DNをご覧の皆さんお待たせいたしました、朗です。
これよりバトカニ東京大会2日間の対戦レポートを公開致します。

まず、始めに僕が今回の東京大会に参加したと知って驚いた方も沢山いらっしゃると思います。僕は札幌大会のレポートで「今回のシーズンですが、何かの間違いが起こらない限り、僕は大会には出ません」と書きました。この時にレポートで書いた気持ちに嘘偽りはありませんでした。それでも自分の中に「札幌大会の僕の結果がマグレだと思われるのが非常に怖い」、「まだまだやれる時間もチャンスもあるのに戦いに行かないのは勿体無いのではないか」という気持ちもあったのです。ということで、東北のプレイヤーには誰にも言わず今回の東京大会参加を決めました。

そのきっかけとなったのは僕が今シーズン、協力をして下さったとある方に「東京大会前日にラーメン二郎を食べに行きましょう」と誘われたからこそなんです。だから、僕は東京大会の期間中に同時に関東圏のラーメン二郎巡りの旅を同時に決行していました。東京大会の前日である22日から26日まで東京に滞在していましたが、その期間は「1日1二郎」を目標に計6店舗回ってきました。唯一、1日2二郎ができたのは東京大会前日のお話です(笑)

そして札幌大会と同様に東京大会前日は女の子とデートしていました。その子は「地元の後輩ちゃんかつ元彼女さんの親友」という不思議な位置付けにいる子です。流石に二郎には連れて行きませんでしたが、カラオケやらお茶やら僅かな時間でデートを楽しみました。札幌大会ほどではないけど、こういった意味ではポケモンカードに対して自発的に時間を割かない方がどうやら僕の性に合うようですね。僕は常日頃から女の子と遊ばないとやっていけないので、女の子とのデートはポケモンカードより大事です。←

さて、前置きがあまりにも長くなりすぎました。1日目のレポートに参りましょう。



【チャレンジステージ1週目】

使用デッキ「シビビールバレット(レックウザEX主軸)」
前回の記事にも書いたとおり札幌大会と構築は全く同じです。事故が許されない、なるべく多くとの相手との相性が悪くならないデッキ選択を求められる今回の環境下では、このデッキが僕の中では一番強いデッキだと考えていました。それと、僕が今大会で一番勝ちたかった相手はビーチが使用されているカメックスケルディオです。実は東京大会に参加する旨をこっそり伝えていた大阪大会に参加されたご友人から「トロピカルビーチを貸そうか?」との提案がありました。しかしながら、僕はお断りしました。あれだけトロピカルビーチを使わなくても勝ちに行ける環境なんだとDNで豪語しておきながら、自分がトロピカルビーチを使用するのは「何か違う」と感じたからです。ということで、トロピカルビーチを使用しないで僕が最も強いと考えたデッキに思いを託し、東京大会へと臨みました。



× 2‐6 テラキオンランドロスEXトルネロスEX
僕は初卓に座ることが出来なかったのでチャレンジステージの列に20分ぐらい並んでから、僕の東京大会が始まりました。スタッフに案内されて卓に座ると、どこかで見覚えのある相手かつスリーブだなぁ…思ったら、僕が春のバトルカーニバル横浜大会2日目初戦で敗北した相手でした。「あれ?前に対戦したことあったよね?」って僕からお話したら、向こうも少しだけ覚えていたようです。初っ端からものすごいプレッシャーをかけられた中で対戦が始まります。…と思ったら、相手の手札からはファーストチケット、場をオープンすると相手のバトル場はランドロスEX、僕はシビシラス×2枚。すいません、勝てるビジョンが全く見当たらないです。とにかく、シビビを展開しようにもキャッチャーで呼ばれて倒される、倒される。何とかライコウEXのボルテージアローでトルネロスEXを取るも、返しでテラキオンのかたきうちによりサイドを全部引かれてしまって試合終了。もう何ていうかどうしようもないです。無理です。心折れました。「僕の分もプレミアで勝ち上がって下さい…」と相手に伝え僕はチャレンジステージの列に並び直しました。



この時点でチャレンジステージには長蛇の列。待ち時間はおよそ45分~1時間ぐらいだったと思われます。何気に春の横浜大会よりは改善されていたんですね。それでも、ハンマーヘッド無双に心を折られた僕は、同じように並んでいたアスター君に対して「もうポケカやめて帰りたい…」と弱音を吐いていていました。それぐらいメンタルがあまりにも弱い僕です。豆腐より柔らかいんじゃないかってぐらいメンタルが弱いです。

