皆さんお久しぶりです、朗です。前回のレポからおよそ1ヶ月が経過してしまいました。期待して下さっていた方々、本当に申し訳ありません。

大学の専攻における病院実習(準備を含む)が想定していた以上に多忙で、休む間もなく実習が始まってしまい、毎日ひいひいと弱音を吐きつつも、体に鞭を打って過ごしていました。まさか、コタツで電気を付けたまま寝てしまう日を連続で迎えてしまうとは思わなかったです。

実習期間中の気分転換で参加した前日のナナホシ杯もバトカニが終了してから初めてカードを触って、結果はまたして4位(チーム成績)でした…自分が足を引っ張ってしまったことでみっともない結果に終わってしまったのでそちらのレポートは割愛させて下さい…

とりあえず、病院実習期間はまだ終わっていませんが、山を乗り越えてやっと落ち着くことが出来たので、ずっと書きためていたバトカニのレポートの第2部を公開させて頂きます。

なお、レポートなどに関するコメント返信も今日明日中に行います。バトカニが終わって、世間は既に世界大会ムードなのに、今更感が満載で本当にすいません。



クライマックスステージ進出が決定し手続きに受付のテーブルに行くと、何と既にカイリさんの姿が。「今回も抜けたんだ!!やったね!!」「朗君もかぁ!!やっぱ君は強いわー!!」と会話とハイタッチを交わし、互いに昨年の札幌大会と同じステージに立てた喜びを分かち合いました。

しかしながら、僕はカイリさんのデッキの中身をこの時点で知りません。まさかチームアチャモと同じく「アギルダーダストダスミカルゲ」によるロックデッキを使用しているだなんて夢にも思いませんでした。おそらく「ダーテングポリゴン探究者」か「セレビィビリジオンゲノセクト」だろうなぁと予想していたのですが、東北の強豪プレイヤー達はチームアチャモと同じコンセプトのデッキを思いついていたのですね…

いやはや、去年の冬辺りから共に実力を高め合うために本気で競い合うスタンスで、自分から意図的に東北のプレイヤーのみんなと距離を置いたのですが、まさか殿堂レギュレーションという特殊な環境においても、彼らがここまでレベルアップしているとは驚きました。東北のみんなはやっぱり強い!!

それでも、僕も着実にレベルアップしていることを去年の秋から実感していたので、今度こそクライマックスステージという憧れの舞台で本気が勝負できることを楽しみにして、「また後でクライマックスステージでね!!」と別れを告げ、自分がクライマックスステージで使用するデッキの調整のため、手続きを少し待って頂く旨をスタッフに伝え、一旦プレミアステージを後にしました。

さて、ここからクライマックスステージに向けての作戦会議です。プレミアステージの出口付近にいたとーしん君に声をかけて、そのままあむ君やあ行君も合流。議題は「クライマックスステージをこのデッキでどう勝ち抜くか (主にミカルゲアギルダーダストダス対策)」です。

このコンセプトのまま能動的にロックを解除する方法としてワープエネルギーを思いつきますが、このデッキには既にプラズマエネルギーが入っており、ミカルゲによるグッズロック解除のために必要不可欠。だからこそ、ワープエネルギーが搭載できません。その中、とーしん君が言った 「…そうだ!!夜明けのスタジアムはどうですか!?」の一言で「それだ!!」と思い切り、スタジアムとして夜明けのスタジアムを搭載することに決定。

ところが 「夜明けのスタジアムというDP4シリーズのカードをこの会場で持っている人はいるのだろうか…実物が無ければデッキが組めない…」とみんなで悩んでいる中、あ行君がマンチーニさんを紹介してくれて、マンチーニさんが夜明けのスタジアムを2枚持っていて、彼からレンタルさせて頂いたことで最も重要なデッキコンセプトの変更が完成。これは本当にありがたかった。

更には、エネルギーを手札に持ってくる手段を増やそうとオーキドはかせの新理論をハマナのリサーチに1枚差し替えようとするも、ハマナを1枚余分に持っておらず準備不足な途方に暮れる。その時にプレミアステージ1戦目で対戦したHIROさんがハマナのリサーチを1枚お祝いにプレゼントして下さり、なんとかパーツが揃う。お二方には感謝しても、しきれないほどお世話になりました。本当にありがとうございます。

そしてプラズマエネルギーに関しても、アクロママシーンによる加速手段よりも「レッドシグナル」によるグッズロック解除としてのシステム特化が重要と判断し、アクロママシーンとプラズマエネルギーを1枚ずつ差し替え。

最後は夜明けのスタジアムを1枚にするか、2枚にするかでとーしん君とずっと話していましたが、ミカルゲのグッズロックではお荷物になると判断し、自由枠のエネルギーつけかえを抜いて、2枚積むことに決定。これでクライマックスステージ用のデッキが完成しました。

