したくないデッキだと思わされました。あの優勝デッキはそう簡単に組めない、回せない、勝てないと思います。それぐらい強力なデッキです。だけど、絶対に勝てないことはないので東京大会以降の動向がとても楽しみですね。
表彰式も終わり、沢山の方々と挨拶した後は浜松駅から新幹線で東京、仙台へと乗継ぎ日付が変わる前に自宅に帰ってきました。一応、出張でしばらく仙台を離れてい行たので5日ぶりの我が家です。ぐっすりとよく眠れました。今日休みを取っていたのは大正解でしたね。結局疲れ果てていたため、夜までごろごろしていたためレポートを書くまでこんなに時間がかかってしまいましたが(笑)
さてさて、僕の浜松大会はベスト16というここ最近の結果からすると十分すぎる物となったので、僕個人としても、チムLOLIとしてもある程度の成果を残せたのではないかと考えています。中でもXY3環境の頃、仕事も繁忙期でとても忙しくなり7月から9月にジムバトルもまともに参加出来なくなるほどポケカのモチベーションがどん底まで落ちていた僕を、本気で支えてこの場所まで持ち上げてくれたmepoさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいですね。彼のサポートがなければ今回のデッキも結果も伴いませんでした。
25歳の誕生日は自分にはやはり何かすごい力がある、ついに厄年を抜け出したことの喜び、そして仲間による支えの強さなど、今後のポケモンカードライフをより良い物にするための大切ないっぱい感じ取ることが出来た最高の誕生日になりました。今日までポケモンカードをやっていて本当に良かった!!
今大会でお世話になりました皆さんありがとうございました!次は週末の東京大会でお会いしましょう!そして、また戻ってきてやるぞクライマックスステージ!待ってろビクトリーリング!
コメント
そして可能性がゼロになるまではゼロじゃないという事を再認識しました!
東京大会でもmepoさんあわせて活躍を願っています
リンク頂いていきます
色々ありましたが、ねこわる先生がクライマックス行ってくれてチーム的に良かったは!
東京ではもっと上めざすぞ
仙台のバトフェス参加予定です。
浜松の熱い風をまた仙台で・・・。
リンクいただいていきます。
次の大会も頑張ってください。
リンク頂いていきます。
何時もながらのアツい内容、堪能させて頂きました(`・ω・´)キリッ
池袋でお会いしたらmepoさんからもお話を伺いたいと思います。
今週末は更なる高みへ!楽しみにしております☆
頭の中で対戦しているのが浮んでくるような文面、さすがです。
ベスト16、東北勢として誇りに思います。次の大会でも期待してます!
仙台大会の時であった時は挨拶したいと思いますんでよろしくお願いします。
リンクありがとうございます、こちらもリンク頂きます。
ひみつ
ひみつの記事を見てびっくり!
偶然にも似たような境遇ですw
自分も大会が終わったらパートナーに恩返ししたいと思います。
ちょうどクリスマスシーズンと重なりますしね!
尊敬しかないっす。
子供の影響を受けてポケカにはまってます。
面白い記事多くて読ませてもらってます。リンクしました。
コメントありがとうございます。
僕の取り柄(?)の1つである諦めの悪さが輝いた一日でした。
mepoさんだけではなくチムLOLIメンバー力を合わせて勝ちに行きます!
リンクありがとうございました。こちらもリンクさせて頂きました。
今後ともよろしくお願いします!
誤爆なんで察して下さい(
チーム的にも何かしら貢献できたので嬉しかったよー!
東京大会ではみんなでベスト16よりも上に行くぞー!
はじめまして。コメントありがとうございました。
熱に任せて久々に長々とレポートを書いてしまいましたがいかがでしたでしょうか
仙台では東北のプレイヤーがトップに立てるように僕も勝ち抜けに行く所存です。
リンクありがとうございました。こちらもリンクさせて頂きました。
今後ともよろしくお願いします!
はじめまして。コメントありがとうございます。
読み応えを感じて頂いたようで嬉しいです!
次もこのような実りあるレポートを書けるように頑張ります!
リンクありがとうございました。こちらもリンクさせて頂きました。
今後ともよろしくお願いします!
コメントありがとうございます。
なるべく臨場感のあるレポートを書こうと心がけていたので
そういって頂けると嬉しいです。またこういったレポートを書きたいですね。
はい、東北勢としてトーナメント表に自分の名前を刻み付けてきました!
これで終わらせる気はありませんのでお楽しみに!
はじめまして。コメントありがとうございます。
セカンド「ステージですぐ後ろの卓で対戦されていたこりさんらしき方を見かけ
レポートと記憶が一致したので思い切ってリンクをさせて頂きました。
こちらもリンクさせて頂きました。今後ともよろしくお願いします!
ひみつ日記には何だかんだでとても恥ずかしいこと書いてますね(笑)
大会シーズンが終わったら彼女と一緒にクリスマスを迎える準備を始めます!
コメントありがとう!そして素晴らしいデッキのアイディアをありがとう!
本文にもあるけどこのデッキで勝てたのはこころみ君のお陰でもあります!
尽きぬ闘志を最後まで絶やさずに東京大会、仙台大会も戦い抜きます!
コメントありがとうございます!
負けられない熱い戦いのお話をmepoさんからは聞きましたでしょうか?
その続きを明日から始まる東京大会でも実現させたいと思いますのでお楽しみに!
はじめまして。コメントありがとうございます。アラサーに突入した朗です。
小学生の頃に友達の影響を受けてポケカにはまって今に至ります。
面白い記事が多いようで何よりです。リンクありがとうございました。
こちらからはリンクは控えさせて頂きます。今後ともよろしくお願いします。