しかしながら、その間に何だかんだでチャレンジステージ内のデッキ分布を観察することが出来ました。どうやら、この日はランドロスEXを使用した茶色デッキが一番目立っていたようです。ということは、シビビールデッキを使うのは自ら地雷を踏みにいくような物なので安牌とは言えません。僕は並び直している間に2周目ためにとっさの思いつきで持ち合わせのデッキを変更しました。



【チャレンジステージ2周目】

使用デッキ「ミュウツーEXテラキオンランドロスEXバッフロントルネロスEX」
はっきり言いましょう。このデッキはスパー用のデッキのためほとんど調整をしていません。というか、札幌2位に輝いたS木さんのデッキを元に僕なりの数枚差し替えて戦い方をアレンジしただけの準コピーデッキです。大きな違いと言えば「まんたんのくすりが入っていない」ことぐらいですね。これは今回のメインの使用デッキのために作ったスパー用のデッキなのです。しかしながら、偶然にも僕の戦い方に合わせて微調整を行っていた模様です。それが結果的に「ミラーマッチにおいてとても有利である」という構築になっていたことは自分でも驚きました。

僕がランドトルネを使用する上で最も心がけたスタンスは「攻撃は最大の防御」です。先にサイドを取って、サイドを取られたら取り返せ。それでも適わないのならば、工夫を凝らして最後までサイドを全て取りにいけというものです。S木さんのデッキと同様にサポーターが15枚も入っているので安定感が抜群です。まさか公式大会でチェレンをフル投入したデッキを自分が使用するとは思いませんでした(笑)



○ 6‐2 ミュウツーEXランドロスEXバッフロントルネロスEX
この対戦で自分のデッキがあまりにもミラーマッチに有利であることに気がつきました。先行1ターン目からタチワキどくさいみんふきぬけるが決まり、あとは終始押せ押せモード。途中でミュウツーEXを取られましたが、だいちにさばきの準備が完了し、手札にどくさいみん光線を握っていた僕に怖いものなんてありませんでした。そのまま圧勝です。

○ 1‐0 ミュウツーEXサーナイトゴチルゼル
どうやらお子さんとご一緒にポケモンカードを嗜まれているお父さんプレイヤーのようでした。それにしても初手にあまりにも恵まれすぎていて、大変申し訳ありませんが先行1ターン目で相手のゴチムをミュウツーEXの2個玉エックスボールで倒させて頂きました…1時間ほど並び直したというのに、本当に申し訳ありません…

○ 6‐0 ギギギアルコバルオンEX
ギギギアルデッキは踏んだら無理だと思っていたのですが、相手が思ったように展開出来なかった模様です。こちらが先行でタチワキどくさいみんランドロスEXハンマーヘッドでひたすらギアルを狩っていたら、いつの間にか場にはコバルオンEXのみ…あとはだいちのさばきとどくさいみん光線を決めてフィニッシュです。プラズマスチールを立てる隙を与えなくて本当に良かったです。



そんなこんなでプレミアステージへ無事に進出しました。その辺りからプレミアステージの待ち時間もやや飽和状態となっており、急ぎ足でプレミアステージの待機列に並びました。しかしながら、それは強大な壁にぶつかりに行ってしまった結果に繋がってしまったのです…



【プレミアステージ1週目】

○ 6‐3 ビクティニカメックスケルディオEXブラックキュレムEX(mepoさん)
僕が先に対戦卓に着いて、やってきた相手が開口一番に「ねこわる先生じゃないですかー!!」言ってきました。(※「ねこわる」というのは僕にmixiネーム、Twitterネームのことです)

「えっ!?mepoさんですか!?」と驚きのあまり目を見開いてしまいまいした。何でこんな大事な試合で春の名古屋大会優勝者 兼 日本代表選手を踏まなきゃいけないんだよ…と。しかしながら、オフラインで会話をしたのも対面をしたのも実はこれが初めて。尚且つ、対戦も初めてです。普段はTwitter上でよくやり取りを行っていたので、オンラインではとてもお世話になっていました。その上、今年の日本代表選手ということで実力も申し分ない相手です。そのような強い相手とこの場で戦えるのは僕にとって喜びでもあります。ということで、プレミアステージ1戦目にて本気の真剣勝負を申込みました。mepoさんも僕の気持ちに乗ってくれたようで丁寧かつ明るい接し方で僕と対戦して下さいました。しかも、mepoさん自身もプレミアステージで2勝を決めていたので譲れない熱い物があったと思います。