デッキが完成し、クライマックスステージのデッキを提出するため受付に再び戻ると、スタッフの手から渡されたのはポケモンカードを取り扱っているお店では売れ残っているためかよく見かけるケルディオのスリーブでした。僕って去年の秋に札幌大会のクライマックスステージに進出した時に貰ったスリーブが ワルビアルだったんですよね…どうやら僕はスリーブ運をあまり持ち合わせていないようです。

そんなこんなでデッキスリーブの入れ替えが完了し、デッキケースにデッキを入れてスタッフに提出が完了。この時、クライマックスステージ最後の進出者として駒を進めたこころみ君とバッタリ遭遇。「おっ!!抜けたんだ!!一緒に頑張ろうね!!」「君もまた抜けたのかぁ…君はやっぱり持ってるなぁ」といつも通りの彼らしいニヤニヤした顔で言われました。実力のある強いプレイヤーに賞賛の言葉をもらえるとやっぱり嬉しいですね。

クライマックスステージが始まるまでに1時間以上余裕があったと思います。その間に普段からお世話になっているコイソさんや、地元仙台にいる彼女さんなどに途中報告。ツイッターでも「クライマックスステージ スーパー楽しんできます」と報告。沢山の人から応援のメッセージが返ってきて、去年掴み取れなかったビクトリーカップ(表彰台)への挑戦に向けて、モチベーションを向上させつつ喫煙所で一服したり、共にクライマックスステージで戦うことになるプレイヤー、東北のプレイヤーなど、色々な人とお話して、いよいよその時を迎えました。

クライマックスステージの出場者が集合した時にてぃあ君も進出した事を知り、互いにハイタッチ。そのままテンションが上がったまま「クライマックス決まったしみんなで写真取ろうよ!!」と言ってしまい、カイリさんから「緊張感のない奴だなぁ…」と少し呆れられてしまいました。すいません…何回もトイレに駆け込むぐらい本当はすっごく緊張してました…

対戦トーナメント表が完成し、僕が引いたのはOリーグの14番。相手はお見かけしたことない方だったのですが、名字を見た瞬間に金ギャラ杯の常連である、おやつさんだと悟りました。流石、千葉大会。全国から集まった強豪プレイヤーの頂上決戦ということだけあって、誰と当たってもおかしくない。そのままスタッフからクライマックスステージの選手紹介のアナウンスを説明されながら、待機して座っていると隣に座っていた方から話しかけられました。

「あの…朗さんですよね?」
「うん、僕が朗だよー」
「覚えてますか?去年の秋のプレミアステージで対戦した…」
「えっと…ビクティニ…ダークライ?」

「そうです!そうです!」
「あぁ…あの時はバッフロンとテラキオンが大暴れしてすいませんでした(苦笑)」

ここで後に準決勝で熱戦を繰り広げることとなった六輝さんと再開しました。僕のことを覚えていたとは…正直驚きです。そりゃあ、あの東京大会という大舞台でのプレミアステージで負けてしまったら覚えてるか。むしろ、ちゃんと僕が覚えて居なかったことが恥ずかしい。大変失礼いたしました。

そのまま、カイリさん、六輝さんとお話しながら選手入場&紹介を待っていると、いよいよ入場のアナウンスが。こういった演出があることは全く知らなかったので、何も考えて居なかったのですが、とにかく全力で楽しもうと僕の本名が呼ばれた瞬間に大きく両腕を広げてまるでスポットライトを浴びるかのように深く礼をし、そのままおやつさんとガッチリステージ上で握手を交わすという、その時に思いつけるだけパフォーマンスを試みました。いやぁ…アドリブって難しいですね…握手を交わして下さったおやつさんには本当に感謝です。

対戦卓へ着く前に同じブロックになったカイリさんに「後で準決勝で戦おう!!」と共に誓い、対戦卓に着いてそのままデッキをシャッフルするべく準備を始めました。と、ここでトラブル発生。何とデッキの枚数が1枚足りないのです。

「えっ!?えっ!?」と慌てながらデッキを何回も確認してみてもデッキは59枚。ジャッジに手渡して1枚1枚丁寧に確認してもらっても何故か59枚。デッキケースの中には余った4枚のスリーブのみで、1枚の行方がわからない様子。デッキチェックの際にスタッフへ手渡した時に確認して頂いた時には60枚ピッタリ間違いなくあったとスタッフも認めているために、一旦デッキの中身の1枚は何が足りないのか確認するべく、スタッフにデッキを託しました。その間、対戦者であるおやつさん、隣に座っていた方、観戦されていた皆さんなどと「デッキ大丈夫だよね…?対戦できるよね…?」とヒヤヒヤしながらお話して過ごしていると、裏からスタッフが出てきて「シャッフルした際にデッキスリーブにくっ付いてたよ」と説明されて、無事に対戦の準備を始めることができました。それにしても、ジャッジが確認しても59枚しか無かったのに、裏で確認したら60枚あったっていうのも不思議ですね…

