札幌大会が終わって3日が経ちましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか、朗です。
1つ前の日記にコメントを残してくださった皆さん、ありがとうございます。僕は北海道から6日(火)の朝にフェリーに乗って帰ってきたのですが、その当日の夜からバイトに出勤するという、あまりにも無謀なスケジュールをこなし、今日(7日)は午前中に病院に行っただけでお昼以降は家でぐったりと過ごしていました。流石に疲れが未だに取れないようです。特に、首から肩、そして腰が痛い。そんな中、やっとまとまった時間が作れたので札幌大会のレポートを書きたいと思います。
今回のレポートはいつも以上に長いかもしれません。書きたいことがあまりにも多すぎます。ポケモンカードに関することをメインに書きますが、内容がいくらか逸脱してしまうかもしれません。あらかじめご了承下さい。
使用デッキ「シビビールバレット(レックウザEX主軸)」
まず始めに、僕が公式大会どころかシビビール派生を人前で使うということは、とても稀有なお話であります。覚えている限りで、シビビを人前で使ったのはバトカニ仙台大会の1週間前のサニランで1回、先月にサニランで1回とかなりレアです。今大会で使用する予選デッキは、札幌大会に参加すると決めた時に決めました。僕は自他共に認める生粋の2進化デッキユーザーですが、今回はこのデッキを使用することで、自分の力はどこまで通用するのか、それを実感したかったんです。だからこそ、僕は「公式大会でも2進化デッキを使いたい」というプライドを捨てました。
自分の中で今回の環境のメタを沢山考えましたが、納得のいく可もなく不可もない無難なデッキはこのデッキしかありませんでした。中身としては、俗にいうレックビールですね。だけど、ただのレックビールじゃつまらないので色々と工夫をさせて頂きました。レックウザEXと一緒にビクティニ(Vジェネレート)がメインのデッキでもあります。そして、シビビール派生とはあまりにも珍しすぎるゼクロム0枚です。ゼクロムでも出来ることは、ビクティニでもできるような気がするんです。あとは入っているグッズが一般的なシビビール派生としてはちょっとだけ珍しいかな。工夫としては大体そんな感じです。
【チャレンジステージ1周目】
× 0-6 ミュウツーEXテラキオンランドロスEXトルネロスEX(フジツボ君)
初戦から仙台の遠征勢と対戦…宮城でやれって感じですね。対戦内容としては相性が最悪な上に、要所要所でエネルギーを引けずにランドロスに場を荒らされて気が付いたらサイドを全部引かれていました。ランドロスはほとんど諦めていた相手なので、まぁ仕方ないかなと思います。
【チャレンジステージ2周目】
〇 6-2 キュウコンミュウツーEXダークライEX
来ました。どくさいみん光線によるゴリ押しデッキ。しかしながら、相手がどうやらミュウツーレースの戦い方をよく理解していなかったようだったので、初っ端からこちらのペースで相手をコントロールし、すんなりと勝たせて頂きました。
〇 6-4 エンブオーレシラムミュウツーEXホワイトキュレムEX
相手が事故っていたようなので序盤から速攻を仕掛けようとするも、こちらは思うようにエネルギーをトラッシュに落とせずもたついてしまいます。そうこうしているうちに、相手のエンブオーが立ってしまい、ホワイトキュレムが2体殴れる状態が出来上がってしまいました。ホワイトレイジが予想以上に厄介でした。うかつにVジェネレートなんてかましたら返り討ちに合います。ということで、エンブオーを前にキャッチャーで呼んで縛り、ライコウEXでひたすら狙撃する戦法を取ると、どうやら相手は入れ替えるための手段を用意していなかったようで。ひたすらボルテージアローでベンチを狙撃して勝ち。
〇 6-1 サーナイトミュウツーEXゴルーグムシャーナ
ここで最初の奇跡が起きました。先行2ターン目でレベルボールでシビビールを呼んで…って、ん…?あれ…?3周してデッキの中身を確認するも、シビビールが全てサイド落ちというとんでもない悪夢が起こってしてしまいました。どないして勝てばいいねん…って感じでしたが、たねポケモンからひたすらに手張りドラゴンバーストで処理し、サーナイト2体にVジェネレートをかましつつ、シビシラスのスパークで2枚取りをして、何とかサイドからシビビを確保し、そのまま圧勝させて頂きました。ジャッジの方曰く「今の試合よく勝てたね…」みたいな感じだったので、本来であればそれぐらい厳しい試合だったかもしれません。
この時点でプレミアステージ進出という自分の目標は達成しました。しかしながら、ここで終わらせるのは勿体無いので、自分が出来る限りのことを最後までやり通そうと、プレミアステージに足を運びました。とりあえず、一旦休憩がてら外へ美味しい空気とタバコを吸うために一服し、再びプレミアステージの舞台に戻りました。
【プレミアステージ1周目】
〇 6-2 ミュウツーEXランドロスEXダークライEX
プレミアステージ1戦目です。春のバトカニ横浜、名古屋ではこの壁が超えることが出来ませんでした。ということで、緊張しながらも楽しむことを念頭に置いて、全力でプレミアステージを満喫しました。大事な1戦目、場をオープンすると相手はダークライEX、ミュウツーEXでした。「行ける!!」と思ったのも束の間、序盤からランドロスEXが出てきました。こちらの展開は2ターン目からシビビが2体立ったので、レックウザEXでその時に最も危険なポケモンをドラゴンバーストで駆除し続けます。そうすると、相手は思うように場にエネを残すことができずに、ミュウツーEXで素殴りし続けるのが精一杯。申し訳ありませんが、レックウザEXを倒された後に、こちらもミュウツーEXを場に出しエックスボールでカウンターさせて頂きました。そのまま相手は場にエネがつかなかったため、2体目のレックウザEXがダークライEXにドラゴンバーストを打ち込み、勝負ありです。よし、勝った!!
○ 6-4 ランドロスEXギギギアルレジスチルEXコバルオンEX(はたしょーさん)
中部からいらっしゃったプレイヤーさんということで、「仙台から来ました!!朗です!!対戦楽しみましょう!!」とお互いに自己紹介を交えつつ、緩い雰囲気で対戦を始めました。場をオープンした際に、相手の場にいたのはレジスチルEXとギアル。相性には自信があったので、Vジェネレートを有効活用するプレイングを心がけました。しかしながら、思うようにエネの充足が出来ず、しかもランドロスEXまで出てくるという…仕方がないのでレックウザEXで攻めたりもしますが、取っては取られてのシーソーゲームとなってしまいました。決めてとなったのは、相手が2体目のピクティニを倒したこと。僕は心の中でニヤリと笑いました。何故なら手札にパソコン通信があって、山札にはげんきのかけらが残っていたことを知っていたからです。そうです、僕のデッキにはビクティニがただ2枚積んであるわけではないのです。げんきのかけらまで積んでいるため、ビクティニが簡単に3体立てられる仕様となっております。そのまま、3体目にビクティニでコバルオンEXを撃破して勝利。相手はまさかの3体目のビクティニの登場に「えええぇぇ!?」というリアクションでした。はたしょーさんは今大会で全参加者のうち、最も酷いVジェネレートの被害に受けたことになります。正直、最高に楽しかったです。←
○ 6-0 ケルディオEXヤミラミダークライEX(グレイさん)
今大会の優勝者です。まさかプレミアステージで対戦するときには、再びクライマックスステージで対戦することになるとは思いもしませんでした。それにしても、彼とは対戦前からありえないほど意気投合していたと思います。お互いに決して治らない厨二病を患っていたり、性癖のお話とかポケモンカードに全く関係のない話題で盛り上がっていました。プレミアステージの外でやれって感じです(笑) 対戦内容に関しては、グレイさんが酷い事故を起こしたのに対し、僕のデッキが異常なほどにブン回りました。エネルギーが充足される前にダークライを処理し、きせきがついてもスクラッパーで剥がす、ジャンクハントをされてもNで流す、僕に完全にペースを乗せられたグレイさんは、文字通り手も足もでない状態でした。ストレートで6枚サイドを取って勝利しました。しかしながら、僕はこのデッキの本当の恐ろしさに、まだ気がついていなかったのです…
○ 6-3 ファイヤーカメックスケルディオEXブラックキュレムEX(Pさん)