対戦はこちら側がトルネロスEXスタートで相手がブラックキュレムEXスタートだったと思われます。確かmepoさんの先行で1ターン目からゼニガメを並べられて、ビーチを貼られて展開されたかと思われます。この流れで対戦相手は苦手意識の強かったカメケルビーチです。さて、この対戦で最も重要となるポイントはどこだろうと僕は頭の中で瞬時に弾き出しました。その中で僕が一番この対戦のビジョンとして特に重要視したことは、「トロピカルビーチによる展開に依存するならばフウロの使用枚数が多いことに注目し、タチワキシティジムへの張替えと、Nを相手の最も嫌がるタイミングで打ち込み続けること」、「サイドレースで非EXポケモンを絡めることでサイドの枚数の奇数に調整し、相手に対して最大限にNの効力をぶつけること」、「ブラックキュレムEXによるブラックバリスタが主軸のデッキのために相手のトラッシュに落ちるエネルギーと、エネルギー回収の枚数を常に確認すること」でした。結果から言ってしまえば、この作戦が大成功したんです。mepoさんは見事に僕の作戦に引っかかってくれました。僕がわざとベンチにランドロスEXを出したのは相手のサイドの枚数を調整するための囮です。そのままテラキオンのかたきうちによって相手にダメージカウンターを蓄積させることで、まんたんの使用を促したり、トルネロスEXのパワーブラストの射程圏内に常に収めることに成功しました。この試合に関しては、自分で言うのもなんですが、僕のプレイングがmepoさんよりも1枚上手だったとしか言い様がありません。しかしながら、相手がもしも3枚目のトロピカルビーチがサイド落ちしていなかったらどうなっていたのでしょうか。僕はデッキの中にタチワキシティジムを3枚入れていたとはいえ、割り続けられる自信があったかというと定かではありません。それらも引っ括めて僕の方が色々な物を持っていたんだとおもいます。試合が終了した瞬間に「ありがとうございました!!」とお互い熱い握手を交わすことが出来ました。mepoさんに「本当に強かった!!」と言ってもらえたのが本当に嬉しかったです。個人的には今日1番の大金星です。こうなったら出来るところまで走り抜けるしかありません。「頑張ります!!」とmepoさんに伝え、僕は再びプレミアステージの待機列に並び直しました。

○ 6‐4 ミュウツーEXテラキオンランドロスEXトルネロスEX
先程の試合で今日1番の大金星を決めたはずなのに、実はこの試合がこの日最も辛い勝ち方でした。ミラーマッチで相手にまんたんのくすりの有効活用してしまい。サイド2-4の状態から何とか巻き返して勝ちました。そこで決め手となったのはエネルギーつけかえの使用枚数とスクランブルスイッチを打ち込むタイミングでした。そしてミュウツーEXによるカードレースを春のバトルカーニバルから沢山経験してきた実力がここで最大限活かされたと思います。相手は僕に対して「絶対に勝てる」と思ったのではないでしょうか。その油断を僕が見抜いて、そこにNを打ち込む。これで相手はピッタリ止まりました。あとはこちら側がランドロスEXのだいちのさばきと、ミュウツーEXによるエックスボールカウンターを決めるだけです。この勝利も本当に嬉しかった。

○ 6‐0 ビクティニEXケルディオEXヤミラミダークライEX
タチワキどくさいみん光線を絡めたバッフロンとランドロスEXが大暴れしました。大変申し訳ありませんがこの試合はデッキ相性とプレイング技術による圧勝です。相手がエネルギーを充足する度に高打点高出力のワザを打ち込み続けたら相手が何も出来なくなってしまったようです。

○ 6‐2 ミュウツーEXランドロスEXバッフロントルネロスEX
2戦目と同じくミラーマッチではありますが、今度は終始僕がペースを握っていたので、ミラーマッチにおける理想的な勝ちへのビジョンを見通しながらサクサクと勝たせて頂きました。