何はともあれ、対戦準備にとても時間がかかってしまい大変申し訳なかったのですが、無事に準備が完了し僕のクライマックスステージの挑戦が始まりました。



バトルカーニバル千葉大会1日目 Oリーグ
【クライマックスステージ】
使用デッキ:「セレビィGRビリジオンEXゲノセクトEXビクティニ」

http://akira3.diarynote.jp/201305210455489621/
デッキの解説は上記の記事を参照下さい。

1回戦 ○ 6-4 キュウコンブーバーンスカタンクG(おやつさん)

僕の初手はビリジオンEXやセレビィGRなどデッキコンセプトに乗っ取った展開が期待できるものでした。とりあえずセレビィGRを前に出し、後ろにビリジオンEXを控えさせる。そうすると相手はたねポケモンを引かなかったようで手札を公開される。すると、そこにはブーバーン(しんかのほのお)とタチワキシティジムとどくさいみん光線が。ブーバーンの効果を知らなかったことよりも、炎タイプのポケモンが見えたので思わず目を見開く。「やばい!!速攻で勝負をつけないと炎ポケモンにみんな焼かれる!!」と自分に言い聞かせながら、この初手から相手のデッキコンセプトを推測。

おそらくブーバーンはモロバレル(でたとこほうし)のように補助の役割、するとメインアタッカーはキュウコン(BW5)で、おそらくスカタンクGも入っているだろうと仮説を立てる。そうなると懸念されるのは、殿堂ポイントをユクシーに加えているのか、破れた時空に加えて退化スプレーの使用を促しているかというところ。いずれにしてもビリジオンEXの特性をフルに活かして草エネルギーを場に散りばめないと、一瞬で取り返しのつかないことになる。そのため速攻で片付けることは二の次にして、場の草エネルギーの貼り方に注意してゲームを進めよう。クラッシュハンマーも警戒し、ビリジオンEXのエメラルドスラッシュによるエネルギー加速の対象はギリギリまで出さないようにしよう。そして、こちらにはスタジアムが3枚ある。相手がタチワキを出してきたらすぐにスカイアローブリッジに切り替えて、夜明けのスタジアムは最後まで取っておこう。

結果から言うと、この作戦が見事に功を称しました。相手はビリジオンEXによるエネルギーを充足させながらの止まらない猛攻に返すパワーが追いつかず。セレビィGRやドーブルといった小物を狙う所から最後にトドメにビリジオンEXかゲノセクトEXを倒そうとしたようです。しかしながら、相手の最終ターンの直前にはシェイミによるしゅくふくのかぜが決まり、僕の場のポケモン全員に草エネルギーを張り替えたことが痛手となったようで、「いつにまにか全部に草エネルギーがついている…」とつぶやくほど頭を悩ませたようです。このプレイングを見ていた観戦者の方から「ショウワル安定してるなぁ」と言ってくれました。それぐらい僕も満足のいくプレイングが出来たと思います。(※ショウワルとは僕の昔のHNです)

そして最後は手札でずっと待機していたビクティニが登場し、手札から炎エネルギーともりのいぶきの効果で草エネルギーを貼って、キュウコンに向かって右手でVサインを翳して「Vジェネレート!!」と宣言し、サイドを6枚引ききって勝負あり!!いやはや、先行をとれなかったら向こうのデッキスピードに追いつけなかったと思うので、運良く勝つことが出来たと思います。本当にヒヤヒヤが止まらなかった。

2回戦 ○ 6-0 ダーテングポリゴン探究者(そーと君)

えっとですね、この試合は普通なら僕の負けだと思います。この試合の間、僕は異常なまでに運が良かったです。相手に先行を取られてしまった1ターン目にとんでもないことが起こってしまいました。僕は彼のデッキが前日のななはちやで見かけた際に、ミラーマッチになるだろうと思っていたのでビクティニを上手く使って対戦しようと目論んでいたのですが、場をオープンするとそこにいたのはポリゴン。僕は手札にビリジオンEXとユクシーがいましたが、当然ビリジオンEXしか出していません。この時点でプレミアステージで対戦した「探究者によるゲノセクトポリゴンかな?」と考えている内にタネボーがベンチに並ぶ。はい、大ピンチです。

気が付いたら先行1ターン目で破れた時空でポリゴン2を3枚ほど並べてダウンロードによるアララギはかせとポケモン図鑑(DP)と勝利のメダルによるドローを繰り返し、あっという間にてんぐのうちわで吹き飛ばされてしまう体制が整ってしまう。大ピンチってレベルじゃねーぞ。そのまま相手の場にダーテングが登場する。


「てんぐのうちわ!!」


サイコロの結果は…裏



「退化スプレー!!破れた時空の効果で進化!!てんぐのうちわ!!」

サイコロの結果は…またしても裏




「退化スプレー!!破れた時空の効果で進化!!てんぐのうちわ!!」

サイコロの結果は… なんと裏!!