ここで勝つことが出来ればクライマックスステージに進出できることがほぼ確定する、とても大事な一戦です。しかしながら、ここで立ちはだかった相手はサニランでよく対戦させて頂く強豪プレイヤーのPさんでした。とても、大きな壁でしたね。まさか、春のバトカニとうる君に対戦した時に続いて、こういった大事な局面でPさんと対戦することになるとは…向こうもプレミアステージで2勝していたらしく、負けられない大事な勝負だったようです。それでも、僕の答えは決まっていました。対戦前に彼へ「Pさんとこの場で真剣勝負が出来るのがとても嬉しいです!!一緒に楽しみましょう!!」とお話すると、「そんなこと言いながらも、君は勝ちに来たんでしょ?チャレンジステージでフジツボ君の隣で対戦を見ていたけど、君からはとてつもない闘志が伝わってきたよ」と返ってきました。僕はその時、無意識に「あ、やっぱりわかります?それならば全力で勝負してこそですよね!!」と返していました。この時に初めて自分の気持ちが解ったんです、僕が「ただ楽しみに札幌大会へ来たわけではない」と。その気持ちに正直になって、Pさんとの対戦を楽しみました。相手のデッキはトロピカルビーチが搭載された本気のカメケルでした。序盤に向こうが速攻でカメを立てて殴ってくるも、こちら側も負け時とシビビを並べて、レックウザEXで力押しを決めました。僕の頭の中にはPさんのカメケルの急所が解っていました。それはファイヤーもブラックキュレムも「基本エネルギーに頼っているデッキ」のため、ドローソースでエネルギー回収を上手く引かない限り、水エネルギーが思うように充足されないという部分です。ということで、僕がプレイングで最も心がけたのはエネルギーが充足されたケルディオEXをひたすら仕留めるというものです。相手は、どうやら思うようにドローソースが中盤以降から引けずにエネルギーも充足できなくなっていました。そうなるとこのデッキは止まりません。いくら、一時凌ぎでシビビを縛られようと、いれかえが安定して供給されるこちら側は正直、負ける気がしませんでした。そのまま、力押しでケルディオEXを3体倒して勝利しました。この場で真剣勝負でPさんに勝つことができたということ、それは僕にとって大きな喜びとなりました。勝った瞬間にガッツポーズをしてしまうほど嬉しかったです。デッキ相性はどちらかというと僕の方が上とはいえ、彼に勝つのはそう容易い物ではありません。僕はたまたま運が良かったとは思いますが、対戦中に彼からとてつもないプレッシャーを感じていました。正直、デッキの中身とPさんの気迫の影響で、ずっと緊張感が解れませんでした。だからこそ、僕はこの対戦を通して、自分の中で自分の力が一皮剥けたということを実感できたのです。とにかく、この勝利は本当に嬉しかった。
× 0-6 ミュウツーEXヤミラミダークライEXバッフロン(たっぴー君)
プレミアステージで4勝したことによりクライマックスステージ進出がほぼ確定し、背負う物はもう無くなりました。あとは純粋に勝負をしたい人が来るまで、プレミアステージで相手を待っていました。その状況下で、ふと目に入ったのが北海道の超有名プレイヤーであるたっぴー君の姿でした。僕は迷わず、彼のもとに向かい「ダイアリーノートで朗って名乗ってる物です!!対戦しましょう!!」と対戦卓に座る。どうやら、向こうはプレミアステージの1戦目だったらしく、向こうにとっては決して負けられない戦いになったようです。そして、僕は自分のスコアシートを隠して、彼との対戦に臨みました。対戦内容に関しては相手が上出来とかいうレベルを通り越してブン回った上に、こちら側はシビビがサイドにほとんど落ちてしまったので何も出来ませんでした(笑) それにしても、彼のプレイングはとても上手かったと思います。プレミアステージの終了時間をかなり気にしていたようで、やや雑なカード捌きをしていましたが、プレイングはとても丁寧で1つ1つ確実に僕を潰す為に、的確なプレイングを僕に対して行いました。文句なしで強いプレイヤーだったと思います。自分の目で彼の実力をしっかりと見ることが出来て本当に良かった。対戦には負けましたが、彼と対戦出来たことで、僕はポケモンカードを楽しめたのです。やっぱり、強い人と実際に対戦して学べることって沢山あるんですね。ちなみに、対戦で負けが決まった瞬間に「勝負してくれてありがとう!!僕は上で待ってるね!!」と4勝のスコアシートをここで見せたら、たっぴー君から「…イケメン!!」と返ってきました。何か面白かったです(笑)
そのまま外で一服がてら休憩していたらプレミアステージが終了し、連勝数が上位のプレイヤーが集合していました。僕の結果は4連勝ということで、6連勝 1人、5連勝 1人、4連勝 3人、3連勝 12人ということで、奇跡のクライマックスステージ進出を決めることができました。正直、自分がこの場に再び立つことができるとは本当に思っていなかったです。とにかく嬉しくて、嬉しくて、共にクライマックスステージ進出を決めた方々と喜び合いました。特にみれさんとカイリさんが同じようにクライマックスステージ進出を決めることが出来たのがとてもうれしかったです。カイリさんからは「楽しみたい気持ちでこの舞台に残ったのは大したもんだよ」と言ってもらえて本当に嬉しかったです。そして、3連勝の方々がクライマックスステージ進出をかけて臨んだじゃんけんで勝ち抜いた面子の中には、何とプレミアステージで僕が倒したグレイさんの姿が。喜びも再開かつ再びここで戦うことになるかもしれないという期待も込めてハイタッチを決めました。しかしながら、その直後に対戦することになるとは思っていませんでした(笑)
さて、クライマックスステージですが僕は4連勝組のジャンケンの結果、2人に勝って一応3位ということになり、そのまま7位のグレイさんとの対戦が決定しました。今回の対戦決定カードはかなり特殊です。春のバトカニでは互いの順位の数を合わせて「17」となるような組み合わせでしたが。今回は1位vs5位、3位vs7位、2位vs6位、4位vs8位という、やや変則的な組み合わせです。そのため、ギリギリまで対戦相手が解りませんでした。それこそ、対戦卓に着いた時にグレイさんが目の前に座ったときは流石に笑いましたね。そして、デッキスリーブの交換をその時になって求められました。これは良い試みだと思いますが、デッキスリーブの交換の際に「対戦相手と向かい合って交換をしなければならない」という、運営側から面倒なお願いをされてしまいました。デッキスリーブの変更は別に構わないんですが、そういう大事なことは前もって説明してほしかったし、どうせやるならプレイヤーの立場になってそういった点に気を使ってほしかったと思っています。ということで、僕は運営側にお願いして別のテーブルを用意してもらい、そこで入れ替えました。大阪以降はそれらの点が改善されている事を望みます。
そして、僕はこの時に今回の試みのとんでもない抜け穴を見つけてしまったのです。それは「仕切りがないことにより、相手が使用したデッキのスリーブを覚えていれば相手のデッキが何なのかが把握できてしまう」という恐ろしい物です。正直、この発見をしてしまった時に頭の中で本気で悩みました。何故ならグレイさんのデッキの中身を知っていたからです。僕は今回の札幌大会で、もし何かの間違いが起こってクライマックスステージに残ってしまったとしたら、使おうと決めていたデッキがありました。結果的に「そのデッキ」を使ったのですが、相手が解っているならば確実に勝ちに行きやすいデッキを使用するのが戦略という物です。そして、これはその時に気が付いた人でしか出来ない物だし、運営側が気が付かなかった穴です。ということは、ルール違反でも何でもなく戦略ということになります。僕は今回、使用する予定は無かった物の、プレイングと構築に人一倍自信があるデッキを2つ用意していました。その片方のデッキがグレイさんを始めとする、今回のクライマックスステージ進出者のデッキのほとんどに有利であることに気が付いてしまったのです。
僕は頭の中ですっごく葛藤しました。「確実に勝ちに行く」べきなのかどうなのか。しかしながら、僕の中でこの選択を行うということは、一言で言うと「汚い手」であると感じたのです。僕はただ勝つためだけに札幌大会に来たわけじゃなく、全力で楽しむために札幌大会に来たのだと。そして、数秒間このデッキ選択に関して悩んだ後に、答えを出しました。僕が今回の札幌大会へ何をしに来たのか「その気持ち」が一番大事であると。僕はポケモンカードを楽しむ上で札幌大会で使うと決めていたデッキを組みました。そんな僕がそのためのデッキを使わないわけがありません。結果史上主義の方々としてはありえない選択だと思いますが、おそらくもう片方の選択をしたとしたら、僕は絶対に後悔をしてしまうと思います。特に負けた時はものすごく後悔しますよね。どうして、そのデッキを信じてやれなかったんだって。何と言うか、春のバトカニ仙台大会とどことなくシチュエーションが似ていました。相手に確実に勝ちに行くデッキを使用するよりも、自分が願いを込めたポケモンカードを楽しむためのデッキを使用するという、2つ選択肢を迫られていたのです。ならばこそ、胸を張って「このデッキを使用して本当に楽しかった」と思えるデッキを使用することに決めました。このように迷いが消えた僕には怖い物なんてありませんでした。
使用デッキ「カメックスバレット(ケルディオEX主軸)」
このデッキ名を見た時に「?」となった人は沢山いると思います。「何でカメケルじゃなくてカメバレットなの?」って。そりゃあそうですよ。このデッキに入っているポケモンは「カメックスケルディオEXビクティニミュウツーEXテラキオンエモンガメタモン」なんですから。僕の中にあったイメージは「シビビールでできることをカメックスでやってみる」でした。その為に色々な工夫をしました。メタモンとエモンガはピン刺しで入っています。何故、そのような理由で入っているのかは、是非考えてみて下さい。とりあえず言いたいことは「メタモンがカメになると思った?ざーんねーん!!テラキオンでした!!」みたいなことがやりたかったです。ふざけてますよね。本気で勝ちに行く気なんてないように見えますよね。それでも、デッキのコンセプトはとても面白いと僕は自負しています。これは僕が大好きな「初見殺し」ができるデッキだと信じていました。まさかカメックスにテラキオンが入ってるなんて思わないでしょう?それが楽しいんです。そして、あらゆる工夫を交えて相手を自分のペースに持って勝ちに行く、それが僕は楽しいんですよ。ちなみに、他のアタッカーとしてシェイミEXを入れるか迷いました。スリーブを入れ替える直前も、ビクティニにするかシェイミEXにするかすっごく迷いました。それでも、僕が「今日はVジェネレートの日だ」と勝手に思い込んでいたこと、「もしかしたら誰かがデッキを変更してギギギアルを使用するかもしれない」ということ、「シェイミEXを初手で引いてしまうことによる恐怖感」などなど、様々な理由から、今回はビクティニをアタッカーとして使用することに決めました。まぁ、結果的にビクティニはパソコン通信でトラッシュしてしまったんですけどね(笑)