○ 6‐1 ケルディオEXシンボラーヤミラミダークライEXサザンドラ
オレンジ色のサングラスをかけた不思議な方でした。何というかすっげぇ怪しい人のようなオーラをまとっていたと思います。デッキもサザンダークと雰囲気にマッチしていて良いですね…対戦が始まるとバトル場をオープンすると相手の初手はシンボラー。「あ、やばい、これどくさいみん光線かテラキオンかバッフロンじゃないと倒せないじゃん」と思ったら、相手がモノズやらダークライEXを沢山並べてくださいました。僕はひたすらシンボラーをどくさいみん光線で縛りながらランドロスEXによるモノズ狩りを決行。シンボラーはどくさいみん光線によるダメージでピッタリ僕の番が始まる前に落ちたので、後はバッフロンとランドロスEXが場をひたすら制圧して圧勝です。それにしても、この試合のお互いのプレイヤー間のテンションは以上に高かったと思います(笑)

○ 6‐0 ダストダスアイアント
この時点で残り時間は20分ぐらい。対戦相手はプレミアステージに上がってきたばかりの方だったようです。向こうから「時間も少ないですし勝ち筋が見つからなかったら投了致しますのでよろしくお願いします」と対戦前に言われました。しかしながら、僕は「ありがとうございます。だけど僕は、八百長地味たことは嫌いなんで真剣勝負でお願いします」と申し出て普通に対戦することになりました。制限時間が短くなっていくと人の心に余裕がなくなってしまいますよね。その中でこういった申し出をしてくださったこの方は本当に温かったです。これを「トス」だとかどうこう言うのはどうなんでしょうか。僕としては正直、そういう気遣いに対して、中傷されるのは気分が良くないですね。

そんなことはさておき対戦が始まると相手のデッキはなんとアイアント。「ええええええぇぇぇ!!」と思いながらもランドロスEXにエネを溜めながら、ハンマーヘッドでばらまきつつサポーターはチェレンで最低限のドローを心がけ、あとはだいちのさばきだけを言って勝ちました。レスキュースカーフによる何度も湧いてくるアイアントは本当に恐ろしかったです…山切れは起こさなかった物のこのタイミングでこのデッキはいくらなんでも怖すぎるだろう…と。

× 0‐2 カメックスケルディオEXテラキオンブラックキュレムEX(ミラン)
この時点で残り時間は5分弱。この時点で6連勝なら僕は何とか抜けられるだろうと、何も考えずプレミアステージの待機列に並びなおすと前にいたのはミランでした。どうやら、彼は5連勝だった模様です。「ん?5連勝なの?じゃあさっさと対戦をしようよ!」と僕から提案し、そのまま勝負を行いました。初手にはミュウツーEXとトルネロスEXがいましたが、僕は手札からミュウツーEXのみ場に出しました。先行を取りましたが「僕、時間ないんで2個玉つけてエックスボールしか言わないからよろしくね!」とミランにお話し、彼は見事2ターン目にカメックスを立ててブラックキュレムEXのブラックバリスタで僕のミュウツーEXを倒してくれました。これで何とか時間制限ギリギリに終了。お互いに6連勝としてプレミアステージを終えることができました。



さて、これを「トス」と見るかどうかは人それぞれです。僕は時間が無いなりに「真面目にお互いが早く終わらせるための勝負」をしました。僕の中ではこの行動はトスでも何でもありません。時間がなかったので「エックスボール1択で勝ちに行けるかを狙っただけ」です。ミランからは何もお願いされていません。これは僕の判断で勝手にやったことです。この僕の行動は「定められたルールの範囲内に則った戦略」である考えています。だから、八百長でも何でもありません。

僕はこの形式におけるルールも破っていないし、ポケモンカードにおけるある程度のモラルも持ち合わせています。そして、自分も勝ちに行くための行動にも全力を尽くしましたので自分に行動は何1つ間違っていないと心の底から言えます。そもそも、トス関連のお話ってこのプレミアステージ形式が「対戦する側に対戦相手を選ぶ権利が生じている」ということが問題だと思うんですよね。だったら、それを有効活用するのは戦略ではないでしょうか?それは「ポケカプレイヤーのモラルとしてはどうなのか」というお話はありますけど、問題に対する焦点をプレイヤーに対して当てるというのは何か違うと思うんですよ。そもそも、札幌大会でも感じていましたが、こういった「対戦相手を選ぶ」という行動は「ある一定の実力」が無ければ絶対にできることではありません。その為に運と実力の他にも「人脈」が必要というならば、それは全くもって酷いお話です。だけど、こればかりはプレイヤー自体には罪はないと僕は思っています。この形式を定めた上でこういった自体を推測かつ予防が出来なかった運営側の落ち度でしょう。とはいっても、僕は「トス」という今大会に出場したポケカプレイヤーを馬鹿にするような行為を「肯定する気は全くありません」のであしからず。僕自身が「トス」という行為を受けていない、していない立場だからこそ言えるお話です。