すっごい単純な話をすると1/8の確立を相手は引いてしまったんです。それも勝負が決まるか決まらないかという大事なシチュエーションで。僕はずっと真顔で見ているしかできませんでした。というか、無心でした。だって、何も出来ないんだもん。それだったら、天命に身を任せようと真顔で相手のことを見ていました。

ただ、このサイコロ連続裏が決まった瞬間に苦笑いをしながら観戦者の皆さんと眼が合う。その時の心境を語ると「え…これ僕に何が起こってるの…」といった感じでした。でも実は、僕はじゃんけんに負けたことよりも別の面で悪運を使っていたんですよね。だって、サイドにセレビィGRが2枚すべて落ちていたんですから!!

しかしながら、1ターン目のやり取りが大きく勝負を分けてしまったようで、あとはビリジオンEXで殴りながらゲノセクトEXの準備を始めて、ゆっくり場を展開しながら相手に対する嫌がる手を考えていました。そして、相手はスーパーポケモン回収もそのまま裏が続いたり、勝利のメダルも1枚しか表が出なかったり、ポリゴンZのじげんてんそうも裏だったりと、どういうわけかこの勝負は僕が異常な運を持っていました。僕がやった相手の嫌がるプレイングとしてはポリゴンZにメガロキャノンを打って退化スプレーを防ぐことぐらいでしょうか。そのままメガロキャノンを宣言し続け、最後はビクティニのVジェネレートを宣言して勝ちました。

準決勝に進出したことで喜んでいいはずの場面なのに、自分の運の異常さに戸惑ってこの対戦中はずっと顔が苦笑いのままでした。こういった勝ち方はした事が無かったのですが、勝ったからには表彰台に上る事を誓い、そーと君とガッチリ握手を交わし、他の対戦が終了するまで一休みしながら待っていました。

すると、制限時間終了間際に反対側のテーブルで対戦していた六輝さんとカイリさんの試合の勝者が決まったようで、何と六輝さんが勝利したことで、カイリさんとの準決勝の対戦は夢に終わってしまいました。自分のことのように悔しかったです。カイリさんと僕はもう10年の付き合いになります。お互いに出会っていなかったら自分はこんなにポケモンカードを本気でやれなかったし、強くなれなかったとお互いに認め合える戦友です。その彼がここで負けてしまったこと、自分のことのように悔しかったです。すっごく悔しいので「カイリさんの分も六輝さんに勝つ!!」と心に誓い、準決勝へ臨みました。そして、この準決勝の中で自分のこれまでポケモンカード人生において史上最高レベルの大激戦を繰り広げるとは、この時の僕はまだ知らなかったのです…

(※準決勝以降と2日目までの完結編は今週中に書きます。絶対に書きます

コメント

ぽよ
2013年6月24日19:10

おつかれさまでした!日記毎回楽しみにしています。そちらではまだコタツとは・・・こたつの利便性を再確認させられますね(北海道には殆どコタツというものがないっていうだけだけど)

殿堂ってやっぱり何がどこから飛び出てくるか蓋を開けるまでわからないのが面白いですね。サイコロは自分もしょっちゅうなのでわかりますw
Twitter等で当日の雰囲気や結果が舞い込んできたときはひとつひとつに興奮しました。

学校生活やバンド活動やポケカと色々自分と重なるところもあり、去年の秋朗さんに声をかけられなかったのが残念でなりません。もし会う機会があればよろしくお願いします!

今回は本当におつかれさまでした!今後も頑張ってください!

朗(あきら)
2013年7月10日16:18

> ろす森羽片Яさん
コメントありがとうございます。
また、コメントへの返信が遅れてしまって大変失礼いたしました。

殿堂レギュレーションは奥が深くて自分の知らない世界が沢山広がっています。だからこそ、周りの皆さんほど僕は自信を持つことができませんでしたが、そのぶん緊張感を持つことが出来ましたので、プレイングはかなり良かったと思います。自分が大会に参加していなくてもDNやツイッターなどで雰囲気や結果を見ると興奮しますよね!!

おや、そうでしたか。では、また北海道に行く機会がありましたら是非お話&対戦しましょう!!応援ありがとうございます!!今後ともよろしくお願いします!!

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