【クライマックスステージ】
× 4-6 ケルディオEXヤミラミダークライEX(グレイさん)
グレイさんとは本日2回目の対戦です。対戦カードが決まった後、共に喫煙所に行って一服し、お昼ご飯も一緒に食べました。何で大事な勝負の前にこんなに緩く相手と過ごせるんでしょうね。そのまま対戦前の握手はお互いに両手でガッチリとしつこいほどに交わしました。どうやらテンションが高い物同士で化学反応みたいなものが起こったようです(笑)
相手のデッキコンセプトは把握していたものの、どうすれば相手に有効的に勝てるのだろうか。それを考えた時、真っ先に出て来たのはテラキオンとNの運用の仕方でした。頭の中でそのイメージを作りつつ、山札をカットし初手に引いたのは「ミュウツーEX、テラキオン、水エネ、水エネ、エネルギー回収、エネルギー回収、アララギはかせ」でした。アララギはかせを見た瞬間に春の仙台大会でじいタンクさんに負けた悪夢が蘇りましたね。「何でこんな大事な場面で最初からエネルギー回収が2枚も来るんだよ!!」って。しかしながら、初手としてはそこまで絶望的ではありません。ツメタチワキどくさいみんナイトスピアが怖かったのでミュツツーEXを出しました。テラキオンはサイド落ちではなかったことが確認できたので手札に入れたまま。そのまま先行で、山札を引くも別のサポーターを引くことは出来なかったので、テラキオンを場に出し水エネを付け、初っ端から相手をいきなり威圧しました。そして、アララギはかせを打ち、ゼニガメを並べてターンエンド。そうすると、相手は先ほど僕と対戦した時には見せなかった、ものすごいブン周りを見せ、タチワキシティジムを張ってどくさいみん光線を1ターン目から打ち、ジャンクハントで手札を潤していました。そのまま、こちらにターンが来てスーパーポケモン回収を打ってミュウツーEXを救出しようとするもコインは裏、そのままヘビーボールでカメックスを読んでアメ進化で、ケルディオEXがかけつけてヤミラミを倒しました。そのまま、相手とは魂の削り合いのような殴り合いを行い、僕はテラキオンを使いながらヤミラミとダークライEXを倒し、向こうはナイトスピアでケルディオEXを1匹倒し、カメックス、ミュウツーEXとダメカンをばら撒いていきました。僕はこの時、テラキオンを囮にするというプレイングをこころがけていました。何故なら手札にげんきのかけらとプリズムエネルギーを握っていたからです。そして、場にはエモンガも出ています。いつでもカウンターを狙いにいったんです。それでも相手がそれを読んでいたのか、着実にEXを狙おうとしてきました。こんなにリスクを恐れない強気なプレイングをスーパーポケモン回収を見せている相手にどうしてできるのでしょうか。僕はそれが怖かったです。そして、勝負が決まったのはケルディオEXにどくさいみん光線を決め、相手がコインで表をだし、僕のケルディオEXを眠らせて、ツメタチワキナイトスピアで140Dを乗せ、ミュウツーEXに30Dを乗せた後でした。この眠り判定のコインで、表が出れば僕の勝ち、裏が出ればグレイさんの勝ちという、とんでもない運命がこのコイントスに委ねられたのです。そして、僕は勢いよくコインを投げました。結果は…裏。僕は「うーわ!!」と声を挙げ、頭を抱えてテーブルに肘をつきました。すっごく悔しかったです。そして、山札から引いたカードはサポーターでも何でもなくこの場で持っていても仕方のないポケモンキャッチャーだったと思います。もうどうしようもないです。僕は自分の手札を見て、どうすることも出来なくなってしまいました。そして、山札からカードを引いた5秒後に相手に向かって本気の笑顔を見せ、大きく手を差し伸べて、心の底からこう言いました…どうぞ!!その瞬間、タチワキの効果でケルディオEXがきぜつして、相手はキャッチャーでミュウツーEXを呼び出し、ツメナイトスピアでミュウツーEXを倒し、サイドを合計4枚引ききり僕に勝ちました。「最高に楽しい試合でした!!ありがとうございました!!」とお互いに健闘を称え、熱い握手を交わしました。
これは結果論ではありますが、僕が負けてしまった相手がグレイさんで本当に良かったです。お互いに精一杯考えたプレイングで本気を出して、プライドをかけて、シーソーゲームのような真剣勝負が出来たのです。僕は精一杯、その時、その時の最善手を本気で考えました。グレイさんも僕に対して、本気で最善手を考えて相手になって下さいました。僕はただ、彼の「リスクを恐れないというプレイングを行う度胸」と「それを支えた的確なプレイング」に完敗しました。とっても強かったです。そして、最高に楽しい試合ができて本当に良かったです。更に、グレイさんの優勝が決まった瞬間に一緒に抱き合って喜ぶことが出来て本当に良かったです。彼はすごい物を持っていました。デッキレシピも後から見せて頂いて感じたことですが、グレイさんは札幌大会においてあらゆる意味で納得の優勝を決めたと僕は思っています。こんなに素晴らしい相手と本気の勝負が出来て本当に楽しかったです。その一言に尽きます。
そういった感じで僕の札幌大会は終わりました。いくら楽しむことしか考えていなかったとはいえ、今回の結果は本当に出来すぎです。僕はこれほどまで自分が満足できる結果を残せたこと、こういった沢山の楽しむと言う経験が出来たことを、心の底から「奇跡」だと思っています。この「奇跡」というキーワードは1つ前の日記にも書きました。何故、僕がこの言葉に拘るのでしょうか。それは僕が今大会でとんでもないことをやってしまったからです。それは「大会で使用したデッキを今大会の対戦卓に座って『初めて』対人戦で回した」ということ、「調整らしい調整なんて物は本当にせず 一人回しすらしていなかった」ということが大部分を占めている理由です。一人回しすらしていないというか、調整らしい調整といえば「頭の中でカードは回していたこと」ぐらいです。だから、プレイングもクソもないぐらい今回の遠征はやる気がありませんでした。こんなにお金と時間をかけて、公式大会に遠征するというのに、これはありえないです。優勝を目指しているプレイヤーの方々に対して、本当に失礼な心がけだと思います。その上でそういった実力のある方々を蹴落としてクライマックスステージに進むなんて、僕は人間として本当に未熟です。
僕は今回の大会に向けて本気で「勝ちに行く気」がありませんでした。それは時間的にもモチベ的にもポケモンカードに自分がエネルギーを割くことが出来なくなってしまったからです。最も大きな理由は、同じく札幌大会に遠征したサニラン(仙台勢)の8人のメンバーからハブかれてしまったことですね。今回の大会は僕だけ単独行動だったんですよ。同じフェリーに乗ってきたものの、僕は2等客室の雑魚寝の部屋で1人で過ごしている一方で、彼らは個室を取って8人で調整などをしながら集団で過ごしていました。ご飯を食べる時も、僕はフェリー内のロビーで独りでカップ焼きそばを食べ、そそくさと部屋に戻る一方で、仙台勢の8人はレストランで優雅にお食事をしていたようです。フェリーの中ですら、僕はずっと独りだったんです。
僕は今回、遠征の間ずっと寂しかったです。支えてくれる人も居なければ、一緒に調整してくれる人が僕の地元の方々には居ないんです。あまりにも苦痛でした。気が付いたら僕はポケモンカードに触れることができないレベルで今回の大会に向けて調整も出来なかったんです。勝つためにしなければいけない「一人回し」ですら辛くなりました。「同じ目標を目指して一緒にやる相手が1人も居ない」、この事実があまりにも僕の中で大きすぎるショックでした。ポケモンカードを本気で辞めたくなりました。あまりにも病みすぎて、みんなの顔もあまり見なくなってしまってサニランにも行きたくなくなりました。本当に悔しかったです。向こうはいわゆる結果史上主義の方々の集まりでした。僕は楽しむことを主義とする人間です。相容れないのは解っています。それでもこんなにあからさまにハブかれるって何なんですかね。僕は敵を作りやすい性格であることは自分がよく解っています。それでも、みんなで一緒にポケモンカードがしたくて、向こう側に本気で自分の気持ちを伝えました。それでも、向こうのメンバーは「結果を残す為」に僕のことをハブきました。辛かったです。本当に辛かったです。正直、プレミアステージでPさんを倒してしまったことは、物凄く苦痛でした。結果を残す為にあれほどまで必死に頑張ってきた主要メンバーの1人を僕の手で潰してしまったのですから。僕はサニランのみんなのことが本当に大好きなのに、何で僕の手で彼らの希望を潰さなければいけなかったのだろう。札幌大会が終わった後は、自分のことがいつも以上に嫌になりました。それぐらい、僕は今回の遠征は悲しい物を背負った状態で迎えてしまったのです。