もしも今回のトス騒動に対して文句があるならば「この形式で今回の大会を企画した運営側」に言ってください。僕は何を言われたとしてもこの形式である限り考え方は変わらないと思います。そして、この形式でどうしても勝ちたいのであればその為の工夫を行ってください。ある程度の運と実力を持ち合わせていればそれは可能だと思います。



さて、6連勝で余裕で抜けられるだろうと考えていた矢先に、3連勝以上したプレイヤーが集合し結果を集計して、蓋を開けてみると何と7連勝が2人、6連勝が7人という札幌大会、大阪大会と比較するとありえないボーダーラインが決まっていました。こればかりは流石にいくら僕でも動揺しました。いや、プレミアステージ終了20分前の時点ではホワイトボードには「1位 5連勝2人 2位 4連勝 3人」と書いてあっただろうと。あんなにスタッフは入念にスコアチェックを行っていたはずなのに、このような事態が起こるのは一体どういうことなんでしょう?それらも引っ括めてこればかりは運営側の怠慢としか言い様がありません。僕が言いたいのは、この形式はどう考えても色々と問題が生じてしまう酷いものであると思うんです。次にシーズンでは改善されることを心の底から臨みます。

そんなこんなで7連勝のお2人は優先的に上位2名として勝ち上がり、残りの7名は1人の予選落ち枠を巡ってティーチャータカシマとじゃんけん大会です。ティーチャーの最初の手は「パー」で僕は「グー」…僕を含む3人は負けました。そして2回目のティーチャーの手も「パー」で僕は「グー」…僕ともう1人Oさんは負けました。最後の1枠を掴み取るために僕とOさんがじゃんけんすることになりました。結果は2回の「あいこ」の末にOさんが「グー」、僕が「パー」で勝利。この瞬間に「いよっしゃああああああ!!!」と2大会連続のクライマックスステージ進出を決めた喜びを抑えきれず、ステージ内で吠えてしまいました。

恐らく春の仙台大会のクライマックスステージでNTPPさんに勝利した時以上にうるさかったですよね…不快に思われてしまった方もいらっしゃったと思います。申し訳ありません。それぐらい、僕が勝ったことに喜びはそれぐらい大きな物でした。札幌大会で僕が残した結果が、この時点で「マグレでは無かった」と証明できたと思います。そして、札幌大会で置き忘れてきた物を取り戻す為のチャンスを再び掴むことができました。それが心の底から本当に嬉しかったです。



上位8名による順位付けの結果、僕の対戦相手はチームアチャモのY田君になりました。彼は僕が中学校2年生の時に、仙台で行われたジムオフィシャルで初めて知り合いました。その頃から、国内でもトッププレイヤーの位置にずっと立ち続けていた彼は、今も昔も僕にとって「憧れのプレイヤー」なのです。その彼と知り合ってから9年以上の月日が経ちましたが、実はお互い公式大会で勝負をするのは初めてだったんです。実は、2006年春に僕は今回の大阪大会で優勝したY田弟君とは、東北大会の予選で対戦したことがあります。その時の結果は引き分け。そして、彼は今回の大阪大会で優勝しました。さて、6年の月日を経て、今度はお兄さんであるY田君との対戦です。この運命的な巡り合わせに心の底から感謝しました。個人的には2010年の東日本ラストチャレンジで東北の強豪プレイヤーである山根がY田君相手に、本戦ベスト8で敗北を喫していたことも知っていたので、「東北の人間として山根の分もY田君を倒してやる」という気持ちで僕は彼との対戦に臨みました。

