遅ればせながらリザードンメガバトル東日本大会、西日本大会に参加された皆様、お疲れ様でした。やっと時間が取れました。社会人って思っていたよりも時間がないんですね…正直、甘く見てました。

社会人になってから初めての公式大会でしたが何とか大会シーズンにお休みを頂けたので、仕事とポケカの時間を両立させながら今回のリザードンメガバトルに臨みました。書きたいことはたくさんあるんですが、とりあえず大会の対戦内容と今まさに特に書きたいことをレポートとして書いていこうと思います。

【東日本大会】
使用デッキ「ダストダスランドロスEXミュウツーEXライチュウ改」

GGCから使い続けてきた今シーズンにおける僕の十八番デッキです。元々の原案は竜王戦決勝大会でCouto君のスパー相手として僕がダストランドのスパーリング相手を担当したところがこのデッキの始まりでした。この時使っていたデッキをベースとして現環境でメタの中心にいる強力なアタッカーイベルタルEXへの回答としてライチュウを採用。そのままGGCで使用して3位になり自信がついたのでリザードンメガバトルでも自信を持って選択しました。GGCからは構築がわりと変わったのでデッキ名は改(あらため)で。

1戦目 ○ フレフワンバレット 6-0(かどやんさん)
2ターン目からダストダスを立てロックが完成。同時進行でランドロスEXとライチュウを用いて相手のエネルギーがついたポケモンをフラダリで呼び出しながら場を荒らし続けてストレート勝ち。対戦中あまりにも緊張しすぎた影響かちょっとした部分にマナー面での反省があったのが心残りでした。

2戦目 ○ MリザードンEXカエンジシ 6-2
場をオープンするとシシコとピカチュウがご対面。そのままライチュウ、ランドロスEX、ミュウツーEXを相手のアタッカーに合わせてぐるぐる回していたらそのまま押し切り。

3戦目 ○ イベルタルEXダークライEXサザンドラ 6-0(momiさん)
初手でランドロスEXが前に出て、そのままヤブクロン1体とピカチュウが2体ベンチに並べた瞬間に相手は頭を抱える。フラダリでイベルタルを呼び出してはエレキサークルを繰り返し、最後はダークライにだいちのさばきで〆。

3勝0敗 勝ち点6 取ったサイド18枚 取られたサイド2枚 トーナメント予選進出

予選で最も恐れていたエンペルトデッキと当たることなく怖い物無しの予選突破となりました。チムロリからはトーナメント予選へ14人中10人抜ける快挙。これだけ抜ければ誰かしらがクライマックスステージに残ることを確信したのは、今思うと浅はかだったかもしれません。現実は甘くなかった。

1回戦 × 4-6 シビビールゼクロムEXライコウEXケルディオEX(みやもーさん)
トーナメント予選で並んでいる時にうっかり同じ番号だったことが発覚し対戦することになってしまったみやもーさん。とりあえず、お決まりの「フレンズ?フレンズフレンズ!」展開からの対戦準備が始まりワクワクした気持ちのまま真剣勝負が始まりました。

デッキタイプとしては得意な相手だったのですがここで痛恨のジラーチスタート。相手のライコウにいつでもサイドを取られてしまう体制が整ってしまいました。それでもランドロスが先行して暴れてくれれば何とかなる。次のターンにフラダリでだいちのさばきを打てば勝ちや!という状況で相手にハチマキ、ニコタマ、どくさいみんのパーツを揃えられて、ストロングボルトでOHKO。そのままNでお茶を濁すもダストが立っていなかったため、かるいしケルディオでぐるぐるされて最後のアタッカーがやられて負けてしまいました。

構築の特性上ジラーチスタートはわりとあり得る話なので仕方ないといえば仕方ない。それでも相性差で何とかできると思っていましたが、みやもーさんの方が一枚上手でした。完敗です。対戦はすっごく楽しかったし相手がみやもーさんだったからこそリラックスして本気の勝負が出来た。相手がみやもーさんで良かった!