それでも、ポケモンカードを嫌いになれず、辞めることも出来なかった僕は、こんな状況下だからこそ自分に出来ることを精一杯やろうと考え、自分の中にある「楽しみたい」という自分の信条を本気で貫き通す為に、今回の札幌大会に向けて自分はどのように過ごすべきか精一杯考えました。そこで見つかった1つの課題が「メンタル面のマネジメント」です。僕は先天的、後天的にとある物を患ってしまった病弱な人間なのですが、その中でもはメンタルがありえないくらい弱いです。だからこそ、今回の札幌大会に向けてはひたすら自分に優しく過ごしました。そうすれば、僕は自分の力を思う存分、有意義に発揮できると思ったので、その考えを信じて、前日に札幌でお姉さんとデートをしたり、ポケモンカードで勝つことに必死にならないために、、心穏やかに札幌大会を迎えました。そして、結果としてベスト8というありえない程に有意義な結果を残してしまいました。本当に嬉しかったです。
1つ前の日記にも書きましたが、僕は決して強いプレイヤーでもないし、大した実力も持っていません。自分のことを「弱すぎる」と本気で思っています。でも、だからこそ自分には伸びしろが見えるし、今以上に強くなれると思うんですよね。純粋な実力だけなら、今回遠征したサニランのみんなの方が圧倒的に上だと思っています。僕は本当に運が良かっただけなんです。他人に対して誇れるような、見下ろすことが出来るような強さなんて全く持っていません。
それでも、僕が自分の中で答えを見つけて出すことが出来た今回の結果には、胸を張って誇ろうと思っています。最後の最後まで、自分の信念を貫き通してポケモンカードを今日まで続けてきて良かった。札幌大会に行って本当に良かった。
諸事情により名前を載せることは出来ませんが、今回の札幌大会に向けてとある方が僕に今回使用したデッキに関して知恵を貸して下さいました。他にも、僕がポケモンカードを楽めるように、モチベの維持という観点であ行クンがお話を聞いたりしてくれて、すっごく助かりました。僕は「独り」とは言いましたが、色々な形で僕の事を支えてくれる人は居てくれたのです。だからこそ、僕はこの状況下で「独りの時間」も楽みました。これは、僕を支えてくれる人あって出来た考え方です。このお二方には心の底から感謝しています。僕のことを最後まで支えてくれて本当にありがとうございました。最高に楽しめました。
ちなみに、今回のシーズンですが、何かの間違いが起こらない限り、僕は大会には出ません。僕は自分のやるべきことを札幌大会でやり遂げました。正直、燃え尽きたと思います。しばらく、ポケモンカードもまともに出来るかすらわからないので、少しの期間はサニランにも自発的に行かないような気がします。余計なことを背負ってしまうと、僕はポケモンカードを楽しむということが出来なくなってしまうので、少しの間は休養がてらゆっくりと休もうと思います。
札幌大会に参加された皆さんお疲れ様でした。僕はまたいつか公式大会の舞台に再び帰ってきます。その時も「楽しむ」という気持ちを念頭に置いて、全力でイベントを過ごすので
皆さんも楽しみにしてしていて下さい。今大会でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
それと暗い話ばかりではアレなので、今回の札幌大会にまつわる明るくも恥ずかしいちょっとした自分のお話を秘密日記に書きたいと思います。普段は秘密日記を全く使わないんですけど、ポケカプレイヤーにしてみればわりとどうでもいいお話を秘密日記に書きたくなったので、今回は思い切って書かせて頂きます。見たい方がいらっしゃいましたらお気軽にリンクどうぞ(笑)
1つ前の日記にコメントを残してくださった皆さん、ありがとうございます。僕は北海道から6日(火)の朝にフェリーに乗って帰ってきたのですが、その当日の夜からバイトに出勤するという、あまりにも無謀なスケジュールをこなし、今日(7日)は午前中に病院に行っただけでお昼以降は家でぐったりと過ごしていました。流石に疲れが未だに取れないようです。特に、首から肩、そして腰が痛い。そんな中、やっとまとまった時間が作れたので札幌大会のレポートを書きたいと思います。
今回のレポートはいつも以上に長いかもしれません。書きたいことがあまりにも多すぎます。ポケモンカードに関することをメインに書きますが、内容がいくらか逸脱してしまうかもしれません。あらかじめご了承下さい。
使用デッキ「シビビールバレット(レックウザEX主軸)」
まず始めに、僕が公式大会どころかシビビール派生を人前で使うということは、とても稀有なお話であります。覚えている限りで、シビビを人前で使ったのはバトカニ仙台大会の1週間前のサニランで1回、先月にサニランで1回とかなりレアです。今大会で使用する予選デッキは、札幌大会に参加すると決めた時に決めました。僕は自他共に認める生粋の2進化デッキユーザーですが、今回はこのデッキを使用することで、自分の力はどこまで通用するのか、それを実感したかったんです。だからこそ、僕は「公式大会でも2進化デッキを使いたい」というプライドを捨てました。
自分の中で今回の環境のメタを沢山考えましたが、納得のいく可もなく不可もない無難なデッキはこのデッキしかありませんでした。中身としては、俗にいうレックビールですね。だけど、ただのレックビールじゃつまらないので色々と工夫をさせて頂きました。レックウザEXと一緒にビクティニ(Vジェネレート)がメインのデッキでもあります。そして、シビビール派生とはあまりにも珍しすぎるゼクロム0枚です。ゼクロムでも出来ることは、ビクティニでもできるような気がするんです。あとは入っているグッズが一般的なシビビール派生としてはちょっとだけ珍しいかな。工夫としては大体そんな感じです。
【チャレンジステージ1周目】
× 0-6 ミュウツーEXテラキオンランドロスEXトルネロスEX(フジツボ君)
初戦から仙台の遠征勢と対戦…宮城でやれって感じですね。対戦内容としては相性が最悪な上に、要所要所でエネルギーを引けずにランドロスに場を荒らされて気が付いたらサイドを全部引かれていました。ランドロスはほとんど諦めていた相手なので、まぁ仕方ないかなと思います。
【チャレンジステージ2周目】
〇 6-2 キュウコンミュウツーEXダークライEX
来ました。どくさいみん光線によるゴリ押しデッキ。しかしながら、相手がどうやらミュウツーレースの戦い方をよく理解していなかったようだったので、初っ端からこちらのペースで相手をコントロールし、すんなりと勝たせて頂きました。
〇 6-4 エンブオーレシラムミュウツーEXホワイトキュレムEX
相手が事故っていたようなので序盤から速攻を仕掛けようとするも、こちらは思うようにエネルギーをトラッシュに落とせずもたついてしまいます。そうこうしているうちに、相手のエンブオーが立ってしまい、ホワイトキュレムが2体殴れる状態が出来上がってしまいました。ホワイトレイジが予想以上に厄介でした。うかつにVジェネレートなんてかましたら返り討ちに合います。ということで、エンブオーを前にキャッチャーで呼んで縛り、ライコウEXでひたすら狙撃する戦法を取ると、どうやら相手は入れ替えるための手段を用意していなかったようで。ひたすらボルテージアローでベンチを狙撃して勝ち。
〇 6-1 サーナイトミュウツーEXゴルーグムシャーナ
ここで最初の奇跡が起きました。先行2ターン目でレベルボールでシビビールを呼んで…って、ん…?あれ…?3周してデッキの中身を確認するも、シビビールが全てサイド落ちというとんでもない悪夢が起こってしてしまいました。どないして勝てばいいねん…って感じでしたが、たねポケモンからひたすらに手張りドラゴンバーストで処理し、サーナイト2体にVジェネレートをかましつつ、シビシラスのスパークで2枚取りをして、何とかサイドからシビビを確保し、そのまま圧勝させて頂きました。ジャッジの方曰く「今の試合よく勝てたね…」みたいな感じだったので、本来であればそれぐらい厳しい試合だったかもしれません。
この時点でプレミアステージ進出という自分の目標は達成しました。しかしながら、ここで終わらせるのは勿体無いので、自分が出来る限りのことを最後までやり通そうと、プレミアステージに足を運びました。とりあえず、一旦休憩がてら外へ美味しい空気とタバコを吸うために一服し、再びプレミアステージの舞台に戻りました。
【プレミアステージ1周目】
〇 6-2 ミュウツーEXランドロスEXダークライEX
プレミアステージ1戦目です。春のバトカニ横浜、名古屋ではこの壁が超えることが出来ませんでした。ということで、緊張しながらも楽しむことを念頭に置いて、全力でプレミアステージを満喫しました。大事な1戦目、場をオープンすると相手はダークライEX、ミュウツーEXでした。「行ける!!」と思ったのも束の間、序盤からランドロスEXが出てきました。こちらの展開は2ターン目からシビビが2体立ったので、レックウザEXでその時に最も危険なポケモンをドラゴンバーストで駆除し続けます。そうすると、相手は思うように場にエネを残すことができずに、ミュウツーEXで素殴りし続けるのが精一杯。申し訳ありませんが、レックウザEXを倒された後に、こちらもミュウツーEXを場に出しエックスボールでカウンターさせて頂きました。そのまま相手は場にエネがつかなかったため、2体目のレックウザEXがダークライEXにドラゴンバーストを打ち込み、勝負ありです。よし、勝った!!