しかしながら、このタイミングでとんでもないことが置きました。それは僕が常日頃から愛用している右手首に身につけていた茶色い石のアクセサリーが突然、ブチッと切れてしまったのです。テーブル下に落ちてしまったことで慌ててしまった僕に対し、石を拾ってくれたスタッフの皆さんとY田君には本当に感謝しています。アクセサリー自体は100円なのでそこまで大した物ではないためどうでもいいんですが、いくらなんでもこのタイミングはないだろうと。お陰で不吉な出来事が起こってしまったことにより、ものすごく緊張してしまいました…(白目)



【クライマックスステージ】

使用デッキ「シビビールバレット(レックウザEX主軸)」
東京大会の本戦に出れたらこのデッキを使うということはずっと決めていました。いくらランドトルネが東京大会のプレミアステージまで活躍したからといっても、僕の中では確実に表彰台を狙って勝ちに行くためにはこのデッキを使用するしかありえませんでした。理由は上位8名によるデッキ分布を踏まえたことと、Y田君がビーチ入りカメケルを使用すると読んだ上での選択です。今シーズンの環境においてシビビールレックウザはかなり優位な位置付けにあると心の底から信じていました。そして、このデッキは僕にお力添えをして下さったとある人との絆を表す物でもあります。だからこそ、どうしてもこのデッキで勝ちに行きたかった。このデッキを選択したことは、これから書く「実際に起こってしまったとんでもないこと」を書いても、全く後悔していません。



× 0‐1 ビクティニケルディオEXシビビールミュウツーEXレックウザEX(Y田君)
初手はシラス、雷、アララギ、N、レベボ、スクラッパー、ブリッジとそこまで悪くない手札です。相手のデッキはビーチ入りのカメケルを読んでいました。じゃんけんでは負けて後攻。まぁ、1キルされる可能性は今までも無かったし何とかできるだろうと信じていました。そして対戦が始まり場をオープンすると僕はシビシラス、相手はミュウツーEX。僕は「あっ」と声を出してしまい、相手も「んっ…?」と山札をドローした後に2秒間手札を眺め、手札にあった2個玉を貼り「エックスボール!!」

_人人 人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄


うん、負けました。死とは。

このエックスボールが決まる瞬間に僕は相手に向かって笑顔で手を差し伸べていたと思います。「ありがとうございました!!」としっかり握手を決めました。Y田君も「おっしゃあ!」と立ち上がってガッツポーズ!!それぐらい緊張していたんでしょうね…素直に嬉しかったです。試合が3秒で終わって緊張が吹っ切れてお互いにテンションが以上に高揚していたため、Y田君に対して自分から「イェイッ!!」とハイタッチを決めていました。

いやいやいやいや、こればかりはどうしようもないですって。シビビールデッキを使用する上でこういった出来後ごとが起こるのは普通に予測もできますし、シビビールデッキはそれを承知した上で使わなければいけません。調整でも札幌大会でも一度もそんなことは起こりませんでした。だから、僕はこのデッキを心の底から信じていました。別に裏切られていたとは思っていません、初手は良かったですし、僕の運が至らなかっただけです。だから、この負け方に関しては納得しています。というか、周りから観ても僕に対して「これは仕方ない」と言ってくれたので、それぐらいのレベルでどうしようもなかったです。だって、対戦相手のY田君も全く同じリスクを背負っていたんですから。彼も「これは仕方ないよな…」と話していました。それでも公式大会の場ですから、こればかりはその運を持ってる人が勝つんです。僕はその運を実力では掴み取れなかった。それだけのお話です。いや、悔しかったですけど、今回も「楽しかった」という気持ちの方が間違いなく強かったです。



そんなこんなで僕のバトルカーニバル東京大会は終了しました。いやぁ、表彰台に登るためにはまだまだ僕には実力が足りないんですね。素直にそう思いました。それで尚且つ、「あの舞台に今後こそ立ってやる」という気持ちに持って行けたので今大会に参加したのは僕にとってはとても有意義な物になったのではないでしょうか。そして何よりも最後まで自分の信念を貫き通すことが出来た。これが僕にとっては何よりも誇りです。

今シーズンで僕は沢山の方々から「君は強い」と言われるようになりました。特にチームアチャモのミランやY和さんという日本の名だたるトッププレイヤーの皆さんから言ってもらえたのが本当に嬉しかったです。僕がこの1年間でやってきたことは「間違いではなかった」ということを、今シーズンは自分の力をもって証明できたと思います。