みやもーさんがはこの後3回戦で敗れてしまいましたが西日本大会で優勝して下さったので、その時みやもーさん本人に「あの時みやもーさんに負けて良かった!」って伝えられたのは嬉しかったですね。

ここで僕の東日本大会への挑戦は一旦終わり。あれだけトーナメント予選に進出したチムロリからもクライマックスステージ残れたのはCouto君ただ一人だけでした。特に一緒に調整をやってきたHKさんとレイネ君がベスト32で敗退した時は自分のことのように悔しかったですね。何で僕よりも強い人でもあの舞台に届かないんだ!って。チムロリとしては日本一決定戦への希望はCouto君へと託されました。

ただ1つ、身内のことのように嬉しかったのは東北勢カズヒックさんのクライマックスステージ進出ですね。彼がクライマックスステージでどんな活躍をしてくれるんだろうとその日は自分のことではなくてもワクワクが止まりませんでした。

次の日、僕は殿堂バトルにちょろっとだけ出場しましたが、自分の興味が殿堂バトルに全く向いていなかったことを確かめるとさっさとリザードンメガバトルのクライマックスステージ観戦へと移りました。

殿堂レギュのスパートデッキ調整は一応やっていたけど、今の僕に殿堂のデッキを煮詰められるだけの熱意と技量はありませんでした。だからこそ、すぐに諦めもついてしまいましたね。それよりも今見るべきは西日本大会にも直結しているクライマックスステージ。自分の気持ちに正直になりました。

いつも通り、写真をいっぱい取りながら観戦をしCouto君の応援、そしてカズヒックさんの勇姿を見届けました。

その結果、見事にカズヒックさんが2位に輝きビクトリーリングの盾と日本一決定戦の出場権を手にしました。

あの時に僕の頭の中にあったのはカズヒックさんの1年前半のバトカニ札幌大会のレポートにあった僕のコメントに対する返信の言葉でした。ここでそのコメントをちょっとだけ引用させていただきます。

強い人が結果を出すのか、結果を出した人が強い人なのか難しいところですが、今回自分が求めていたものは結果だったので、
結果を出せない自分は弱いな~と痛感しているところです。
その点春秋と結果を残している朗さんは凄いよ!!
絶対そこまで行くから!
頑張るから!


東日本大会のカズヒックさんは1年半という長い時間をかけて自分が少し前に立っていた場所を目指して、その上に行ったんだなって。有言実行ってこういうこと言うんだなって。あの日のカズヒックさんはサイコーにかっこよかったです。

改めて、おめでとうございます!!このまま世界大会の権利も是非勝ち取って下さい!!

チムロリとしては東日本大会の敗戦を糧にまた新たな気持ちで再出発しました。もちろん目指すはリザードンメガバトル西日本大会の頂です。

【西日本大会】
使用デッキ「ダストダスランドロスEXミュウツーEXライチュウ更改」

東日本大会と同様に自分が最も信じられるデッキで行きました。東日本大会でみやもーさんに負けた反省を元にデッキをさらに改良。よってデッキ名は更改(さらにあらため)。自信を持って西日本大会に臨みました。

1戦目 × フレフワンバレット 2-6(おまめちゃん)
入場する時に嫌な予感はあったんですが的中してしまいました。のりパパ一家の妹であるおまめちゃん。そう、まさかのチムロリミラーです。相手が決まった瞬間にお互いショックを隠し切れない顔をするもそれにストップをかけてくれたのはおまめちゃんでした。

「大丈夫ですよ。せーさん(僕のこと)か私が3連勝すればいいんですから気楽にやりましょう」って。

その言葉に全力で応えるべくどっちが勝っても恨みっこ無しの真剣勝負が始まりました。

場をオープンすると僕はヤブクロン、相手はシュシュプでした。フレフワンバレットは本来ならば有利ですが、微粒さんを含む中部勢と調整していた僕はそのフレフワンはただのフレフワンではないことを知っていたんです。そう、皆さんももうご存知でしょう。キュレムEX(K+K)の存在です。

こいつがいる時はダストが常にロックを働かせている状態で、ライチュウとミュウツーEXを駆使して牽制しながら倒すか、フラダリで後ろのエネルギーを溜まっているポケモンを倒さないと突破できません。しかし、この対戦で僕は何故かアクロマで何回もドローするもかるいしを全然引けませんでした。引いたのは先行4ターン目。それまで3ターンもの間、ダストダスはバトル場で何もできず棒立ちだったのです。ダストダスが立った頃には相手の陣形は完成。そして、一番痛かったびっくりメガホンの3積みが後半で発覚し、僕はおまめちゃんに負けてしまいました。

悔しかったですね。ずっと勝てると思っていたデッキタイプにここまでの敗北を喫してしまったのですから。また、対戦の後半に僕は自分が負けてしまうことを悟りながら自分の中でとあることを自問自答していました。