○ 6-4 ランドロスEXギギギアルレジスチルEXコバルオンEX(はたしょーさん)
中部からいらっしゃったプレイヤーさんということで、「仙台から来ました!!朗です!!対戦楽しみましょう!!」とお互いに自己紹介を交えつつ、緩い雰囲気で対戦を始めました。場をオープンした際に、相手の場にいたのはレジスチルEXとギアル。相性には自信があったので、Vジェネレートを有効活用するプレイングを心がけました。しかしながら、思うようにエネの充足が出来ず、しかもランドロスEXまで出てくるという…仕方がないのでレックウザEXで攻めたりもしますが、取っては取られてのシーソーゲームとなってしまいました。決めてとなったのは、相手が2体目のピクティニを倒したこと。僕は心の中でニヤリと笑いました。何故なら手札にパソコン通信があって、山札にはげんきのかけらが残っていたことを知っていたからです。そうです、僕のデッキにはビクティニがただ2枚積んであるわけではないのです。げんきのかけらまで積んでいるため、ビクティニが簡単に3体立てられる仕様となっております。そのまま、3体目にビクティニでコバルオンEXを撃破して勝利。相手はまさかの3体目のビクティニの登場に「えええぇぇ!?」というリアクションでした。はたしょーさんは今大会で全参加者のうち、最も酷いVジェネレートの被害に受けたことになります。正直、最高に楽しかったです。←
○ 6-0 ケルディオEXヤミラミダークライEX(グレイさん)
今大会の優勝者です。まさかプレミアステージで対戦するときには、再びクライマックスステージで対戦することになるとは思いもしませんでした。それにしても、彼とは対戦前からありえないほど意気投合していたと思います。お互いに決して治らない厨二病を患っていたり、性癖のお話とかポケモンカードに全く関係のない話題で盛り上がっていました。プレミアステージの外でやれって感じです(笑) 対戦内容に関しては、グレイさんが酷い事故を起こしたのに対し、僕のデッキが異常なほどにブン回りました。エネルギーが充足される前にダークライを処理し、きせきがついてもスクラッパーで剥がす、ジャンクハントをされてもNで流す、僕に完全にペースを乗せられたグレイさんは、文字通り手も足もでない状態でした。ストレートで6枚サイドを取って勝利しました。しかしながら、僕はこのデッキの本当の恐ろしさに、まだ気がついていなかったのです…
○ 6-3 ファイヤーカメックスケルディオEXブラックキュレムEX(Pさん)
ここで勝つことが出来ればクライマックスステージに進出できることがほぼ確定する、とても大事な一戦です。しかしながら、ここで立ちはだかった相手はサニランでよく対戦させて頂く強豪プレイヤーのPさんでした。とても、大きな壁でしたね。まさか、春のバトカニとうる君に対戦した時に続いて、こういった大事な局面でPさんと対戦することになるとは…向こうもプレミアステージで2勝していたらしく、負けられない大事な勝負だったようです。それでも、僕の答えは決まっていました。対戦前に彼へ「Pさんとこの場で真剣勝負が出来るのがとても嬉しいです!!一緒に楽しみましょう!!」とお話すると、「そんなこと言いながらも、君は勝ちに来たんでしょ?チャレンジステージでフジツボ君の隣で対戦を見ていたけど、君からはとてつもない闘志が伝わってきたよ」と返ってきました。僕はその時、無意識に「あ、やっぱりわかります?それならば全力で勝負してこそですよね!!」と返していました。この時に初めて自分の気持ちが解ったんです、僕が「ただ楽しみに札幌大会へ来たわけではない」と。その気持ちに正直になって、Pさんとの対戦を楽しみました。相手のデッキはトロピカルビーチが搭載された本気のカメケルでした。序盤に向こうが速攻でカメを立てて殴ってくるも、こちら側も負け時とシビビを並べて、レックウザEXで力押しを決めました。僕の頭の中にはPさんのカメケルの急所が解っていました。それはファイヤーもブラックキュレムも「基本エネルギーに頼っているデッキ」のため、ドローソースでエネルギー回収を上手く引かない限り、水エネルギーが思うように充足されないという部分です。ということで、僕がプレイングで最も心がけたのはエネルギーが充足されたケルディオEXをひたすら仕留めるというものです。相手は、どうやら思うようにドローソースが中盤以降から引けずにエネルギーも充足できなくなっていました。そうなるとこのデッキは止まりません。いくら、一時凌ぎでシビビを縛られようと、いれかえが安定して供給されるこちら側は正直、負ける気がしませんでした。そのまま、力押しでケルディオEXを3体倒して勝利しました。この場で真剣勝負でPさんに勝つことができたということ、それは僕にとって大きな喜びとなりました。勝った瞬間にガッツポーズをしてしまうほど嬉しかったです。デッキ相性はどちらかというと僕の方が上とはいえ、彼に勝つのはそう容易い物ではありません。僕はたまたま運が良かったとは思いますが、対戦中に彼からとてつもないプレッシャーを感じていました。正直、デッキの中身とPさんの気迫の影響で、ずっと緊張感が解れませんでした。だからこそ、僕はこの対戦を通して、自分の中で自分の力が一皮剥けたということを実感できたのです。とにかく、この勝利は本当に嬉しかった。
× 0-6 ミュウツーEXヤミラミダークライEXバッフロン(たっぴー君)
プレミアステージで4勝したことによりクライマックスステージ進出がほぼ確定し、背負う物はもう無くなりました。あとは純粋に勝負をしたい人が来るまで、プレミアステージで相手を待っていました。その状況下で、ふと目に入ったのが北海道の超有名プレイヤーであるたっぴー君の姿でした。僕は迷わず、彼のもとに向かい「ダイアリーノートで朗って名乗ってる物です!!対戦しましょう!!」と対戦卓に座る。どうやら、向こうはプレミアステージの1戦目だったらしく、向こうにとっては決して負けられない戦いになったようです。そして、僕は自分のスコアシートを隠して、彼との対戦に臨みました。対戦内容に関しては相手が上出来とかいうレベルを通り越してブン回った上に、こちら側はシビビがサイドにほとんど落ちてしまったので何も出来ませんでした(笑) それにしても、彼のプレイングはとても上手かったと思います。プレミアステージの終了時間をかなり気にしていたようで、やや雑なカード捌きをしていましたが、プレイングはとても丁寧で1つ1つ確実に僕を潰す為に、的確なプレイングを僕に対して行いました。文句なしで強いプレイヤーだったと思います。自分の目で彼の実力をしっかりと見ることが出来て本当に良かった。対戦には負けましたが、彼と対戦出来たことで、僕はポケモンカードを楽しめたのです。やっぱり、強い人と実際に対戦して学べることって沢山あるんですね。ちなみに、対戦で負けが決まった瞬間に「勝負してくれてありがとう!!僕は上で待ってるね!!」と4勝のスコアシートをここで見せたら、たっぴー君から「…イケメン!!」と返ってきました。何か面白かったです(笑)
そのまま外で一服がてら休憩していたらプレミアステージが終了し、連勝数が上位のプレイヤーが集合していました。僕の結果は4連勝ということで、6連勝 1人、5連勝 1人、4連勝 3人、3連勝 12人ということで、奇跡のクライマックスステージ進出を決めることができました。正直、自分がこの場に再び立つことができるとは本当に思っていなかったです。とにかく嬉しくて、嬉しくて、共にクライマックスステージ進出を決めた方々と喜び合いました。特にみれさんとカイリさんが同じようにクライマックスステージ進出を決めることが出来たのがとてもうれしかったです。カイリさんからは「楽しみたい気持ちでこの舞台に残ったのは大したもんだよ」と言ってもらえて本当に嬉しかったです。そして、3連勝の方々がクライマックスステージ進出をかけて臨んだじゃんけんで勝ち抜いた面子の中には、何とプレミアステージで僕が倒したグレイさんの姿が。喜びも再開かつ再びここで戦うことになるかもしれないという期待も込めてハイタッチを決めました。しかしながら、その直後に対戦することになるとは思っていませんでした(笑)
さて、クライマックスステージですが僕は4連勝組のジャンケンの結果、2人に勝って一応3位ということになり、そのまま7位のグレイさんとの対戦が決定しました。今回の対戦決定カードはかなり特殊です。春のバトカニでは互いの順位の数を合わせて「17」となるような組み合わせでしたが。今回は1位vs5位、3位vs7位、2位vs6位、4位vs8位という、やや変則的な組み合わせです。そのため、ギリギリまで対戦相手が解りませんでした。それこそ、対戦卓に着いた時にグレイさんが目の前に座ったときは流石に笑いましたね。そして、デッキスリーブの交換をその時になって求められました。これは良い試みだと思いますが、デッキスリーブの交換の際に「対戦相手と向かい合って交換をしなければならない」という、運営側から面倒なお願いをされてしまいました。デッキスリーブの変更は別に構わないんですが、そういう大事なことは前もって説明してほしかったし、どうせやるならプレイヤーの立場になってそういった点に気を使ってほしかったと思っています。ということで、僕は運営側にお願いして別のテーブルを用意してもらい、そこで入れ替えました。大阪以降はそれらの点が改善されている事を望みます。