僕は1年前のバトルカーニバル東京大会からポケカプレイヤーとしての復帰を目指して公式大会の場に戻ってきました。その時の成績はなんと「チャレンジステージで1勝7敗」というとんでもなく今の自分が弱いということを実感するものでした。だからこそ、僕は強くなりたかったです。自分が「弱すぎる」と思ってしまうことが本当に悔しかったです。そのためにこの1年間でずっと自分を磨き続けてきました。最初のチャンスが到来したのは春の仙台大会でクライマックスステージに進出しベスト8になったこと。しかしながら、その後の横浜大会、名古屋大会ではイマイチの結果となってしまいました。その時はまだ僕は大した実力を持ち合わせていなかったんだと思います。

そして、「次のシーズンは自分のやりたいことを成し遂げる」という目標を掲げて、常日頃からお世話になっているサニーランドに通い、いっぱい対戦して、いっぱい負けて、ひたすら自分を磨きました。特に今シーズンは東北のポケカプレイヤー間で人間関係における問題は色々あったけど、その状況下でも僕に手を差し伸べてくれる人はいてくれたし、何よりも東北のポケカプレイヤーも含めて沢山の方々が僕のことを認めてくれていました。その中で掴み取ることができた2回のベスト8は僕の中では本当に胸を張って誇れる結果です。

ただし、僕は今の自分には満足していません。僕の最終目標は表彰台に戻ることです。それまでには小目標として「プレミアステージ進出」、中目標として「クライマックスステージ」というものがありました。僕はこの目標を2度達成しています。だけど、最終的な目標である「表彰台に登る」という部分にはあと1歩で手が届くというのに、僕は今回2回も手が届きませんでした。本当に心の底から悔しかったです。だけど、僕は今シーズンやるだけのことをやり遂げました。ポケモンカードを楽しむ上で自分はどのような人間であるべきかという信念は決して曲げずに最後まで戦い抜きました。これは自分に対して○をつけてあげてもいいかなぁと素直に思っています。

だけど、僕が自分に対して「決して強いプレイヤーではない」という考える気持ちはそう簡単に変わりません。僕は自分のことがこの世の誰よりも大嫌いで、誰よりも弱い人間であると心の底から思っているので、僕は本当に自分のことを強いと思えないのです。それでも、僕の実力や持っている物を認めてくれる方々が僕の周りには沢山いらっしゃいます。だからこそ、僕は「そんな弱い自分に打ち勝つ」という具体的な新しい目標が今シーズンを通して見つけることが出来ました。この目標を得られたことは僕にとっては大変大きな成果です。それを成し遂げられるように出来る限りのことを、僕はこれからも実行し続けます。



しかしながら、次のシーズンは自分がポケモンカードに対してどれだけのことが出来るか、まだ定かではありません。実は、僕は来月から大学生として卒業後の進路決定の為に就職活動を始めます。そして、来年度にはとあつ国家資格を取得するために病院での2ヶ月間の実習、そして国家試験を控えています。だから、僕が魂をかけるレベルでポケモンカードと向き合うことが出来たのは今シーズンまでだったんですよね。来月からはどのようにポケモンカードに対して時間が割けるのかは定かではありませんが、今後もサニーランドに通ったりSkype対戦をしたり僅かな時間を見つけてポケモンカードに触れ続けていようと思います。

そのためにはまず、耳に身につけている11個にピアスを外し、髪を黒く染め直すことから始めようと思います。流石にこの外見だと就職活動なんて出来ないので、親孝行するために、最初は外見から大人しくなろうと思います(笑)

そういえば、札幌大会や東京大会で初めてお会いした沢山の方々から言われたことがあります。「朗さんってDNではあんなに真面目な文章を書いているのに、実際にお会いしてみるとテンションが高い上に、ファッションやら髪型やら色々引っ括めてとてもチャラいですね(笑)」って。

申し訳ありませんが、それは僕にとって褒め言葉でしかありません。ギャップを狙っているわけではありませんが、僕は自他共に認める真面目人間なのですが、インターネット上の自分も、リアルの自分も引っ括めて「朗」という1人のポケカプレイヤーなのです。そして、基本的には女の子としか遊ばないレベルで、世間一般で言う「チャラい」と呼ばれてしまう人間なのかもしれません。いつものようにそういったこと言われても、僕は否定できないようなポジションに立っているので何も返す言葉はありません。だけど、その方が面白いでしょう?(笑)