「このままおまめちゃんがこの後負けたらもしかしたら自分がトーナメント予選に行ける」

正直、こんなことを考えてしまったのは恥ずかしかったですね。いくら人間、欲があるからってそんな他人の不幸を願うのはくだらないこと。ましてや、大事なチームメイト相手に考えてしまうようじゃ僕はプレイヤーとしてまだまだだと思いました。

そんな僕は自分に対して「そうじゃねーだろ!!目の前にいるのはお前の大事なチームメイトなんだぞ!!お前が今するべきことは何だ!!おまめちゃんに向かって胸を張って言ってみろ!!」と対戦が終わるまでの時間に喝を入れてました。まったく何やってんだか…まるで1人漫才ですね(笑)

対戦が終わってからおまめちゃんに向かって手を差し出してガッツリと握手。素直におまめちゃんの方が1枚上手であったことを自分に言い聞かせ、僕はおまめちゃんに向かってこう言いました。

「おまめちゃん見てて。俺これから残りの2人ぶっ潰すから!」

そのままお互いに健闘を祈って見送りブロック予選2戦目へと突入しました。

2戦目 ○ カメックスケルディオEXブラックキュレムEX 6-0
苦手な相手であるカメケルとの試合です。流石にサイドを取られないで勝つのは厳しいだろうなと思っていたら、その不安に対してデッキが良い意味で裏切ってくれました。2ターン目にダストが立ってフラダリをかましながらゼニガメを呼び出し、絶対にカメックスを立たせない陣形があっという間に完成。相手はダストの道具をはがせないまま手張りで準備をするケルディオもライチュウEX、ミュウツーEXで構えられて先行され、そのままのペースで押し切って完全勝利。

流石にこの結果には自分でも驚きました。どちらかというと苦手なデッキタイプ相手にこれだけの成果をあげられる辺り、これは何か来てるなと確信。反対サイドではおまめちゃんが2連勝したことを確認して、安心した気持ちでラストの3戦目へと突入しました。

3戦目 ○ イベルタルEXダークライEXゾロアーク 6-0
2ターン目にダストダスが立って、フラダリで呼ばれたイベルタルが2体がそれぞれライチュウでOHKO、そのまま〆にダークライEXをランドロスEXがだいちのさばきをかまして再度完全勝利。

対戦が終わった後に後ろを振り返るとおまめちゃんはまだ対戦中でした。もしもおまめちゃんが3戦合わせて15枚目のサイドを取れば予選突破確定…と考えていた時、おまめちゃんが3枚目のサイドを取ることに成功。その瞬間、僕はガッツポーズ。その様子をおまめちゃんがこっちの方を見てニコッと笑う。おまめちゃんはそのまま3連勝を決めてくれました。

2勝1敗 勝ち点4点 取ったサイド14枚 取られたサイド6枚 ブロック予選敗退

何というかもう悔いはありませんでしたね。ブロック予選で僕がおまめちゃんに向かって誓ったことを有言実行出来た時、「あぁ、僕はおまめちゃんをアシストするためにこのブロック予選にいたんだな」って心の底から思えました。負けた相手が自分よりもとても強かったおまめちゃんなら仕方ないなって。相手がおまめちゃんで良かった。

こうして僕個人のリザードンメガバトルへの挑戦は幕を閉じました。

チムロリからは西日本大会と同様に15人中10人ものメンバーがトーナメント予選へと進出。東日本大会の悔しさをバネにクライマックスステージに勝ち残るチムロリの戦いが始まり、僕は観戦しながらにメンバーの勇姿を見届けました。

今回もチムロリのメンバーは大健闘でした。あと一歩というベスト32のところまでにmepoさん、SAIちゃん、のりPさん、HKさんが残り最後の16人の椅子をかけて戦っていたメンバーを見ていた時、ずっと緊張が収まりませんでした。

そんな中、唯一クライマックスステージ進出を決められたのはHKさんただ1人でした。彼のクライマックスステージ進出が決まった瞬間、抱き合って喜びましたね。1年半前から僕のことをずっと支えてくれた、チムロリの中でも特に大事なチームメイトが勝ち残ったんですもの。自分のことのように嬉しかったです。