そして、僕はこの時に今回の試みのとんでもない抜け穴を見つけてしまったのです。それは「仕切りがないことにより、相手が使用したデッキのスリーブを覚えていれば相手のデッキが何なのかが把握できてしまう」という恐ろしい物です。正直、この発見をしてしまった時に頭の中で本気で悩みました。何故ならグレイさんのデッキの中身を知っていたからです。僕は今回の札幌大会で、もし何かの間違いが起こってクライマックスステージに残ってしまったとしたら、使おうと決めていたデッキがありました。結果的に「そのデッキ」を使ったのですが、相手が解っているならば確実に勝ちに行きやすいデッキを使用するのが戦略という物です。そして、これはその時に気が付いた人でしか出来ない物だし、運営側が気が付かなかった穴です。ということは、ルール違反でも何でもなく戦略ということになります。僕は今回、使用する予定は無かった物の、プレイングと構築に人一倍自信があるデッキを2つ用意していました。その片方のデッキがグレイさんを始めとする、今回のクライマックスステージ進出者のデッキのほとんどに有利であることに気が付いてしまったのです。
僕は頭の中ですっごく葛藤しました。「確実に勝ちに行く」べきなのかどうなのか。しかしながら、僕の中でこの選択を行うということは、一言で言うと「汚い手」であると感じたのです。僕はただ勝つためだけに札幌大会に来たわけじゃなく、全力で楽しむために札幌大会に来たのだと。そして、数秒間このデッキ選択に関して悩んだ後に、答えを出しました。僕が今回の札幌大会へ何をしに来たのか「その気持ち」が一番大事であると。僕はポケモンカードを楽しむ上で札幌大会で使うと決めていたデッキを組みました。そんな僕がそのためのデッキを使わないわけがありません。結果史上主義の方々としてはありえない選択だと思いますが、おそらくもう片方の選択をしたとしたら、僕は絶対に後悔をしてしまうと思います。特に負けた時はものすごく後悔しますよね。どうして、そのデッキを信じてやれなかったんだって。何と言うか、春のバトカニ仙台大会とどことなくシチュエーションが似ていました。相手に確実に勝ちに行くデッキを使用するよりも、自分が願いを込めたポケモンカードを楽しむためのデッキを使用するという、2つ選択肢を迫られていたのです。ならばこそ、胸を張って「このデッキを使用して本当に楽しかった」と思えるデッキを使用することに決めました。このように迷いが消えた僕には怖い物なんてありませんでした。
使用デッキ「カメックスバレット(ケルディオEX主軸)」
このデッキ名を見た時に「?」となった人は沢山いると思います。「何でカメケルじゃなくてカメバレットなの?」って。そりゃあそうですよ。このデッキに入っているポケモンは「カメックスケルディオEXビクティニミュウツーEXテラキオンエモンガメタモン」なんですから。僕の中にあったイメージは「シビビールでできることをカメックスでやってみる」でした。その為に色々な工夫をしました。メタモンとエモンガはピン刺しで入っています。何故、そのような理由で入っているのかは、是非考えてみて下さい。とりあえず言いたいことは「メタモンがカメになると思った?ざーんねーん!!テラキオンでした!!」みたいなことがやりたかったです。ふざけてますよね。本気で勝ちに行く気なんてないように見えますよね。それでも、デッキのコンセプトはとても面白いと僕は自負しています。これは僕が大好きな「初見殺し」ができるデッキだと信じていました。まさかカメックスにテラキオンが入ってるなんて思わないでしょう?それが楽しいんです。そして、あらゆる工夫を交えて相手を自分のペースに持って勝ちに行く、それが僕は楽しいんですよ。ちなみに、他のアタッカーとしてシェイミEXを入れるか迷いました。スリーブを入れ替える直前も、ビクティニにするかシェイミEXにするかすっごく迷いました。それでも、僕が「今日はVジェネレートの日だ」と勝手に思い込んでいたこと、「もしかしたら誰かがデッキを変更してギギギアルを使用するかもしれない」ということ、「シェイミEXを初手で引いてしまうことによる恐怖感」などなど、様々な理由から、今回はビクティニをアタッカーとして使用することに決めました。まぁ、結果的にビクティニはパソコン通信でトラッシュしてしまったんですけどね(笑)
【クライマックスステージ】
× 4-6 ケルディオEXヤミラミダークライEX(グレイさん)
グレイさんとは本日2回目の対戦です。対戦カードが決まった後、共に喫煙所に行って一服し、お昼ご飯も一緒に食べました。何で大事な勝負の前にこんなに緩く相手と過ごせるんでしょうね。そのまま対戦前の握手はお互いに両手でガッチリとしつこいほどに交わしました。どうやらテンションが高い物同士で化学反応みたいなものが起こったようです(笑)
相手のデッキコンセプトは把握していたものの、どうすれば相手に有効的に勝てるのだろうか。それを考えた時、真っ先に出て来たのはテラキオンとNの運用の仕方でした。頭の中でそのイメージを作りつつ、山札をカットし初手に引いたのは「ミュウツーEX、テラキオン、水エネ、水エネ、エネルギー回収、エネルギー回収、アララギはかせ」でした。アララギはかせを見た瞬間に春の仙台大会でじいタンクさんに負けた悪夢が蘇りましたね。「何でこんな大事な場面で最初からエネルギー回収が2枚も来るんだよ!!」って。しかしながら、初手としてはそこまで絶望的ではありません。ツメタチワキどくさいみんナイトスピアが怖かったのでミュツツーEXを出しました。テラキオンはサイド落ちではなかったことが確認できたので手札に入れたまま。そのまま先行で、山札を引くも別のサポーターを引くことは出来なかったので、テラキオンを場に出し水エネを付け、初っ端から相手をいきなり威圧しました。そして、アララギはかせを打ち、ゼニガメを並べてターンエンド。そうすると、相手は先ほど僕と対戦した時には見せなかった、ものすごいブン周りを見せ、タチワキシティジムを張ってどくさいみん光線を1ターン目から打ち、ジャンクハントで手札を潤していました。そのまま、こちらにターンが来てスーパーポケモン回収を打ってミュウツーEXを救出しようとするもコインは裏、そのままヘビーボールでカメックスを読んでアメ進化で、ケルディオEXがかけつけてヤミラミを倒しました。そのまま、相手とは魂の削り合いのような殴り合いを行い、僕はテラキオンを使いながらヤミラミとダークライEXを倒し、向こうはナイトスピアでケルディオEXを1匹倒し、カメックス、ミュウツーEXとダメカンをばら撒いていきました。僕はこの時、テラキオンを囮にするというプレイングをこころがけていました。何故なら手札にげんきのかけらとプリズムエネルギーを握っていたからです。そして、場にはエモンガも出ています。いつでもカウンターを狙いにいったんです。それでも相手がそれを読んでいたのか、着実にEXを狙おうとしてきました。こんなにリスクを恐れない強気なプレイングをスーパーポケモン回収を見せている相手にどうしてできるのでしょうか。僕はそれが怖かったです。そして、勝負が決まったのはケルディオEXにどくさいみん光線を決め、相手がコインで表をだし、僕のケルディオEXを眠らせて、ツメタチワキナイトスピアで140Dを乗せ、ミュウツーEXに30Dを乗せた後でした。この眠り判定のコインで、表が出れば僕の勝ち、裏が出ればグレイさんの勝ちという、とんでもない運命がこのコイントスに委ねられたのです。そして、僕は勢いよくコインを投げました。結果は…裏。僕は「うーわ!!」と声を挙げ、頭を抱えてテーブルに肘をつきました。すっごく悔しかったです。そして、山札から引いたカードはサポーターでも何でもなくこの場で持っていても仕方のないポケモンキャッチャーだったと思います。もうどうしようもないです。僕は自分の手札を見て、どうすることも出来なくなってしまいました。そして、山札からカードを引いた5秒後に相手に向かって本気の笑顔を見せ、大きく手を差し伸べて、心の底からこう言いました…どうぞ!!その瞬間、タチワキの効果でケルディオEXがきぜつして、相手はキャッチャーでミュウツーEXを呼び出し、ツメナイトスピアでミュウツーEXを倒し、サイドを合計4枚引ききり僕に勝ちました。「最高に楽しい試合でした!!ありがとうございました!!」とお互いに健闘を称え、熱い握手を交わしました。