さて、色々と余計なお話を書きすぎてしまったせいで、長くなってしまいましたが僕がこの対戦レポートを通して伝えたいことは概ね書き上げることが出来たと思います。というか、書きたいことはまだまだあるんですけど、ここに書くのは勿体ないことが沢山あるので書きたくありません。当然、他にも沢山の方々へ伝えたい面白いお話は沢山あるのですが、それは実際に僕とお会いした時にお話させてください。きっと、受ける感動もその方が数倍大きな物になり得ると思います。ということで、皆さん僕とまた何処かでお会いしましょう。その時まで僕は楽しみを溜めておきます。僕にとって人との出会いは一生の財産です。



最後に東京大会2日目の簡易的な対戦レポートを書いて、今シーズンの公式大会のレポートを締めくくりたいと思います。



使用デッキ:「ケルディオEXミュウツーEXテラキオンランドロスEXバッフロントルネロスEX」
(前日に使用したデッキから数枚差し替えてミラー対策をより強化した速攻デッキです)

0‐2 ギギギアルコバルオンEX

3‐0 ミュウツーEXランドロスEXバッフロントルネロスEX(NOWさん)
6‐2 ケルディオEXヤミラミダークライEXトルネロス

5‐0 ビクティニEXギラティナシンボラー
6‐2 カメックスケルディオEXブラックキュレムEX

6‐2 カメックスキュレムケルディオEX
3‐0 カメックスケルディオEX

6‐3 ケルディオEXヤミラミダークライEX(Y田妹ちゃん)
6‐2 ミュウツーEXテラキオンランドロスEXトルネロスEX

6‐4 ヤミラミダークライEXトルネロスEX

【戦績:9勝1敗 抽選券4枚獲得】




これほどまでに、長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。
また、次のシーズンに沢山の人と対戦できることを僕は楽しみにしています。



11月28日 朗

コメント

あいうえお
2012年11月28日6:37

実は東京行くことにしたんだって電話で聞いたときは友達ん家でしたがびっくりして声デカくなっちゃいました(笑)

女の子を次郎に連れてったらもうマジで尊敬します!

それと改めてお疲れ様でした!
今度は朗さんよりいい成績を目標に頑張ります(^O^)

パララギ博士
2012年11月28日8:48

まずアイアントでそこまで来たのがもう凄い。強者がいるなかでアイアントでいってやるという選択は尊敬に値します。

ただ、シビ系のワンキルは常に隣り合わせですよね。でも確実に奇数にしてNとか勉強になりました。ありがとうございます

アスター
2012年11月28日12:51

当日は有難うございました、色々とお世話になり感謝しております。

最後に写真をお願いして頂いた事、名前を憶えて頂けた事、待ち時間に話した事等楽しく、今回のイベントがよりいい思い出になりました。
最後の最後まで交流を楽しまれている姿には感銘を受けました。
また次の機会があれば、よろしくお願いします。日記も楽しみにしています。

O
2012年11月28日14:10

お疲れ様でした、まぁ1キルは仕方ないよね。。
会場でお話しできて楽しかったです。今後もポケカは続けて行く予定なので、またよろしくお願いします。

ベル
2012年11月28日14:25

ポケカの世界で朗さんほど熱い人は他にいないのではないでしょうか
朗さんの前向きな姿勢を見ているとこの人ならいつか代表になると思いました

僕も朗さんの良い部分を取り入れていきたいです

H2
2012年12月4日10:50

秋のバトルカーニバル2度のベストエイトおめでとうございます(遅すぎですが)。
そして、リンクありがとうございました。
以前より、臨場感あふれる熱いレポートを楽しみに読ませていただいてました。
朗さんほどのレベルに到達することはないと思いますが、
対戦していただくだけで、とても勉強になると思うので
今後ともどうかよろしくお願いいたします(特に息子)。

才狐
2012年12月8日6:59

お疲れ様です(*^▽^*)

大会でちょいちょいお会いしてるのでリンク頂きます!!

髪長めの人です。

たくまパパ
たくまパパ
2012年12月15日3:39

まだまだ駆け出しの私にはレベルが高すぎますが、強者の考え方を伺うことができてとても勉強になります。
今後も読ませていただきたいのでリンクさせていただきました。
よろしくお願いいたします!

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