のりPさん、SAIちゃん、mepoさんは最後まで勇敢に戦うも惜しくも敗退…HKさんが勝ち残ったことは嬉しかったけど、彼らがあの舞台に残れなかったのはそれ以上にすっごく悔しかったですね。全国でも選りすぐりの実力を持ち合わせた本当に強い人たちでも、あの舞台には手が届かないなんて…って。チムロリとしての結果としては確実にレベルアップしているものの悔しい物は悔しい。そして、チムロリ最後の希望は唯一の勝者であるHK[さんへと託されました。

1日目の夜は同じホテルに泊まっていたメンバーである微粒さん、のりPさん、レイネ君、mepoさん、僕、そしてHKさんの5人で2日目の勝利のために本気で調整しましたね。

HKさんが決めた使用デッキはは微粒さんが煮詰めた最強のフレフワンバレット。それをメンバーの意見と共にデッキをスパーリングしながらぶつけ合う。ゼクビール、ランドダスト、レックビール、イベルダークと様々なデッキをメンバーが交代で何度もぶつけ合う。全てはHKさんの勝利のために。

こうして最終調整が終わりクライマックスステージのデッキが完成したのは深夜の2時でした。微粒さんも書いている通り、HKさんがスパーリングで質の高い勝利をおさめてくれたので、皆で「これなら行けるやろ!」と確信。彼を2日目の舞台へと送り出しました。

そしてその結果、彼は日本一決定戦とビクトリーリングの権利をかけた準々決勝という大舞台で超強豪プレイヤーであるKouさんを見事に勝利し、日本一決定戦へと駒を進めてくれました。

その試合のハイライトシーンですが、最後のターンでHKさんがスパーリングの最後に入れた秘密ソース「げんきのかたまり」を使用し、イベルタルEXを復活させMリザードンEXに攻撃した瞬間、時間が止まったんです。

KouさんがMリザードンEXにダメカンを乗せようとする 

ギャラリーが「えっ…どうなったんだ…?」とどよめく

Kouさんが宙に指を指しながら何かを数える

そして、そのまま天を仰ぎMリザードンEXをトラッシュへ送り泣きながら卓に崩れ落ち

HKさんが最後の2枚のサイドを取り切った


その瞬間、「よっしゃああああ!!!!」と試合を見ていたチムロリメンバーは抱き合って喜び、僕は気が付いたら泣いていました。これはチムロリみんなで勝ち取った勝利なんだなって。本当に本当に嬉しくて「良かったあああ本当に良かったああ!!」って涙を流しながらみんなで喜びを分かち合っていたのです。

だけど、それよりもすごいことが目の前で起こりました。

なんと、対戦相手であるKouさんはギャラリーにいた僕らに向かって
「ありがとうございました!」と一礼をして下さいました。


こんなにも悔しい結果なのに、東日本大会でもクライマックスステージに残って、あと一歩のところで掴み取りたかった舞台に手が届いたはずなのに、すぐにこんな行動がとれるだなんて。すごい、元世界4位って本当にすごい。僕はKouさんのノーサイド精神に感銘を受け、全力で拍手を送りました。ナイスファイトでした!!

そして、HKさんがギャラリー側に来た瞬間に再びチムロリメンバーで抱き合って喜びを分かち合い、準決勝のみやもーさんとの試合を笑いながらも見てました。一安心してても決勝をかけた大事な試合ですから当然緊張はゆるめてません。

…がそれもつかの間、HKさんはみやもーさん相手に成す術もなく敗退してしまいました。

うん、あれは仕方ない…デッキも燃え尽きちゃったんですね…

そのまま決勝戦でみやもーさんとかえでさんとの熱い戦いを見届けて、僕は飛行機の都合上表彰式を見ないまま帰りました。あの表彰式を見れなかったのがリザードンメガバトル一番の悔いですね。



さて、リザードンメガバトル西日本大会3位という素晴らしい結果を残し、明日行われる日本一決定戦へ駒を進めたHKさんにはまだ未来があります。先日、チームメンバー同士の最後の調整も終了し、みんなの意見がまとまった最強のデッキで明日の日本一決定戦に彼は出場します。

そんな彼に僕が送る言葉はただ1つ。これだけです。

「日本一決定戦でぶちかましてこい!!」

僕は明日、日本一決定戦が行われる大阪からとても離れた遠い遠い仙台の空の下で彼の勝利を願い続けます。HKさんが勝って帰ってくるのを僕は待ってるから…ね。

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