これは結果論ではありますが、僕が負けてしまった相手がグレイさんで本当に良かったです。お互いに精一杯考えたプレイングで本気を出して、プライドをかけて、シーソーゲームのような真剣勝負が出来たのです。僕は精一杯、その時、その時の最善手を本気で考えました。グレイさんも僕に対して、本気で最善手を考えて相手になって下さいました。僕はただ、彼の「リスクを恐れないというプレイングを行う度胸」と「それを支えた的確なプレイング」に完敗しました。とっても強かったです。そして、最高に楽しい試合ができて本当に良かったです。更に、グレイさんの優勝が決まった瞬間に一緒に抱き合って喜ぶことが出来て本当に良かったです。彼はすごい物を持っていました。デッキレシピも後から見せて頂いて感じたことですが、グレイさんは札幌大会においてあらゆる意味で納得の優勝を決めたと僕は思っています。こんなに素晴らしい相手と本気の勝負が出来て本当に楽しかったです。その一言に尽きます。
そういった感じで僕の札幌大会は終わりました。いくら楽しむことしか考えていなかったとはいえ、今回の結果は本当に出来すぎです。僕はこれほどまで自分が満足できる結果を残せたこと、こういった沢山の楽しむと言う経験が出来たことを、心の底から「奇跡」だと思っています。この「奇跡」というキーワードは1つ前の日記にも書きました。何故、僕がこの言葉に拘るのでしょうか。それは僕が今大会でとんでもないことをやってしまったからです。それは「大会で使用したデッキを今大会の対戦卓に座って『初めて』対人戦で回した」ということ、「調整らしい調整なんて物は本当にせず 一人回しすらしていなかった」ということが大部分を占めている理由です。一人回しすらしていないというか、調整らしい調整といえば「頭の中でカードは回していたこと」ぐらいです。だから、プレイングもクソもないぐらい今回の遠征はやる気がありませんでした。こんなにお金と時間をかけて、公式大会に遠征するというのに、これはありえないです。優勝を目指しているプレイヤーの方々に対して、本当に失礼な心がけだと思います。その上でそういった実力のある方々を蹴落としてクライマックスステージに進むなんて、僕は人間として本当に未熟です。
僕は今回の大会に向けて本気で「勝ちに行く気」がありませんでした。それは時間的にもモチベ的にもポケモンカードに自分がエネルギーを割くことが出来なくなってしまったからです。最も大きな理由は、同じく札幌大会に遠征したサニラン(仙台勢)の8人のメンバーからハブかれてしまったことですね。今回の大会は僕だけ単独行動だったんですよ。同じフェリーに乗ってきたものの、僕は2等客室の雑魚寝の部屋で1人で過ごしている一方で、彼らは個室を取って8人で調整などをしながら集団で過ごしていました。ご飯を食べる時も、僕はフェリー内のロビーで独りでカップ焼きそばを食べ、そそくさと部屋に戻る一方で、仙台勢の8人はレストランで優雅にお食事をしていたようです。フェリーの中ですら、僕はずっと独りだったんです。
僕は今回、遠征の間ずっと寂しかったです。支えてくれる人も居なければ、一緒に調整してくれる人が僕の地元の方々には居ないんです。あまりにも苦痛でした。気が付いたら僕はポケモンカードに触れることができないレベルで今回の大会に向けて調整も出来なかったんです。勝つためにしなければいけない「一人回し」ですら辛くなりました。「同じ目標を目指して一緒にやる相手が1人も居ない」、この事実があまりにも僕の中で大きすぎるショックでした。ポケモンカードを本気で辞めたくなりました。あまりにも病みすぎて、みんなの顔もあまり見なくなってしまってサニランにも行きたくなくなりました。本当に悔しかったです。向こうはいわゆる結果史上主義の方々の集まりでした。僕は楽しむことを主義とする人間です。相容れないのは解っています。それでもこんなにあからさまにハブかれるって何なんですかね。僕は敵を作りやすい性格であることは自分がよく解っています。それでも、みんなで一緒にポケモンカードがしたくて、向こう側に本気で自分の気持ちを伝えました。それでも、向こうのメンバーは「結果を残す為」に僕のことをハブきました。辛かったです。本当に辛かったです。正直、プレミアステージでPさんを倒してしまったことは、物凄く苦痛でした。結果を残す為にあれほどまで必死に頑張ってきた主要メンバーの1人を僕の手で潰してしまったのですから。僕はサニランのみんなのことが本当に大好きなのに、何で僕の手で彼らの希望を潰さなければいけなかったのだろう。札幌大会が終わった後は、自分のことがいつも以上に嫌になりました。それぐらい、僕は今回の遠征は悲しい物を背負った状態で迎えてしまったのです。
それでも、ポケモンカードを嫌いになれず、辞めることも出来なかった僕は、こんな状況下だからこそ自分に出来ることを精一杯やろうと考え、自分の中にある「楽しみたい」という自分の信条を本気で貫き通す為に、今回の札幌大会に向けて自分はどのように過ごすべきか精一杯考えました。そこで見つかった1つの課題が「メンタル面のマネジメント」です。僕は先天的、後天的にとある物を患ってしまった病弱な人間なのですが、その中でもはメンタルがありえないくらい弱いです。だからこそ、今回の札幌大会に向けてはひたすら自分に優しく過ごしました。そうすれば、僕は自分の力を思う存分、有意義に発揮できると思ったので、その考えを信じて、前日に札幌でお姉さんとデートをしたり、ポケモンカードで勝つことに必死にならないために、、心穏やかに札幌大会を迎えました。そして、結果としてベスト8というありえない程に有意義な結果を残してしまいました。本当に嬉しかったです。
1つ前の日記にも書きましたが、僕は決して強いプレイヤーでもないし、大した実力も持っていません。自分のことを「弱すぎる」と本気で思っています。でも、だからこそ自分には伸びしろが見えるし、今以上に強くなれると思うんですよね。純粋な実力だけなら、今回遠征したサニランのみんなの方が圧倒的に上だと思っています。僕は本当に運が良かっただけなんです。他人に対して誇れるような、見下ろすことが出来るような強さなんて全く持っていません。
それでも、僕が自分の中で答えを見つけて出すことが出来た今回の結果には、胸を張って誇ろうと思っています。最後の最後まで、自分の信念を貫き通してポケモンカードを今日まで続けてきて良かった。札幌大会に行って本当に良かった。
諸事情により名前を載せることは出来ませんが、今回の札幌大会に向けてとある方が僕に今回使用したデッキに関して知恵を貸して下さいました。他にも、僕がポケモンカードを楽めるように、モチベの維持という観点であ行クンがお話を聞いたりしてくれて、すっごく助かりました。僕は「独り」とは言いましたが、色々な形で僕の事を支えてくれる人は居てくれたのです。だからこそ、僕はこの状況下で「独りの時間」も楽みました。これは、僕を支えてくれる人あって出来た考え方です。このお二方には心の底から感謝しています。僕のことを最後まで支えてくれて本当にありがとうございました。最高に楽しめました。
ちなみに、今回のシーズンですが、何かの間違いが起こらない限り、僕は大会には出ません。僕は自分のやるべきことを札幌大会でやり遂げました。正直、燃え尽きたと思います。しばらく、ポケモンカードもまともに出来るかすらわからないので、少しの期間はサニランにも自発的に行かないような気がします。余計なことを背負ってしまうと、僕はポケモンカードを楽しむということが出来なくなってしまうので、少しの間は休養がてらゆっくりと休もうと思います。
札幌大会に参加された皆さんお疲れ様でした。僕はまたいつか公式大会の舞台に再び帰ってきます。その時も「楽しむ」という気持ちを念頭に置いて、全力でイベントを過ごすので
皆さんも楽しみにしてしていて下さい。今大会でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
それと暗い話ばかりではアレなので、今回の札幌大会にまつわる明るくも恥ずかしいちょっとした自分のお話を秘密日記に書きたいと思います。普段は秘密日記を全く使わないんですけど、ポケカプレイヤーにしてみればわりとどうでもいいお話を秘密日記に書きたくなったので、今回は思い切って書かせて頂きます。見たい方がいらっしゃいましたらお気軽にリンクどうぞ(笑)
コメント
熱い文章楽しませていただきました
リンクさせていただきます
スカイプIDお持ちのようですがスカイプ対戦とかされるのでしょうか
よろしければコンタクト送りたいのですが
バトカニでの対戦はとても楽しめたようですね。
ただ、後半のハブられた云々はここで書かなくても良かったのでは?
途中の経緯も知らないけど、朗君と8人を知っている者として敢えて言います。
それとサニランもお休みするとの事ですが、先ずは顔だけでも出しに来て下さい^^(言いたい事、分かるでしょ?)
と言ってるアタシは体調不良で今週末参加出来るか分からないけど(汗
来年の春に向けて完全復帰を目指しているんだし、一息ついたらまた来て下さいね!
あからさまに8人が悪いように書かれていて、(少なくともいい印象にはならない)イメージダウンをはかってるように見えます(T ^ T)
ガッチリ握手できる爽やかなプレイヤーであるなら、
そうやって晒しあげるのではなく心の中に留めておくべきです。
そんなところにもハブられる理由はあるのではないでしょうか・・・
コメントありがとうございます。
どのような心構えをもって、大会に臨むのが果たして自分にとって一番良いのか。
そういった物が少し見つけられたようなイベントでもあったと思います。
今後もご期待に応えられるようにより一層、精進させて頂きますのでよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
熱い文章というか、自分が感じたことを思いのまま書いただけです。
楽しんで頂けたのなら幸いです。こんな僕でも誰かの力になれるのならば嬉しいです。
僕のSkype IDは「kiriwaru」になります。お気軽にコンタクト追加どうぞ。
コメント&お祝いのお言葉ありがとうございます。
全力で楽しめたのもサニランでいつも対戦をして頂ける皆さんのお陰です。サニランの皆様に対する感謝の気持ちは測り知れません。先ほど、サニランのK分さんに札幌大会のお土産を預かって頂いたので、今週のジムチャレの時にでも皆さんで召し上がって下さい。
後半のお話は書くかどうか本気で迷いました。こんなことは公の場で書くようなことでもありませんし、ずさママさんならお解り頂けると思いますが、「普段の僕」ならば絶対に書きません。そんな僕がこういった内容を書いた意図を、何かしらの形で汲み取って頂けると嬉しいです。
また、この行動によってサニランにいつもいらっしゃる皆さんが、僕の事を嫌いになってもいいです。僕の存在がそれぐらい酷い物である、皆さんにとってガン細胞のような物にならないのであれば、僕はもうサニランへ行きません。それぐらいの覚悟で僕は今回の内容を書きました。伝え方は色々あるのかもしれませんが、僕は「これぐらい辛かった」んだということを素直に伝えたかったのです。僕なりに日記の中で出来る限りの言葉のクッションを配置しましたが、それでもそのように捉えられてしまうのは当たり前だと思っています。それぐらい、僕は今回の一件で傷つきました。僕は本当に惨めな人間です。大会に参加した方々ならまだしも、普段サニランにいらっしゃる皆さんへ対して、間違いなく御迷惑をおかけする形になると思います。それでも、僕は自分の発言と行動には責任を持ちます。ということで、ちゃんとサニランの店員さんには僕の方から先に謝らせて頂きました。皆さんへ直接的な謝罪をするのはしばらく経ってからになると思いますが、とりあえず今は何も出来そうにないです。そっとしておいてもらえると助かります。
何か僕の方から、直接的に皆さんへお話しなければいけないことができましたら、いつでも連絡を下さい。しっかりと時間を作って対応させて頂きます。ご心配をおかけしてしまって申し訳ありませんでした。
コメントありがとうございます。
あなたはY山さんでしょうか。そうでしたら、共にサニランへ通っている身としては、大変不快な思いをさせてしまって申し訳ありませんでした。上記のずさママさんへのコメントにも書いた通り、僕はこのメッセージをより多くの人に見て頂きたくて、今回の日記を書きました。
8人に対するイメージダウンとは言いますが、僕が恨んでいるのは僕をハブいた主犯格の向こう側のリーダーただ1人だけです。それ以外の7人に対しては恨みも何もありません。それでも、彼かが結果を残す為に僕をハブいたという事実は変わりません。そうなると、向こう側が悪者になるのは僕にとって当然です。向こう側のメンバーはその覚悟があって僕の事をハブいたはずです。それぐらい受け入れられないのならば最初からそういうことはやらないで欲しかったというのが僕の本音ですね。
ちなみにハブかれた理由に関しては僕が結果史上主義であること以外にも、一言でいえば「僕に協調性がない」ということになります。あいさんの仰る通りです。こういった部分でも僕がハブかれた原因は存在しているのです。
人前で握手ができるほど爽やかなプレイヤーだとしても、我慢が出来ないことはあります。僕はそういった所が本当に大人になれていません。普段はずっと心の中に押し殺して過ごしていても、今回ばかりは我慢できませんでした。そこまでして、僕は自分を良いプレイヤーとして演じたくありません。こればかりは、今の僕はあいさんの気持ちに応えられそうにないです。本当にごめんなさい。
釣竿が見えなかったので、イケるかな~と思っていたのが大間違いでしたw
本当に楽しかったです!!
また対戦できる機会を楽しみにしています。
あんまりDNに書くことでは無いとも思ったんだけど、サニランの方も心配しているようなのでこちらに書きます。日記を読むと主犯格がいるものだと思っているようなのですが、少なくとも決めた時点での構成メンバーの総意であって1人が働きかけたものでは無いので1人を悪者にして欲しくないかな。傷つけるだろうことはわかっていたから君にとって僕らが悪者になるのは当然ですが、1人が言ったことでは無いです。
コメントありがとうございます。
シビビとエネの回収につりざおも入れてましたよ。
ということで、ビクティニが3体どころか4体立つこともありえたわけです。
いかに、はたしょーさんが被害を被るべくして被ったかおわかり頂けたでしょうか(笑)
「本当に楽しかった」
その一言が僕にとって何よりも励みになります。僕も楽しかったです。
また対戦しましょう。その時まで楽しみを貯めておきます。
コメントありがとう。やっと向こう側のメンバー直接的な声が聞けた。
特に、風車君とは札幌大会前にこの件に関して全くお話しなかったね。
僕の個人的な私情のせいで迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない。
僕はね、君ら側が「より勝てるため」に、何回も自分の望みを殺そうと思ったの。
だけど、僕の器があまりにも小さ過ぎて、押し殺そうと思ったは結局気持ちを隠せなかった。
そんな中で、いつのまにか君らに対して「敵」という立ち位置に自分が居る事に気が付いた。
僕は「主犯格の奴だけ」を恨んでいるって書いたけど、それは彼の人間的な物が余りにも気に喰わなくて、君らが今回取ったやり方はとても合理的だったから、そこら辺を否定する気は全く無かったの。僕はみんなのことが大好きだから、みんなの中で誰が勝っても嬉しいから。これは嘘じゃない。
それでも僕はただ、みんなの輪の中に入れなかったことが本当に寂しくて、独りぼっちになるのが本当に怖くて、自分を抑えきれずに暴走しちゃったの。ごめんね。僕は自分の感情のコントロールが人並みにすら出来ない大きな子どもなんです。間違いなく僕の存在によって、君らが少しでも勝てなくなってしまった原因になりえたのかもしれない。でも、君らはそれを覚悟の上でその選択をしたんだよね?
だから、僕はみんなが思っているでその悩み(?)に対して「みんなまとめてぶっ潰しに行く」という、自分の意思をもって君らに全力で向かっていったの。僕のその気持ちを組み取ってもらえたとしたら、嬉しいです。実際にPさんを僕の手で倒したことも、悩んでいる自分もいれば、よくやったと自分のことを褒めている自分もいる。札幌大会を通して、僕はあらゆる意味でものすごく心が揺らいでいたんだろうね。
今回こういう悲しいことがあって、みんなは僕のことをかなり嫌いになったと思う。
それでも、僕はみんなのことを嫌いになりませんでした。というか、僕にはなれません。
サニランなどでいつも対戦してくれる、色々なデッキを一緒に考えることが出来るなど、ポケモンカードを通して楽しい時間をみんなで共有できた。その喜びが僕の生活にとってあまりにも大きな物だったの。そんな喜びを与えてくれたみんなのことを嫌いになれるわけないじゃん。どんなに傷付けられるようなことをされたって、好き以上にみんなのことを嫌いになる理由なんて僕にはない。
やり方、過ごし方は今までとちょっと変わってしまうかもしれないけど、僕はみんなと仲良くしたいです。ポケモンカードがやりたいです。サニランにだって、出禁になってもいいとは言ったし、覚悟もしたけど、僕はずっとみんなと居たいです。
今、僕が君ら伝えられる素直な気持ちはこれだと思う。何か口下手だし、自分のキャラが崩壊しているんだけど、全部ひっくるめてこれが朗という1人のプレイヤーなので、ありえない話だとは思うけど、それでも僕のことをみんなが受け入れてもらえたら嬉しいなって思いました。
とりあえず、しばらくはゆっくりポケモンカードでも何でも、自分がちゃんと前を向いて生きていけるように、また自分のことを見つめ直そうと思います。本当にありがとう。
それとお土産おいしく頂きましたので~
ごちそうさまでした(^^
遅ればせながらコメントありがとうございます。
お土産が皆さんに無事に行き渡ったようで良かったです。
気持ちの整理がついたらまたサニランへ足を運ばせて頂きますね。